嵐のあとは・・・
そこへ、外から「おはようございま〜す!」という元気な声が響いた。窓の外には例の管理人がニコニコしながら立っている。「昨日は大変でしたね〜! お騒がせしました」と言う管理人に、真平は「えっと…昨日のことは…その…」と謝罪しようとするが、管理人は「ホッケーマスクの話は秘密にしておきますよ!」と冗談を交え、場を和ませた。
その後、琴美の提案で朝ごはんの準備が始まる。「昭和の朝は牛乳寒天からよ!」と意気込む琴美に、真平は「普通の朝ごはん作れよ…」と呆れるも、結局みんなで楽しく料理することに。しかし、萌香が鍋をひっくり返して大惨事に。みんなで後片付けをしながら笑い合い、なんとか朝食を完成させた。
朝食後、琴美が「今日は川で遊ぶわよ!」と宣言し、全員でリュックにおにぎりや飲み物を詰めて出発。 川に到着すると、透き通る水が涼しげに輝き、シャオが「昭和の夏休みみたい!」とスマホで写真を撮り始めた。琴美が川に足を踏み入れ、「これよ! この冷たさ!」と叫ぶと、萌香が「負けない!」と応戦し、全員が水かけ合戦に発展。美優は「きゃ〜冷たいです〜!」と笑い、沙羅は「萌香、そっち行きすぎないの!」と妹を追いかけて走り回る。
途中、シャオが石を見つけて「パォ〜! カニですか!?」と興奮するが、真平が「これ、ただの石じゃん」とツッコむ場面も。川辺でおにぎりを食べながら、「これぞ昭和のピクニック!」と琴美が叫び、全員が「楽しいね!」と頷いた。
午後になると、琴美が「次は渓流釣りに挑戦よ!」と元気よく宣言。 全員で川沿いを歩き、釣りができそうなポイントを探すと、透明な水の中に魚影がちらほら見える場所を発見した。 琴美が「ここに決まりね!」と叫ぶと、シャオが「パォ〜! 初めての釣りです〜!」と興奮気味に釣竿を握った。
勇馬が丁寧に釣り糸の準備を進める一方で、琴美は「こういうのは感覚でやるのよ!」と見よう見まねで釣り竿を振り回していた。 「琴美、それ絶対違う!」と真平が慌てて止めるも、「ほら、これで魚も驚いて寄ってくるんだから!」と豪快に笑う琴美に、全員が呆れる。
一方、沙羅は妹の萌香に釣り方を教えていたが、萌香は「面倒くさい〜」と文句ばかり。 「ほら、ちゃんと餌を付けないと!」と沙羅が指導するも、萌香は「触るのやだ〜!」と拗ねてしまう。
そんな中、美優が黙々と釣り糸を垂らしていると――「きゃっ! なんか引っ張られてます〜!」と叫んだ。 全員が注目する中、美優の釣竿がしなる。「頑張れ美優!」と琴美が応援し、真平も「ゆっくり巻けよ!」とアドバイス。 数分の格闘の末、美優が釣り上げたのは…小さなアマゴ。
「わぁ〜! 可愛い〜!」と美優が感激すると、シャオも「パォ〜! 私も釣りたいです〜!」とやる気を出した。 その後もみんなで釣りに挑戦し、琴美が「絶対大物を釣るわ!」と宣言するも、引っかけたのはただの流木。 真平が「だから力任せはダメだって言っただろ…」と呆れる中、萌香がなんと大きなイワナを釣り上げた。
「やったー! 私すごいでしょ!」と得意げな萌香に、沙羅は「ちゃんと私が教えたおかげでしょ!」と笑いながら頭をポンと叩いた。
夕方近くになり、釣った魚を手に帰路についた一行。「いやー、釣りも面白いもんだな」と真平が満足そうに呟くと、琴美が「これでまた昭和の夏休みらしい思い出が増えたわね!」と得意気に笑った。 シャオは釣った魚を見つめながら「パォ〜! これ、どうやって食べるんですか?」と首を傾げる。 琴美が「もちろん、夜は炭火で塩焼きよ!」と答えると、全員が「楽しみ!」と声を揃えた。
川遊びで疲れ果てた一行が別荘に戻ると、琴美が「温泉タイムよ!」と玄関を開け、女子は浴室へ向かう。夕焼けに染まる湯船に浸かりながら、「癒される〜」と美優がため息をつき、シャオが「パォ〜! 温泉最高!」と声を上げる。
男子は片付けをしながら、真平が「今日も散々だったな…」とぼやくが、勇馬が「でも楽しかったじゃないですか」と返す。 一方、琴美は湯船につかりながら「温泉の後は宿題タイムね!」と意気込むが、沙羅は「それ、あんたが一番遊んでたから説得力ないんだけど」とツッコむ。
温泉から上がった全員がリビングに集まると、琴美がホワイトボードを取り出して「宿題モード突入!」と宣言。 真平が「なんで宿題にホワイトボード…?」と呆れるも、琴美は「みんなの進捗を可視化するの!」と熱弁。しかし、沙羅と萌香の姉妹喧嘩や、シャオの謎のリアクション「パォ〜!」が飛び交い、宿題の進みは微妙な状態のまま。 結局、全員があまり集中できずに宿題タイムは中断することになった。
「もう限界だ! 休憩しよう!」と真平が提案すると、全員が即座に「賛成!」と声を揃えた。「じゃあ、夜のお楽しみ! 昭和風かき氷大会を始めるわよ!」と琴美が宣言。古びた手動のかき氷機を取り出して全員で氷を削り始めた。
「私はイチゴ!」と琴美が勢いよく言えば、萌香は「ブルーハワイ!」と大声で主張。美優は「レモン味もいいですね〜♪」とほのぼのと呟き、シャオは「パォ〜! カラフルなのがいいです!」とシロップを混ぜ合わせたカラフルなかき氷を作り上げた。
「疲れてたけど、かき氷食べたら元気出るな」と真平が呟くと、沙羅も「これぞ夏休みって感じよね」と微笑む。 勇馬は「みんな、それぞれの個性が出たかき氷になってますね」と感心しながら自分のかき氷を味わった。
かき氷を楽しんだ後、琴美が窓の外を見上げて「星、すごく綺麗!」と声を上げた。全員が外に出て夜空を見上げると、満点の星空が広がっている。「地元じゃこんなにたくさんの星、見えないですね」と美優が感動したように呟き、シャオも「パォ〜! 星空ってこんなに綺麗なんですね〜!」と目を輝かせた。
「今日も笑ってばかりだったけど、こんな夏休みも悪くないよな」と真平がつぶやき、琴美が「昭和の夏休みは、これくらい自由でいいのよ!」と胸を張った。
こうして、日ノ本文化部の夏合宿2日目も、騒ぎと笑い、そしてほんの少しの宿題で幕を閉じた。星空の下で語り合いながら、次の日の冒険に思いを馳せる彼らの姿は、まさに青春そのものだった。昭和テイストな夏休みの物語は、まだまだ続く。




