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最強の魔術師?!  作者: 暁瑠
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 中庭が見えるテラスの一角で、レンと天音、ユアンは国王を混ぜてお茶を飲んでいる。あれからようやく追いついたユアンの護衛兵は、王子の無事を知り、城門前でへたり込んでしまった。当然後から怒られたけど、ユアンは全然懲りていないと思う。

「なんで急に会いに来たの?後半年待てば会えるのに」

「来年からアカデミーに入ろうと思っているからだよ。だって僕、ずっと聞かされてきたんだよ?お母さんにそっくりなお姉ちゃんの事。でもお姉ちゃんは神子だから、会えても一緒には暮らせないって。アリアも来たがったけど、アリアはちょっと躰が人より弱いから、無理はさせられないからね」

「そうなんだ」

「お姉ちゃんの力でアリアを治す事は出来ないの?」

「それが病気なら治せると思うけど、お母さんも太陽属性だよね?」

「お母さんは無理だって。でも、アリアが大人になって体力がつけば大丈夫だって。それまでは僕みたいにお外を駆け回ったりしちゃ駄目なんだって」

「お母さんが無理なら私も無理だよ。神子だからってそんなに特別な事出来る訳じゃないから」

「神子って具体的には何をするの?」

「一番は魔素のバランスを取る事かな。今は太陽の神子がしばらく居なかったせいで、魔素が増えすぎているの。そのせいもあって変異種とか動物の魔化なんかが起こってる」

「お姉ちゃんがその魔素を無くするの?」

「無くするの事は出来ないよ。魔物もいなくなるけど、人も魔法を使う事が出来なくなるし、完全になくなったらこの世界もなくなっちゃうからね。月の神子はその反対で、魔素を増やすの。だからどっちが欠けても駄目なんだよ」

「そんなに大事な仕事があるのにニホンに行かなくてもいいの?」

「それについては、前にレンに言った、お祝いしたいっていうこともあるけど、なんとなくも入っているんだよね」

「ええ?またスタンピード?」

「さすがにそれはない。ここに居たいって気持ちが一番だけどね。ていうか私のなんとなくは災害専門?酷いよ。レン」

「そっかー。でもお姉ちゃんが幸せになれるならそれが一番だよね。残念だけど」


 結局二日で帰ってしまったけど、凄く楽しかった。オススメのお菓子屋さんに行ったり、夜遅くまでベッドで話してそのまま一緒に寝ちゃったり。振り回し系な所がそっくりとか言われたけど、そうなのかな?私は別に振り回してはいない。うん。

  

 転生したらラスボスでした。ドラゴンだけどまったり暮らしたい。

新連載開始しました。宜しくお願いします。

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