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最強の魔術師?!  作者: 暁瑠
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東の大地へ

北の小国、カリエルへと向かう途中に昔その一帯を治めていた領主の廃城がある。夏休みを利用してイリスとダグラス、エリーとシスカで探検に出る事にした。

幽霊が出るという噂があるけど、イリスは神職者の使う神聖魔法、浄化を扱えるようになったので、行くことを決めた。普通は教会に住んでいたからといって習得は出来ない。きちんと修行して、シスターにならなければ無理な筈だが


「もしかすると、太陽の魔法に似た魔法があるのかもね」

「やっぱり太陽の属性なの?」


「うん。イングリット先生は国内一の光属性魔法の使い手だけど、似てるけどやっぱり違うと思うんだ。先生も違うって」


「ちなみにイングリット先生と比べて、どっちが魔力高いの?」


「あー…私。魔力はある程度遺伝するから、名のある魔法使いの娘だったと思うんだけど、10年位前、魔法使い一家が殺された事件は無かったみたいだし」


「やっぱアレだよな。魔王の娘って説」

「だからー!そういうのって、居たとしても闇とかでしょ。それに、ほんのちょっとなら覚えているもん。優しいお母さんと、大っきなお父さんのこと」


「チビなおめーは、母ちゃん似だな」

「チビとかいうなー!」


「!ちょ、馬車の上で暴れないでよ!ダグラスもイリスからかうのやめてよ。馬車が壊れたら、帰れなくなるわよ」


それから二日、やっと東の大地にたどり着いた。大きな木の側に馬車を泊め、テントを張る。この広い大地の何処かにあるはずだ


「ワシタカが来たよ、気をつけて!」

「イリスは結界をお願い!」


言われる前に、もう終わっていて、ファイアーアローを放つ。羽根を焼かれたワシタカが、次々落ちて来る


「任せろ!ストライク!」

突き立てた剣から土魔法が伸びて行き、ワシタカを串刺しにする


「それって必殺技?名前ダサいけど」

「一言余計だっつーの!」


「事実だし。ていうかトドメさしてきてよ」

他のワシタカは、蔓に巻かれて身動きが取れない


イリスは籠を背負って自生しているアオ菜やハーブを探しに行く。エリーも行ってしまい、シスカは解体にまわる


「あら、これって朱の実ね。アイゼルに頼んで口紅を作って貰おうかしら」


朱の実探しに夢中になってしまったシスカに、ダグラスは仕方なく一人で解体を始めた




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