フリンク編
ーフリンク編ー
一国の王族フリンク
彼はこの世界に嫌気が指していた
そんな彼にある日お告げが来る
彼はそのお告げの言う通りに行動するのであった
~フリンク~
「くだらない」
俺の名はフリンク・リアフィールド、17歳
王族の一人だ
次の王位継承者は俺ということになっている
しかし、俺は王位なぞに興味はない
「しかし、くだらない」
王族たちは次は自分がとでも言わんばかりに王位を狙う
俺はそんな争いに辟易としていた
それだけじゃない
戦争や飢餓で民が苦しんでいるというのに
上流階級のものたちは皆呑気にパーティを開いているのだ
俺はそんな生活に嫌気がさしていた
「神よ、あなたはなぜこんな世界を作ったのですか?」
俺はこんな世界を作った神に憤りを感じていた
「フリンク様、よろしければ私と踊って頂けませんか?」
上流階級の女性が俺に話しかける
「ええ、いいですとも」
俺はポーカーフェイスで彼女の要望に応えた
今日も俺は呑気に踊るのだった
~神の助言~
ある日、俺は寝る時間になったので
寝室に戻って寝ようとしていた
その瞬間
「フリンク」
頭の中に声がした
幻聴だろうか?
「フリンク」
しかし、また声がした
「フリンク」
「何ですか?」
俺は頭の中の声に対して心の中で返事をする
「この王宮を出て東の方角に向かいなさい」
「もしや、あなた様は神様ですか?」
俺の心は歓喜に満ち溢れていた
神が俺の不満を聞きつけてやってきたのだと思った
「いいえ、私は神ではありません」
「いや、あなたは神です!私にこうやって話しかけているのですから」
「まあ、一応名を名乗っておきましょう、私はアリサ・レイニードです」
「そうですか?では今から俺はあなた様をレイニード様と呼ばせて頂きます」
「ええ、それでもいいけど」
それにしてもこのタイミングで神のお告げが聞けるとは丁度良かった
俺はいづれ王宮を抜け出そうと思っていたところだったからだ
俺は身支度をして、窓の外から王宮を抜け出した
「確か東へ向かうんだったな」
俺はそのままレイニード様が示した道へと進む
~セプテム~
俺がしばらく進むと次の街が見えてきた
頭の中で声がした
「フリンク、この街で冒険者用の衣服と仮面を買いなさい」
まあ当然のことだろう
俺は王族、顔も知られているだろうし下手に目立つのは避けたい
俺は早速商店で衣服と仮面を購入した
「レイニード様、あと名前も変えたほうがよろしいでしょうか?」
「そうですね、ではあなたは今日からセプテムです、セプテム・ガーランド」
「それはいい名前ですね」
今日から俺はセプテムと名乗ることにした
「セプテム、ここから南の街に向かいなさい」
俺はレイニード様に言われた通りに進む
~脱出~
「本当にこの道で大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫だわ」
私たちは奴隷施設から逃げ出していた
偶然私が抜け道を見つけたので
皆を誘って逃げようと思ったのだ
しばらく進むと外に出た
「わあ、久しぶりの外だあ」
皆奴隷施設から抜け出せた開放感に浸っていた
しばらくすると
「おい!貴様ら!!」
怒鳴り声が聞こえた
まずい!見つかった
私たちは散り散りになって逃げ出した
~ミーシャ~
南の街に辿りついた
「セプテム、この街であなたに泣きながら抱きつく女の子が出てくるでしょう、その子を買いなさい」
「分かりました、レイニード様の言う通りにします」
俺は南の街をのんびり眺めながら歩いていた
「しかし、街に出るのも久しぶりだなあ」
俺は感慨深く街の風景を観察する
しばらくすると路地裏から女の子が飛び出した
女の子は俺を見つけるなりすぐさま俺に抱きついてきた
「お願いします!!助けてください!!!」
女の子は顔を涙でくしゃくしゃにしながら俺に助けを求めてきた
「おい!逃げるんじゃねえ!!」
路地裏から男が飛び出した
この女の子を追いかけていたのだろう
男は女の子を俺から引き離そうとした
「いくらだ?」
「あ?」
「いくらだと聞いているんだ」
彼はしばらく呆気にとられていた
「10000Gだ」
「分かった、その値で買おう」
人の命を買うのだ
