縁結びの副神様の微笑み19
家族とヨンで神社で行われた小祭りを順番に楽しむことにした。
浜焼きもだけどカニ汁がやたら美味しかったし甥っ子と姪っ子は軽く削って穴に挿す無料竹とんぼ作りをして帰ったら遊ぶと嬉しそう。
少し夫婦二人で回っている時に新婦の友人らしき美女達が芸披露をしていてシエルが鼻の下を伸ばしたので軽く頬をつねった。
「……。夕霧花魁ですよあれ!」
芸妓や演奏者は美人揃いでシエルはその中の一人を掌で示した。
「えっ?」
「えええええ……」
本人達とシエルがまた会えるから新婦調査は特にせず。そう言っていたけど前言撤回。これはとても気になる。
ちょうど芸披露が終わって休憩になったので夕霧花魁に話しかけようとしたけど、他の人達も集ろうとした。特に男性達。
彼女達は自分達用に設けられた傘付きの席の下で楽しそうに休み始めてそこは兵官の見張り付きで近寄れず。
シエルが兵官に尋ねたら美女揃いだから男が集まって被害があると困るので新郎が同僚を私兵雇用して見張りを頼んだという。
気にしない芸妓は一人で歩くようで私達は夕霧花魁ではない、離席した女性を捕まえた。
「すみません。お尋ねしたいのですが菊屋の方でしょうか。遊霞さんが働いていた」
周りに人があまりいないのは確認したし小声にしてある。私の問いかけで美女は振り返った。私とシエルを交互に見て微笑んでいる。
「どちらがお客さんですか? 二人一緒だから二人と誰かでお楽しみでした?」
……。
そうか、お客と思われるのか。
二人と誰かでって三人で何をするの⁈
「数年前に仕事の関係で夕霧花魁の宴席に参加出来て、そのあと偶然海辺街で彼女の道芸を見た夫婦です」
「夫婦……。夕霧姉さんの馴染みが知人にウィオラの芸を見せびらかしか。まさか今日夕霧姉さんや菊屋が分かる人がいるなんて思いませんでした。しかも遊霞って」
美女は私を上から下まで眺めた。微笑みは崩さない。何を言われるか待機。
「菊屋の花魁の一部や私みたいな元遊女はツテコネがあるので変な噂を流すと出所を突き止めて踏み潰しますよ」
美しい笑顔なのに目が全然笑っていなくて怖い。この美女は元遊女なのか。
「なーんて。本人が気にしなそうです。やましいことがないですし新郎やその家族もあれこれ知っています」
「変な噂も何も色も春も売らない芸妓さん。手習講師と宣伝係が本職。二十二時には終業。他の方とは生活が異なる。お店でそう聞きました。まだ曲を聴きたいのに仕事はもう終わりで残念でした」
私はいなかったけど私もいたことにする。
「あの街は嘘だらけですよ?」
「そう言われてもそう聞いたのでそうなのかと。所作や言葉遣いなど浮いていました。服装も違いましたし。義姉のようだったのでそれなりの家のお嬢さんかお嬢様だなと」
「まあ、そうやって気がつく人は気がつくみたいですね。私みたいな底辺育ちは本物お嬢様を見ることなんてなかったから周りに教わらないと分からなかったです」
本当お嬢様。ルーベルは宣言通りお嬢さんどころかお嬢様と結婚だけど変わった経歴で苦労してそうな女性、しかも奉巫女を選んで選ばれた。
(苦労人同士。そうか。私は彼と溝があると思ったけど苦労人同士は理解し合えそう。サリアさんみたいな女性とはまた違ったってこと)
「通り過ぎる方達の会話から今は奉巫女さんだと聞こえました。あの素晴らしい演奏をまた聴きたいですがどちらの神社ですか? 奉納演奏をされますよね」
「そういう理由でしたか。それは失礼しました」
少し目の棘が消えて海辺街の神社名を教えてくれた。あの事件や南西農村区で知り合ったのではないのか。
「浮絵の兵官さんを観にきたら彼女と結婚で驚きました。お二人はどちらで出会ったのですか? 浮絵の兵官さんと奉巫女さんなんて興味津々です」
「まだ奉巫女ではなかった新婦が芸妓を辞めて店を出て女学校の講師になる際に引っ越したら二人はお隣さんです」
……。
とてつもなく予想外の出会い方!
