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最強の魔術師?!  作者: 暁瑠
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天音

今回短いです。

 話し合いが長引いたので、今日は砦でお泊まりだ。今までやこれからの事、沢山話して、甘えて、天音は幸せな気分でベットに潜り込んだ。

 相変わらず眠れる気は全くしない。けど、眠らないのはおかしいから、こうしてまどろんでいるだけ。今日からはちょっと違うけど。

 意識を広げると、闇に包まれる世界が見える。払っても払っても直ぐに浸食されてしまう。でも少しは薄まったかな?やっぱり神域でないと、難しい。今の私は初心者だし。美月にもちゃんと会わないと。もうあの子は何年目だろう?およそ500年位?いつ代替わりの時が来てもおかしくない。…うん。まだ何年か先だね。

 神子に大切な人が出来るなんて、前例の無い事。でも、全く後悔は無い。例え生きる時が違っても、この先何年一緒に居られるか分からないけど、この時は大切な思い出になる。レンには言えないな。優しいあの人が心を痛める姿はもう見たくない。今までは私も自分が分からなかったから心配させてしまった。

 私にとっては束の間の幸せ。でもそれでいい。この時の思い出があるからこそ存在するのが辛くなるかも知れない。それでも私は、側にいたいと思ったんだから。

 窓から朝日が差し込んでくる。闇を払う光。世界にとっては闇もまた必要だから。でも今は、光が沢山必要。しっかりしないと。

 天音は母の所に行く事にした。夜番の兵士さんが、私の早起きに驚いていたけど、お世話してくれる人を呼ぶのを丁重に断って、母の部屋に入る。起こさないようにそっと潜り込んで、自分と同じ太陽の気に触れる。いい匂いがする。目が覚めたのか、驚いた表情が少しして苦笑に変わる。頭を撫でられて、柔らかく抱きしめられて、天音は幸せを感じる。

 そういえば、ご飯の事はどうしよう?今の私には食事の必要はほとんどない。小食にも限度はあると思う。でも、姿を変えるなら、少しは食べられるかも?

 分かっちゃえば、今までうだうだ悩んでいたのが馬鹿みたいにすっきりしている。けど、不安もある。レンなら大丈夫だと思うけど。


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