10000Gなど安いものだろう
「へへっ、まいど!嬢ちゃん運が良かったな!!」
男は用が済んだとばかりにそそくさと立ち去った
「もう大丈夫だよ安心して」
「……」
女の子は怯えた様子で俺を見ていた
「ああ、ごめんこの仮面が怖いんだね」
俺は仮面を外した
「あの、助けていただいてありがとうございます!!」
少女は元気よく俺にお辞儀をした
「君にお願いがあるんだけどいいかな?」
「はい、なんでしょう?」
レイニード様は女の子を買いなさいと言っていた
恐らく彼女がその女の子なのだろう
「俺の旅に付いてきてくれないかな?」
「はい!喜んで!!」
あっさりとした返事だった
やはり彼女がレイニード様の言った通りの人なのだろう
「ああ、名前を名乗ってなかったね、僕はセプテム・ガーランド、君は?」
「ミーシャです、これからよろしくお願いします!セプテム様」
「別に様付けする必要はないよ」
「いえ、恩人ですからそう呼ばせてください!」
「そこまで言うならいいけど」
こうして俺とミーシャの旅が始まった
~白馬の王子様~
私は必死になって逃げていた
見たところ他の子たちは捕まったみたい
「まてえええええええ!!」
あとは私だけだった
私は必死に逃げた
そして路地裏を出てすぐ近くにいる人に助けを求めた
「いくらだ?」
その人は私を買ってくれた
最初私はその人を見て怯えた
その人は仮面を付けていたのだ
私はこれからどうなるかと不安になった
「ああ、ごめんこの仮面が怖いんだね」
その人は仮面を外した
その瞬間私の不安と恐怖心が吹き飛んだ
その人はとても美しい顔立ちをしていた
とても優しい目をしていた
「白馬の王子様は本当にいたんだ」
私は心の中でそう思った
「俺の旅に付いてきてくれないかな?」
私は喜んで彼の要望に応えた
「私は将来、彼のお嫁さんになるのかな?」
私は妄想を膨らませつつ彼の旅に加わることとなった
~闘技場~
俺たちは先ほどの街から東の街に到着していた
”ここから東の街に行きなさい”とレイニード様に言われたからだ
俺たちはしばらくこの街を見て回った
「ああ、そうだミーシャに何か買わないとね」
彼女の服はボロボロだった
「いいんですか?」
「ああ、金なら捨てるほど持ってるからね」
俺はミーシャと共に服屋に寄った
「セプテム様、どうでしょうか?」
「うん、似合ってるよ」
彼女が選んだのは白いワンピースだった
「すいません、セプテム様にお願いがあります」
「なんだい?」
ミーシャがかしこまって言う
「この十字架のペンダントが欲しいんです」
「別にいいよ」
このペンダント妙に高かった
まあこのペンダントを買ったところでお金に困りはしないけど
「わあ、ありがとうございます!!」
ミーシャは嬉しそうだった
首に十字架のペンダントをかけて喜んでいる
それを見て俺も上機嫌になった
服屋を出てしばらく歩き回っていると
俺の頭の中で声がした
「闘技場で誰一人殺さず、優勝しなさい、そしてその賞金を募金に当てなさい」
無理な要求だった
しかし
「分かりました!やってみます!!」
俺は少しも反論せずに答えた
レイニード様が言うことなのだからきっと大丈夫なのだろう
俺は広場の壁に貼ってある闘技場の張り紙を見た
明日開催するらしい
俺は闘技場の登録を済ませると
宿をとった
夜
俺は寝静まっていたが
ふと人の気配を感じた
目を開けるとそこにはミーシャの顔があった
「はわわわわわわわ」
ミーシャは俺と目が合うやいなや
顔を離した
「どうした?ミーシャ、俺の顔に何かついているのか」
「ええ、ちょっと埃がついてまして」
「そうか、君って几帳面なんだね」
「え、ええそうです」
「明日は早い、もう寝たほうがいい」
「ええ、そうします」
俺は再び眠りについた
~白馬の王子様2~
私は夜、セプテム様が寝静まったところを狙って
起き上がった
私は彼の顔をまじまじと見る
彼は普段は仮面をしていてなかなか素顔を見れないのだ
彼は近くで見れば見るほど綺麗な顔つきをしていた
本当に白馬の王子様みたいだった
私はすっかり彼の顔に見とれてしまった
しばらくすると彼の目が開いた
しまった!!彼の顔を少しだけ見るつもりだったのに!!
