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ヘブンズワールド  作者: ライプにっつ2
世界の破滅
49/78

世界の破滅編15


~アリサルート~


「久しぶりだね、アリサ」

「あなたは……エト!」


 エトはアスモのドリルを剣で受け止め吹き飛ばした


「おのれえええ!!」


 アスモはとても悔しそうな顔をしていた


「クリート、スレイダ、彼女の護衛を頼む」

「了解」

「あと、君もねゴマイラ」

「は、はい」


 エトの剣技は素晴らしかった

 動きにキレがある

 鋭い回転撃に斬り上げから次の悪魔ターゲットへの瞬殺撃

 信彦のトリッキーな動きも魅力的だが

 彼のスタイリッシュな動きはより一層人目を引くものがあった


 ダブルトリガーのクリートと拳もそれぞれ的確に敵を撃ち抜いていた

 クリートの魔銃は残念ながら拳の神銃には及ばないが

 射撃の技術はクリートのほうが上だった

 急所を的確に撃ち抜いている


 スレイダは信彦やエトには及ばないものの

 充分な剣技を見せてくれた

 まあ信彦とかは勇者の装備のおかげで動きが強化されてるわけだし

 それに比べれば彼も善戦してると言えるだろう


 ゴマイラと呼ばれる人間は挙動不審な動きをしていた

 彼は一体何がしたいのだろう


 私たちの戦いに彼らが加わったおかげで戦況は大きく傾いた

 彼らの戦いぶりを見て逃げ出す悪魔もいる


「エルフェン、転移を」

「……」

「どうした? エルフェン」

「か、体が動かないのよ」


 エルフェンは動揺している様子で声を発した


「悪いけど君の動きを止めさせてもらったよ」

 

 エトがエルフェンの喉元に剣を突きつける


「君は僕と少し同じ匂いがするね、勘が鋭いといったところかな」

「ヒィ! どうか、い、命だけは!!」

「悪いけど悪魔は一人しか雇えなくってね!」


 エトはエルフェンの首をはねた


「てっ、撤収!!」

 

 悪魔たちはアスモのその言葉を聞いた途端皆散り散りに逃げ出していった


「潔く逃げてくれて助かるよ、あまり命を奪いたくはないからね」


 エトは微笑みながら私たちの元へ駆け寄る


「ゴマイラ、君、何もしなかったね」

「す、すいませんでした」

「もういいよ、何とかなったし」


 ゴマイラはエトの尻に敷かれてるような感じだった


「アリサ様、お久しぶりです」

「スレイダ、久しぶりね」

「あなた様にあの言葉をかけてもらえたおかげで私は救われました」


 私はあの時のスレイダを思い出していた

 ただ一人もう存在しない姫を守り続ける騎士

 あの時の彼はどんなに哀れだったか

 彼は今は姫様と共にいる

 これ以上の幸せはないだろう

 それに比べて私にはお兄様もヘルフェスもいない……


「さて、改めて皆様僕はエト・ミへイムと言います、よろしくね」


 私たちは自己紹介を済ませた後

 そのまま次の渦を探しに足を進めていった


「クリートちゃん、可愛いね、俺っちのヒロインにならない?」

「却下だ、それに俺は男だ」

「えええええ!!」


 拳と信彦は驚きを隠せない様子だった


「嘘は行けないよクリートちゃん、だって声も容姿も女の子じゃん」

「やはり俺を男として見てくれる人はいないか、残念でならない」

「クリートちゃん、それなら俺っちと一緒にお風呂に入らない、あそこを確認すれば」

「却下だ、俺は一人で風呂に入るのが好きなんだ」

「そんなあ」


 信彦は残念な様子だった

 ナンパ失敗ね

















~マックスルート~


 俺たちは悪魔から逃げ惑いながら戦い続けた


「翼、急所を狙うようにしろ」

「俺にそんな高等技術を求められても困るよ」

「今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ」

「わ、分かった」

「マックス、わたくしも戦いますわ」

「ダメだ」


 ミディを戦わせるわけにはいかない

 彼女のお腹には赤ん坊もいるのだ  

 俺の大事な大事な赤ん坊が


「わたくしだって立派な警察官、影から見守るなんて出来ませんわ」


 ミディはあくまで引く気はないみたいだ


「分かった、けど無茶はするなよ」

「ええ」


 俺たちは逃げながら悪魔に発砲した

 しかし、悪魔の数が多すぎる


 このままでは俺たちはやられるだろう

 頼む! 神様がいるのならお願いしたい

 俺たちをこの窮地から救ってくれ!


「良かった間に合って」

「な!?」


 目の前に急に大勢の人物が現れた

 その中に見覚えがある人物が一人いる


 アリサ・レイニードだった

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