お好み焼きパーティー！
解散直後、琴美が玄関で手を振りながら叫んだ。「みんな、また昭和体験しに来てねー！」
真平は肩をすくめながら呟いた。「もう昭和はお腹いっぱいだよ…」
沙羅が隣で同意するように頷く。「まったく、あんなに疲れるゴールデンウィークになるとは思わなかったわ。」
勇馬は苦笑しながら眼鏡を直す。「でも、ちょっと楽しかったですね。昭和って意外と奥が深いなって。」
シャオは目を輝かせて言う。「パォ～！本当に楽しかったです～！次は何を探しましょうかね～！」
美優もにこにこしながら「えへへ～、またみんなで一緒に遊びたいですね～」と呟く。
琴美が「次は昭和のキャンプとかどうかしら！？外でレトロな炊飯器使ったりして！」と提案すると、真平は即座に手を挙げて制止した。
「いやいや、もう昭和家電は勘弁してくれ！爆発する炊飯器なんて二度とごめんだ！」
沙羅も苦笑いしながら言った。「せめて安全な遊びにしなさいよね。」
琴美は「え～、それじゃつまんないじゃない！」と不満げに言うが、みんなの顔を見て仕方なさそうに肩をすくめた。
「みんな、明日はうちでお好み焼きパーティーするわよ！」
沙羅の一言により、日ノ本文化部のメンバーが磯貝家に集合することになった。
「お好み焼きか～！昭和感あるわね！」琴美が目を輝かせる。
「いや、昭和とか関係なく普通においしいからな。」真平が突っ込む。
磯貝亭の一角を借りて、部員たちはワイワイと準備を始めた。
磯貝亭に到着すると、沙羅の家族総出で迎えてくれた。
• 父・大悟：「おー！沙羅の友達か！うちはお好み焼きには自信があるから、どんどん食べてくれよ！」
豪快な声に琴美が「わぁ、職人って感じ！」と感動していると、真平が小声で「いや、声がデカいだけだろ…」と呟く。
• 母・澄子：「みんな、気軽に楽しんでね。でも、片付けは手伝ってもらうわよ。」
しっかり者の澄子は笑顔で部員たちを案内する。
• 妹・萌香：「またみんなに会えたね～！」
先日の部室乱入からすっかり馴染んでしまった萌香は、すでに真平の隣をキープ。
「またお前か…」真平が困惑していると、「えへへ～、楽しいでしょ？」と美優が笑顔でフォロー。
• 祖父・辰夫：「昔ながらの味を楽しんでいけよ。」
穏やかな笑顔で語る辰夫に、シャオが「パォ～！昭和の雰囲気が漂っています～！」と興奮気味。
店の鉄板を借りて、お好み焼き作りが始まった。沙羅の指導のもと、部員たちも挑戦することに。
琴美の大暴走
「こういうのは勢いよ！」と、琴美が大量のキャベツを鉄板にぶちまける。
「ちょっと待て！具材が多すぎるだろ！」真平が慌てて止めるも、琴美は「昭和魂で押し切るのよ！」と豪快にひっくり返そうとして失敗。
鉄板の上はぐちゃぐちゃに。
勇馬のこだわり
「お好み焼きは科学です！」と言いながら、材料をきっちり計量する勇馬。
「これで完璧な黄金比率の生地ができるはず…！」と調理を始めるが、細かすぎてなかなか完成しない。
「勇馬、早く焼けよ！腹減った！」真平がツッコむ。
美優の癒し
「えへへ～、私もやってみますね～。」美優がひっくり返すと、意外にもキレイに焼けて全員が拍手。
「美優ちゃん、すごいじゃない！」琴美が感心する中、美優はほんわかと微笑む。「楽しいですね～。」
シャオの謎技術
「台湾風にアレンジしてみます～！」シャオが鉄板の上でパイナップルを焼き始め、みんなが「えっ！？」と驚く。
「パォ！甘じょっぱくておいしいですよ～！」試食した全員が「意外とうまい…！」と驚愕。
真平の凡ミス
「俺もやるか…」と渋々調理を始めた真平。ひっくり返す瞬間に手元が狂い、生地が鉄板の外に飛び出す。
「おい、何やってんだよ！」沙羅が怒る中、萌香が「真平ちゃん、ドンマイ！」とフォロー（？）。
全員で焼き上がったお好み焼きを囲んで試食タイム。
• 琴美作：具材多すぎで崩壊寸前
「うーん、ボリュームはあるけど…なんか違う。」真平が正直な感想を漏らす。
「味なんて関係ない！これは昭和のパワーよ！」琴美が自信満々。
• 勇馬作：職人レベルの仕上がり
「これは完璧だ。」勇馬が自画自賛する中、沙羅の父・大悟が一口食べて「うちの店に来い！」とスカウト。
「いや、それは無理です…！」と勇馬が全力で拒否。
• 美優作：みんなの癒し
「これ、一番おいしい！」全員が絶賛する中、美優は「えへへ～、ありがとうございます～。」と照れる。
• シャオ作：台湾風お好み焼き
「甘さとしょっぱさが絶妙！」と琴美が感動し、「これ、新メニューにどう？」と大悟が提案。
• 真平作：外に飛び出たお好み焼き（拾って再調理）
「食えるけど…なんか焦げてる。」萌香が笑いながら食べている横で、真平が「俺のせいじゃない…」とぶつぶつ。
全員で満腹になったころ、琴美が提案する。「次は昭和の遊び大会よ！けん玉とか、ベーゴマとか！」
盛り上がる中、鉄板の上に放置されていた生地が焦げ始め、部屋中が煙だらけに。
「誰よ！片付けしてないの！」沙羅が怒るが、誰も名乗り出ない。
「ごめんなさい、私…」萌香がしれっと手を挙げ、「もう、しょうがないわね！」と沙羅が片付けに追われる。
煙も収まり、最後はみんなで記念写真を撮影。
琴美が叫ぶ。「これぞ昭和の絆よ！日ノ本文化部、最高！」
全員が笑顔で映る中、沙羅は疲れた表情で呟いた。「次は、もうちょっと静かにできる遊びにしてよね…」
こうして、磯貝家でのお好み焼きパーティーは、笑いとハプニング満載で幕を閉じたのだった。