「どうした?ミーシャ、俺の顔に何かついているのか」
彼が不思議そうに私に聞く
「ええ、ちょっと埃がついてまして」
私は適当にごまかした
「明日は早い、もう寝たほうがいい」
彼はそう言って再び眠りについた
ふう、どうやら私のごまかしが効いたようだ
いや、内面では怪しいと思っているのだろうか?
とりあえず彼の素顔を見ることが出来て私は満足だった
私は眠りについた
~闘技場2~
朝、俺は闘技場に出かける準備をしていた
「ミーシャ、お前は宿で待機してくれ」
「分かりました!セプテム様はどちらへ?」
「ちょっと用事があってな」
「そうですか、いってらっしゃいませ!」
「ああ、行ってくる」
ミーシャは俺を見送った
ちなみにミーシャには闘技場に参加することを伝えていない
余計な心配をかけたくないからな
「ええ、皆さん!!これより第161回」
司会者が闘技場の始まりの挨拶をする
「それでは参加する皆さんのご健闘をお祈りいたします」
こうして闘技場での殺し合いが幕を開けた
結果から言おう楽勝だった
皆、筋肉ムキムキマッチョメンなだけで殴るしか脳のないやつらばかりだった
俺はそれらをカウンター、フェイント、受け流しで対処してやった
「ええ、優勝者には賞金とトロフィーを」
「賞金は要りません募金にあててください」
周りがざわついた
しばらくすると
「セプテム!!!セプテム!!!」
歓声が湧き上がった
「なんと賞金を募金に当てるとは!そういうところにも王者の風格が見て取れます」
それとトロフィーも受け取らなかった
ミーシャに闘技場に行ったことを知られたくはないしな
頭の中に声がした
「次はここから南の街に行きなさい、そこにある商店でミーシャと共に働きなさい」
「分かりました、レイニード様」
彼女の意思が分からない
けどこれもきっと何か意味があるのだろう
俺はそう自分に言い聞かせた
「ミーシャ、出かけるぞ!」
「はい!」
俺とミーシャは宿を出てこの街から立ち去った
道行く人々に”セプテム様だ”ともてはやされた
ミーシャはそれを見て首を傾げたが
俺に疑問をぶつけることはなかった
~南の街~
俺たちは南の街に辿りついた
早速俺はレイニード様の言う通りに商店に雇ってもらおうと願い出た
するとはじめの一件で働き口が見つかった
「ちょうど人手が足りなかったところだよ」
俺たちはこの店で働くことになった
店主にその仮面は外してくれないかと頼まれたが
それだけは出来ないと反論すると渋々承知してくれた
俺は裏方の仕事を任された
あれから2年経過した
ミーシャが看板娘の役割を果たしてくれたおかげか
俺の働く店は繁盛していた
「セプテム」
俺の頭の中で声がした
俺はあの声のことをすっかり忘れていた
「セプテム、この街から西の街に向かいなさい」
正直俺は迷っていた今の生活には満足しているし
2年も働いているせいかこの店や仕事仲間に愛着が湧いていた
「分かりました、そうします」
しかし、俺は素直に了承した
元々俺の目的はこの声が示す方向に向かうことだったからだ
「そうかい、残念だねえ、ミーシャちゃんのおかげでうちは助かってたのに」
「本当にすいません」
「また働きたかったらいつでもおいで君たちならすぐまた雇ってやるから」
「はい、そのときはお願いします」
こうして俺たちはこの街を去った
~告白~
私とセプテム様は西の街に向かっていた
そういえば今日私の誕生日だった