「神社で演奏している彼女を見染めたのかと思いました」
「長屋でお隣さんは毎日お見合いみたいなものだから一週間で結納お申し込み。受け入れて結納して一年後の今日祝言です」
……。
長屋? あれからずっと長屋住まいなの?
「二等小将官が長屋ってなんですか⁈」
シエルの声が、裏返った。私の心の声を代弁してくれてありがとう。
「しょうしょうかん? は分かりませんけど住み慣れているから貯金も兼ねて家を建てるまで長屋。新郎はそういう方です」
住み慣れている長屋ってずっと引っ越してないの。
「小将官が長屋って、えー……。荒稼ぎしてそうだった遊霞さんも長屋へお引越しですか⁈」
「そうです。引っ越して生活してみたら観光地って聞いて頭が痛くなりました」
美女は完全に棘のない優しい笑顔を浮かべた。これは可愛らしいのでシエルが少し惚けて見えたので軽く下駄を蹴っておく。
長屋へ自ら引っ越したお嬢様。しかも感想が観光地。
「観光地のような長屋なのですか?」
「蛙も蛇も嫌いなのに蛙や虫の声は演奏会。朝やかましい鳥の声も合奏で素敵とか雑草群を花畑や畑があるから農村区みたいなど私には理解出来ません」
美女は呆れ顔を浮かべた後に楽しそうに笑った。
自分の生活に自ら飛び込んできた長屋暮らしを楽しいと考えるようなお嬢様。
ルーベルはあれから引っ越していなくて家族も一緒の可能性あり。なにせ朝日屋の味噌を家族で使ってくれている感じだった。
(私との祝言案みたいなもの。しかもウィオラさんは悩まない。なにせ自分でそこに引っ越した。お嬢様が長屋で家族と苦楽。貧乏ではないし自ら引っ越したから苦はない? 生涯の宝物になります!)
ウィオラは父へあの優しい気遣いをしてくれた女性でしかも奉巫女だからきっと桜の君。
ウィオラが家の借金を返していたなら家族想いの苦労人。気遣い屋で優しい。二人ともお金で苦労したから貧乏性疑惑。
なおかつイル好みのお嬢様でその人が隣に引っ越してきた……。
「イルさんに縁結びの副神様が微笑みました!」
「えっ? イルさん?」
「メルさん、急にどうしました?」
「お店の方の借金を返していませんでした? あの優しい気遣い屋の女性は何かしそうです!」
私はウィオラが父にしてくれたことを話した。
「イルさんってなんですか?」
「名前の分からない小さなことだけどいつも人を助けていた優しい兵官学生さんに私が勝手につけた名前です。一方的に眺めていた片想いです。初恋の君です。今日、浮絵と同じ人物で衝撃を受けました」
「……そんな話ありますか?」
「あるんです。あったんです。待ち伏せして手紙を渡したらお説教されました。待ち伏せは危険とか親の許可は得たのかとか。子ども扱いです。あと十年後なら受け取れるって。今日はだいたい十年後です」
「へえ、堅物は昔から堅物なんですね」
ふーん、という目で眺められた。
「なぜ十年後か尋ねたら貧乏で家族の為に励んでいるから今は家族と自分の将来が優先で縁談は後回しと」
美女は何も言わないけど勝手に話す。
「文通くらいと食い下がったら内助の功をしてくれるお嬢さん嫁が欲しいから貧乏暮らしが嫌なら十年待って欲しい。待てないなら貧乏家族と一部屋で苦楽を共に出来る覚悟と親の了承を得たら文通くらいしますと言われました」
「へえ、文通くらいなのに容赦ないですね。さすが堅物潔癖男」
堅物潔癖男なんだ。彼は女断ちし続けたのだろう。有言実行していく人だからそうだ。
「文通くらいと言って考えなしに親しくなって無駄に傷つけたら最低なので先に切りますと」
