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拳で語ろう

 宴の華やかな雰囲気とは裏腹に、静かに対峙する 王子涵(シャオの弟) と 大野博美(生徒会長) 。

 豪華な晩餐の席で繰り広げられる、まさかの 「ガチ武術対決」 の予感に、文化部メンバーは 絶句 していた。

「なら、俺と手合わせしてみないか?」王子涵が ニヤリと挑発的に微笑む。

「……いいでしょう」博美は 冷静に返答。 その瞬間――

「うおおおおお!?!?!?!?」文化部メンバーの驚きの声が 一斉に爆発!!

「会長、ノリよすぎません!?」

「っていうか、ここ 晩餐会の場 なんですけど!?!?」

「まさか、文化部の旅行先で武術大会が開かれるなんて誰が予想できた!?」

 王立徳(シャオの父)が 厳かな口調 で宣言する。

「なるほど……これは、我が家の庭で正式に試合をするのも面白いかもしれんな」

「お、お父様!?!?」シャオが 少しだけ慌てる。

「王家の武道の伝統を見せる絶好の機会だ。大野博美殿、君の武術の腕、ぜひ見せてもらおう」

「……光栄です」博美、まさかの 本気モード突入。

「いやいやいや!!! どうしてそうなるの!!?」琴美が 絶叫 しながら頭を抱える。

「これは……文化部史上 最大のイベント になるわね」沙羅が ニヤリと楽しげに言う。

「パォ~!? これは面白いですね~! 生徒会長さん、頑張ってください~!」シャオは 完全にワクワクモード突入。

「い、いやいや!! 会長、普通にご飯食べてた流れで 決闘することになる のヤバくない!?」真平 ツッコミが追いつかない。

「台湾の武道、興味深いですね」博美 すでに戦う気満々。

「うわああああ!! 生徒会長、スイッチ入っちゃった!!!」

  王家の広大な庭園

・ 本格的な武道場付き

・ 大理石の円形闘技場のようなリング

・ 観覧席もあり、すでにメイド&執事が観戦準備を開始

・ 庭園の奥には巨大な池と東屋がある、壮大な雰囲気

「ちょっと待って!? なんか試合する場所が ガチの決闘場 なんですけど!?」琴美が 震えながら会場を見渡す。

「パォ~! うちでは時々、家族で武術の練習をするんです~♪」

「家族で武術の練習って何!?!?!?!?!」萌香の疑問。

「すげぇ……もう、これは 異世界転生レベルのスケール だな……」勇馬が 呆然とつぶやく。

「うう……これって、会長が負けたら 生徒会の威厳 に関わるのでは……!?」美鈴 ハラハラしながら観戦モード。

「負けるつもりはありませんよ」博美 冷静に帯を締め直し、構えを取る。

「ふっ……さすがに緊張感があるな」王子涵 不敵な笑みを浮かべながら構える。

 試合開始の鐘が鳴る――!!!!

「うおおおおお!!!!」

 琴美 実況モード突入!!

「生徒会長 vs シャオの弟、武道対決スタート!!!」

「やっぱり 文化部 in 台湾、すでにカオスすぎる!!!!!!」真平 頭を抱える。

大理石の広々としたリング

周囲には観覧席と豪華な装飾

執事やメイドが観客としてスタンバイ

シャオの家族&文化部メンバーが見守る

BGMはなぜか『燃えよドラゴン』風の壮大なオーケストラ

「いやいやいや!!! なんでこんな本格的な 決闘会場 が整ってるの!?!?」琴美が 叫びながら、観覧席でプルプル震える。

「パォ~! 王家では 武道の大会 も開かれますから~♪」シャオ ニコニコしながら解説。

「それってもしかして天下一武道会.?」萌香がちゃかす。

「それは 一部の人間 だけがやることでしょ!?!?!?」沙羅 ガチのツッコミモード。

リングの上には 生徒会長・博美 と シャオの弟・王子涵 。


王子涵(15歳)

名門校の優等生、だけど運動神経抜群のスポーツエリート

中国武術(詠春拳・八極拳・少林拳)を習得

シャオに対抗心アリ、実は兄に劣らぬ実力者

「生徒会長が強いと聞いたが……どれほどのものか」 と余裕の表情


大野博美(17歳)

那須塩原学園生徒会長、文武両道の完璧女子

空手有段者(黒帯)、伝統派空手の正統派

文化部に関わった結果、だんだんノリが良くなっている

「……では、行きます」 と冷静に構える


カーン!!!(試合開始)

「ふっ!」王子涵が 詠春拳の独特なステップ で近づき、鋭い掌打を繰り出す!!