私は今日で10歳になる
半分大人なのだ
私はセプテム様に言いたいことがあった
悩んだ挙句私は口を開いた
「セプテム様」
私は小走りで彼の目の前に立つ
「どうした?ミーシャ」
「わ、わわわわ」
ダメだ思ったように言葉が出ない
「大丈夫か?ミーシャ?熱でもあるのか」
セプテム様が仮面を外し私のおでこにおでこを近づける
セプテム様の顔が私の顔の間近にある
私は顔を赤くして思わずうずくまる
セプテム様は首を傾げて私を見る
「セプテム様」
私は立ち直るともう一回彼の名前を呼ぶ
「どうしたんだい?ミーシャ」
彼は私に優しい口調で話しかける
私は、一息溜めてこう言い放った
「わ、私とけ、結婚をぜ、前提にお付き合いしてください!!」
あー言っちゃったあ恥ずかしい!!
「そうだね、君が大人になったら……ね」
これって成功でいいんだよね
これって告白成功したってことでいいんだよね
やったあああああああああああああ!!!!
私は心の中で雄叫びをあげた
~西のスラム街~
ミーシャから唐突に告白された
それに対して俺は期待させるような返事をした
もし、ミーシャがあの言葉を覚えているようだったら
俺は彼女と結婚することになるだろう
別に俺自身は構わないのだが
俺は王族だ
それにたいして彼女は元奴隷だ
王族の皆が反対するだろう
あっ、抜け出したからもう関係ないか
まあ結論としては俺は彼女にOKを出した
さて、話は変わるが俺は西の街についた
一目見て分かった
ここはスラム街だ
俺たちは貧相な建物の間を歩いていた
すると向こうから5人の男たちが俺たち目掛けて歩いてきた
「おい、そこのお前!!」
俺たちは無視して行こうとする
「おい!待てよ!!」
男の一人が俺の背後に近づいてきた
俺は裏拳で男の顔面を打ちのめす
「てめえ、やってくれたなあああ!!!!」
男たちが一斉に俺に襲いかかる
「うがああああああ!!!」
俺はこいつらを一網打尽にしてやった
「ちくしょおお!覚えてろよ!!」
男たちは走り去っていった
「セプテム様!かっこいいです!!」
ミーシャが俺に尊敬の眼差しを向ける
「別に対したことはない、体術は幼い頃から叩き込まれていたからな」
しばらく歩いていると頭の中に声がした
「ここから北へ行きなさい」
俺たちはその声の指示する方向へ向かった
~生贄~
俺たちがしばらく進んでいると教会が見えた
酷く荒廃していた
頭の中に声がした
「あの教会の中に入りなさい」
きっとあの教会の中で何かイベントがあるのだろう
俺はそれが楽しみだった
「ミーシャ、あの教会の中に入るぞ」
「?誰も居なさそうだけど」
「何かあるかもしれない」
「セプテム様がそう言うなら構いません」
俺たちは教会の中に入った
中も思ったとおりだった
まるで廃墟だ
教壇の前に十字架が建っており
その十字架の中心には丸い穴が空いていた
俺の頭の中に声がした
「この十字架の前で祈りなさい」
「祈り、何を祈ればいいんですか?」
「それはあなた次第」
「そう言われましても」
「とにかく祈りなさい、あなたの心の奥底にある願いを」
俺は十字架の前に立つ
俺は今まで起きたことを走馬灯のように思い出していた
戦争で無残に殺されていく人々
飢えに苦しむ人々
覇権争いに終始する人々
それらを見て俺は何を思ったか何を願ったか
「セプテム……様?」
俺は十字架の前で祈りの姿勢を取る
俺は心の奥底から湧き出る
