それではおやすみなさい

　極楽すぎる風呂タイムを満喫し、ついに部屋へ向かう文化部メンバー。

　執事が恭しく扉を開け、彼らを先導する。

「それでは、 お部屋にご案内いたします。」

「パォ～！ みなさん、きっと気に入りますよ～♪」

　シャオが にこにこしながら歩く。

「……いや、すでに “王家の基準” に慣れつつある自分が怖いんだけど。」琴美 タオルを巻きながら、複雑な表情で呟く。

「ここまで来ると ‘ホテル’ というより ‘宮殿’ ですよね……。」勇馬 シンプルに現実を受け止める。

「……ま、寝る場所があればいいか。」風呂上がりの火照った体を冷やしながら、ぼんやり歩く。

――そして。

「こちらが、皆さまのお部屋でございます。」

• 「昭和レトロルーム」 → 琴美専用！ 昭和家具＋レトロ家電が完備！？

• 「和モダンルーム」 → 博美＆巫鈴専用！ 伝統とモダンが融合したシックな部屋！

• 「台湾茶藝ルーム」 → 美優＆沙羅＆萌香専用！ 茶道具＆ハーブティーセット完備！

• 「シネマルーム」 → 真平＆勇馬専用！ 超巨大スクリーン＆映画ライブラリー付き！

「……部屋のテーマが ピンポイントすぎるんだけど！？」琴美 目を丸くする。

「パォ～♪ みなさんに合わせて ‘特別仕様’ にしました～！」シャオ 超得意げ。

「これ、もう ‘豪華’ という次元を超えてるだろ……。」沙羅 あまりのVIP待遇に戦慄する。

真平＆勇馬の「シネマルーム」

バタン！（部屋の扉が閉まる音）

「……すごい、広すぎる。」勇馬 部屋を見渡し、あまりの規模に驚愕。

「いや、これ ‘映画館’ じゃね！？！？！？」真平 壁いっぱいに広がる “巨大スクリーン” に仰天。

「パォ～♪ こちらには 台湾映画、ハリウッド映画、昭和の名作映画まで 揃ってますよ～！」シャオ リモコンを手に、ウインク。

「いや、もう ‘娯楽施設’ じゃん！！？」真平 部屋の真ん中で叫ぶ。

「せっかくだし、何か一本観ますか？」勇馬 余裕の態度でソファに腰を下ろす。

「おいおい、この部屋 ‘高級ホテル’ どころか ‘自宅シアター’ じゃねぇか……。」

真平 もはや呆れるしかなかった。

博美＆巫鈴の「和モダンルーム」

「……まるで ‘高級旅館の特別室’ ですね。」博美 すっと室内を見渡し、感嘆の声を漏らす。

「ちょ、ちょっと！？ ‘旅館’ というか ‘社長室’ みたいなんだけど！！？」巫鈴畳敷きの上品な部屋に怯える。

「パォ～♪ 博美さんには ‘落ち着いた部屋’ が合うと思いました～！」シャオ満足げに頷く。

「……確かに、心が落ち着きますね。」博美すっとお茶を手に取る。

「う、うわぁ……！ ‘お茶セット’ まで おしゃれすぎる！！」巫鈴お茶を飲むだけで緊張する。

「文化部の活動の一環と思えば……これも ‘体験’ ですね。」博美すでに ‘優雅なお嬢様モード’ に入っている。

（……この人、マジでどんな環境でも適応するな。）巫鈴 内心、妙に納得するのだった。

琴美の「昭和レトロルーム」

「……」

「……」

「……すごい。」

琴美 感動のあまり言葉を失う。

部屋の中は、まるで ‘昭和30年代’ にタイムスリップしたかのようなレイアウト！！

昭和のブラウン管テレビ完備！！

レトロなラジオ＆蓄音機まで！

ちゃぶ台＆畳で ‘昭和の家庭’ を完全再現！

「こ、これが ‘昭和ルーム’……！？」琴美 興奮で全身が震える。

「パォ～♪ これなら琴美先輩も ‘落ち着ける’ と思いました～！」シャオ にっこり微笑む。

「うぉぉぉぉ！！ ありがとうシャオ！！ もうここから出ないぞ！！」琴美 畳に転がりながら叫ぶ。

「……あっ、 ‘黒電話’ もある……！！」琴美 目を輝かせながら、黒電話の受話器を取る。

『ガチャ、チリリリリ……』

「昭和の音だぁぁぁぁぁぁ！！！！！」

琴美 感動の絶叫。

「いや、もう ‘文化部’ っていうか ‘昭和研究会’ じゃね？」沙羅 呆れながらツッコむ。

沙羅＆美優＆萌香の「台湾茶藝ルーム」

「えへへ～♪ なんだか ‘お茶専門の高級サロン’ みたいですね～♪」美優 ふんわり微笑みながら、お茶セットを眺める。

「……台湾茶、すごい種類あるわね。」沙羅 ずらりと並ぶ茶葉を見て感心。

「えっと、これって ‘どうやって飲む’ の？」萌香 ちょっと戸惑いながら、茶器を手に取る。

「パォ～♪ お茶の淹れ方も ‘体験’ できますよ～！」シャオ 上機嫌。

「……まぁ、せっかくだし ‘本場の台湾茶’ を楽しんでみるか。」沙羅 さっそくお茶を淹れる体験を始めた。

「うわぁ……お茶の香りが ‘すごく優雅’……！」美優 うっとりしながらお茶をすする。

「なんか ‘お姫様’ になった気分……！」萌香 憧れの眼差し。

「パォ～♪ 皆さん、 おやすみなさい～！」

「……いや、こんな環境で ‘普通の夜’ を過ごせるわけないんだけど！？！？」

真平のツッコミが響くのであった。