「!!」博美は 紙一重でかわしつつ、カウンターの蹴りを繰り出す!!

 ドゴォッ!!!!

 リングに 衝撃音が響く!!!!

「うおおおおお!!! これ ガチの武道戦じゃん!!」琴美 実況モード突入!!

「パォ~!! これは面白いです~!!」シャオ テンションMAX!!

「ちょ、ちょっと待て!? 会長の蹴り、王家の御曹司相手に クリーンヒット したんだけど!?!?」

真平 ガチで慌てる。

「ふむ……」王子涵、蹴りを受けながら 冷静に態勢を立て直す。

「……素晴らしい蹴りだ。だが、これで終わりじゃない」彼の目が ギラリと光る。

「はっ!!!」王子涵が 八極拳の「崩拳」 を繰り出し、博美を狙う!!!

「……!!」博美は 瞬時に横へステップし、カウンターの突きを放つ!!!

バチィィン!!!

 またもや 強烈な一撃が炸裂!!!

「はぁぁぁ!!?!?!?!?」

 文化部メンバー、 試合のレベルが高すぎて悲鳴状態。

「いや、会長、もはや 高校生じゃなくて戦士 じゃん……!!」勇馬 震える手でメガネを押し上げる。

「パォ~!? すごいです~!!」シャオ 興奮しすぎて小さくジャンプ。

 王子涵 vs 博美の 白熱の攻防 が続く!!!


 観客席の王立徳(シャオの父)が腕を組んで観戦

 王天翔(シャオの兄)も「フム、なかなか」とニヤリ

 王美玲(シャオの母)は優雅にお茶を飲みながら観戦

 王豊明(シャオの姉)はカメラを構えて「これニュースにしようかしら」

「ねぇ、これって……」琴美 観客席の雰囲気に違和感を覚える。

「……なんか、王家の皆さん、やたら 余裕の表情 じゃない?」沙羅 冷静にツッコむ。

 その瞬間――

 パチンッ!

 王立徳が 指を鳴らす。

 すると――

  ドォォォォォォォォォォン!!!!

 突然、 試合会場の周囲で花火が打ち上がる。

「うおおおおおおおお!!!!?」

 文化部メンバー、またも 驚愕の叫び。

「パォ!? な、なんですかこれ~~!!?」シャオも ビックリ仰天。

「フフ、これは 歓迎の花火 だよ」王立徳 満面の笑み。

「えっ、歓迎の花火って……まさか!!?」琴美 嫌な予感。

「そうとも。今日の試合、実は歓迎イベントの演出だったのだ」

「えええええええええ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」文化部 全員ズッコケ。

 なんと、 王家伝統の歓迎イベント の一環だったのだ!!

「つ、つまり ガチの決闘じゃなかったの!?!?!?」美鈴、顔を真っ赤にして叫ぶ。

「そういうことだ」王子涵 ニヤリと微笑む。

「え、ええええ~~!?!? じゃあ、私……!!」博美 気合を入れて戦ったのに、実は歓迎イベントだったと知り、崩れ落ちる。

「パォ~♪ 生徒会長さん、めっちゃ本気でしたね~!」シャオ キャッキャと笑う。

「もう……こんな歓迎のされ方、前代未聞よ……」博美 ガックリ肩を落とす。

「もはや、文化部の旅行の範疇を超えている……」勇馬 頭を抱える。

「ま、まぁ、せっかくなら……楽しもう!」琴美 やけくそでニッコリ。

「パォ~♪ さぁ、これから本当の台湾ツアーが始まりますよ~!!」シャオ 嬉しそうに手を広げた。

 文化部、 まさかの格闘イベントから始まる台湾旅行。

 果たして、この先 どんなカオスな展開 が待ち受けているのか!?!?



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