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日ノ本文化部外伝 最強の二人

 青い車体が美しい観光特急「サフィール踊り子」に乗り込み、二人の旅が始まった。

 車窓から流れる景色は、都会のビル群から雄大な海と緑豊かな山々へと移り変わる。

「うわぁ~! 静岡って、富士山めっちゃ綺麗!!!」巫鈴は窓に顔を寄せ、スマホのカメラで夢中になって撮影する。

「ふふ、景色が綺麗でしょう?」対照的に、博美は落ち着いた様子で、上品に静岡茶をすすっている。

「てか、会長……静岡茶にめっちゃ詳しいですね?」

「当たり前です。静岡は ‘日本のお茶処’ ですから。」巫鈴はガイドブックをめくりながら、文化系女子の本気を感じた。

(……博美先輩、地元に帰った瞬間に“静岡愛”爆発してる!!?)


 第一のスポット! ペリー来航の地・「下田公園」へ!

「へぇ~、ここが ‘ペリーが来た港’ なんですね……」巫鈴は潮風を感じながら、港の風景を眺める。

「幕末、日本が ‘鎖国’ から ‘開国’ へと向かった場所のひとつですね。」

「……うーん、なんか ‘歴史の転換点’ って、実際に来ると感じますねぇ。」博美は微笑みながら、ゆっくりと語り始める。

 博美の「静岡ガチ勢」歴史講義、開幕!

 江戸時代以前から、海運の要所だった!

 江戸時代には “オランダ船” も立ち寄っていた!?

 開国後、 “外国人居留地” も作られた!

「……博美先輩、めっちゃ ‘歴史の先生’ じゃないですか!!?」

「ふふ。せっかくですから ‘文化部’ らしく学びましょう。」

(——いやいや、私は ‘温泉旅行’ しに来たのに!!?)

 巫鈴、地味に勉強モードに引きずり込まれる。


 第二のスポット! 下田海中水族館へ!

「うわぁっ!? イルカがめっちゃ近い!!!」水族館に入った瞬間、巫鈴のテンションは急上昇!

「下田海中水族館は ‘海に浮かぶ水族館’ で、イルカと触れ合えるのが特徴ですね。」博美がすらすらと解説する。

「てことは……!?」

「ええ、 ‘イルカと一緒に泳ぐ体験’ もあります。」

「えぇぇぇっ!? やりたい!!!」

「ですが、予約が必要ですよ?」

(——文化部の旅、アクティブすぎる!!)


第三のスポット! マリンスタジアムで観戦!

「おおっ!? すごい! 海が見えるスタジアムだぁ!」

巫鈴、スタジアムの開放感に興奮。

「この ‘下田マリンスタジアム’ では、夏に ‘海風ナイター’ が開催されるんです。」

博美、解説モードに突入。

「わぁ~、ビール片手に観戦とか最高ですね!!」

「……あなた、未成年ですよ?」

「そっか!」

(—— でも、野球より、ここで ‘静岡グルメ’ 食べ歩きたいかも……)


第四のスポット! 温泉旅館で極楽タイム!?

「ふぅ~~~!!! これが ‘下田の温泉’ かぁ!!!」巫鈴は大はしゃぎで湯船へ直行!

「……ふふ、やはり ‘温泉の癒し’ は素晴らしいですね。」博美も静かにお湯につかる。

「うぅぅぅ……もう ‘このまま’ 住みたい……」巫鈴は目を閉じて、完全にリラックスモードに突入。

「……そろそろ出ますよ?」

「えぇぇぇ!? もうちょっと ‘のぼせるまで’ つかりましょうよ!!!」

(—— 温泉で真剣勝負する副会長って何なの……!?)博美、ため息をつきながらも、巫鈴に付き合うことに。


 第五のスポット! 下田港で豪華な海鮮丼!!!

「うわぁぁぁぁ!! ‘金目鯛’ がのってる!!!!」巫鈴の目がキラキラと輝く。

「下田の港は、海鮮の宝庫ですからね。」博美は余裕の表情でお箸を取る。

「……てか、会長、 ‘生魚’ 普通に食べられるんですね?」

「……?」

「いや、なんか ‘お嬢様’ だから ‘フレンチ’ とか ‘紅茶’ のイメージが強かったんで……」

「それは偏見ですね。」博美は静かに海鮮丼を口に運ぶ。

「ふむ……やはり、下田の魚は格別ですね。」

(……めちゃくちゃ ‘食レポ’ が上品だーーー!!!)巫鈴、静かに驚愕しながら 自分も海鮮丼をがっつく。


 最終スポット! 博美の実家へ!

「……えっ、ここが ‘会長の実家’ ですか!!?」巫鈴は目を丸くして博美の家を見上げる。

「そうですよ。まあ、普通の ‘お茶農家’ ですが。」

「普通……!? めっちゃ ‘歴史ある日本家屋’ じゃないですか!!!」

 博美の実家情報!

 代々続く 老舗茶農家

 自家製の 高級茶葉 を全国に出荷

 母は 茶道の師範 で、家ではお茶の作法が厳しい!?

「……いやいや、これ ‘普通’ じゃないですよ!?!?!?」

「ふふ、ようこそ ‘大野家’ へ。」

(—— この旅、一気に ‘静岡お茶文化探訪ツアー’ になってる……!!)

 博美の家で ‘静岡茶’ 体験!

「それでは、せっかくですから ‘お茶’ を淹れてみましょう。」

「えっ!? 私が!??」

「当然です。 ‘生徒会役員’ なら ‘お茶の淹れ方’ も学ばなければ。」

 巫鈴、急遽 ‘静岡茶の淹れ方’ を学ぶことに……!

 急須の使い方(茶葉の量とお湯の温度が重要!)

 一煎目・二煎目の違い(一煎目は旨味、二煎目は渋み!)

 湯冷まし の技術(熱湯ではなく、少し冷ましたお湯がポイント!)

「帰ったらお兄ちゃんに淹れてあげよ」

「真平さん、きっと喜びますよ」

 旅の終わりに……

「いやぁ、静岡って ‘歴史’ も ‘温泉’ も ‘ご飯’ も ‘お茶’ も最高ですね!!」

「そうですね。ですが、本当に ‘静岡の魅力’ を知るには、まだまだ足りませんよ?」

「えっ……!? まだ ‘深み’ があるんですか!??」

「ふふ、また ‘みんな’ で来るといいですね。」

(—— 会長……絶対 ‘また静岡に連れてくる気’ ですよね!?)

 こうして、巫鈴の静岡旅行は幕を閉じたのだった——。


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