自分のありったけの願いを祈りに込めてこう言い放った
「神よ、どうかこの世界が幸福で満たされた平和な世界になりますように」
「うわっ!」
ミーシャが驚いた様子で声をあげた
ふとミーシャのほうを見ると
ミーシャの右手に白い玉が出現していた
頭の中に声がする
「光水晶をこの十字架の穴にはめなさい」
恐らく光水晶とはこのミーシャが持っている玉のことだろう
「ミーシャ、その玉をこの十字架の穴にはめてもらってもいいかい?」
「うん、分かった」
そう言った後、ミーシャは十字架の穴にこの玉をはめ込んだ
次の瞬間
ミーシャが首にかけている十字架のペンダントが光った
教会が妙に輝かしく見え
空が虹色に輝いていたが
そんなものは俺の目には映らなかった
ミーシャが倒れていた
俺は倒れているミーシャの元に駆け寄った
「セプテム……様」
「大丈夫か!ミーシャ!!」
「私……楽しかったです……セプテム様と冒険出来て……」
「ミーシャ……?」
「セプテム様の本当の名前はフリンクって言うんですね」
「……」
「フリンク様……私……いつまでも待ってます」
「ミーシャ!!」
「天国で……いつまでも待ってます」
「そんなミーシャ、ダメだ!!死ぬな!!!」
ミーシャの体の体温が低下していく
「フリンク様……私はあなたを愛して……」
「ミーシャ……ミーシャああああああああああああああ!!!!」
俺は叫び声をあげた
「ミーシャ、お前言ってたよな?俺と結婚したいって……俺、結構マジだったんだぞ」
ミーシャは返事をしなかった
「お前、前働いてた店で看板娘として頑張ってたよな……店主が褒めてたぞ」
俺はミーシャに延々と話し込んでいた
ミーシャは相変わらず返事をしなかった
「ミーシャ」
俺は次第に心の底から怒りが湧き上がった
「おい!レイニード!!いるんだろ!!!レイニードおおおおおお!!!!!!」
俺は叫ぶ
「レイニード!!ミーシャを返せえええええ!!!レイニードおおおおおおお!!!!」
あの声は聞こえて来なかった
俺は浸すら泣いては叫び泣いては叫びを繰り返していた
「まさか……私がラタルタと同じようなことをすることになるとはね」
アリサは一人呟く
~フリンク王~
あれからというもの
戦争がおさまり
それについやされた力が
貧困、飢餓に向けられた
空は相変わらず虹色に輝いている
思わず見とれてしまいそうだ
俺は自分の国に帰国して王になった
王族は皆、俺が王になったほうがいいと押してくれた
前は、憎まれ口を叩かれていたのにこの変わりようだ
ミーシャのおかげでこの世界は平和になった
と同時に失うものは大きかった
俺にとってミーシャは大切な存在だった
「天国……か」
俺はいつかミーシャに会えるだろうか?
会えるといいな……いつか……
ーフリンク編ー
完
アリサとアマリアのパラレルワールドォ!
第7話
「ちょっとアリサ毎回思うんだけど」
「何?」
「この企画必要なくない?」
「そう?」
「この企画のせいで私のイメージが悪くなっている気がするんだけど」
「そうね、私もあなたにセクハラされて迷惑しているわ」
「いや、それは平行世界の私であって私じゃないから」
「分かってるわよ」
「これ以上、私のイメージを下げるのはやめてほしいわ」
「大丈夫、作者もそろそろネタが尽き始めたところよ」
「本当?」
「”ラタルタの予言”にそう書かれているわ」
「そう、それなら信用できるわね」
次回、あるか分かりません^^;