「十年、待たなかったんですね」
「異動になったらついて来られる女性。それも言われました。私は跡取り娘なので諦めました。貧乏も改めて言われたらそうで、文通してどうするつもりだったのかなと」
「それがなんでまた縁結びの副神様が微笑みましたなんですか?」
この美女はウィオラと友人のようなので、と少し考えて口を開いた。
「まだ長屋暮らしなら貧乏性です。貧乏はきっと学生になる学費です。あの学校だと働きながら学生になっただろうからきっと苦労人です。家族に助けられていたなら家族が大事です。当時は子どもで分からずです」
「それで?」
「沢山人を助けるということは良く気がつく方で私にもお説教など親切でした。いつも楽しそうに笑っていたけど半見習いと言っていたから犯罪など怖い世界を知っています。親より過保護なお説教でした」
「何となく言いたいことが分かってきました」
「照れ照れかわゆい慎み癒し系で妹達の誰にも似ていないお嬢さんは好みだから条件が合わなくて縁がないのは残念ですと言われました。それで迷子のお嬢さんとして地区兵官へ預けられました」
「堅物なのも好みがハッキリしているのも昔からだと知れました。女学生に何を言ってるんだか。まあ、言いそうです」
「なので貧乏性の苦労人で気遣い屋で同じく人を助けるような優しい人を好みそうです。惹かれそうです。そのような方がお隣さんに引っ越してきた、だから縁結びの副神様が微笑んだと思いました」
空から降ってきた女性とイルが恋仲になってキス、みたいな妄想や夢で苦しんだ過去があるけど隣に引っ越してきたのはこれに近い。
なぜ一週間で結納お申し込みなのかは謎だけど。毎日お見合いのようなものだから「お見合いして下さい」と結婚お申し込みなら分かるけど。それでも一週間でお申し込みは謎だけど。
(一目惚れ同士?)
すぐお申し込みだからそのくらいしか思いつかない。調査とかは?
美女は私をしげしげと眺めた。
「ここは血の池……」
美女は扇子を出すと開いてひらりと舞った。
「血を吸って生き、刺されて血を流し、突き刺して返り血を浴びる紅蓮煉獄」
突然の歌と舞。鮮明に思い出した。私は数年前にこれを見たしこの歌詞を聞いた。この美女はウィオラにこれを教わったのだろうか。
パシンッと扇子を閉じると美女は私に微笑みかけた。
「あらはなる闇の夜空に茎のびて曼珠沙華咲くただ一つ白」
明らかに……星一つないってことだろうか。星一つない真っ暗闇の夜空に真っ直ぐに茎を伸ばして咲いている曼珠沙華は一輪だけ白いです。
説法の曼珠沙華は白く変化した彼岸花だけど単に彼岸花の別名として使うこともある。彼岸花の中で一輪だけ白い、か。
曼珠沙華は白く変化した彼岸花だからそこに一輪だけ白いだと純白、白の中の白みたいな意味にもとれる。そこに紅蓮地獄だからそこで唯一白い曼珠沙華ってこと?
突然これは謎だけどウィオラのことを言いたいのかな。借金を返していたのか、という問いかけへの返事。そんな気がする。
「二人の家は何をしているんですか? その身なりはそれなりに金持ちです。夕霧姉さんの宴席に入れるくらいには」
「えっ、あの、お金持ちではないです。小金持ちです。味噌と醤油を売っています。宴席に入れたのは一回どうぞとたまたまです。場違いでした」
「本当の場違いな方はあのお披露目広場での宣伝以外では花魁に会えません。今日三人もいますけどね。あはは」
美人ばかりと思ったら三人もいるの⁈
「初恋の君と飼い犬は交流がありました。親切にしてくれた貧乏学生さんに父が味噌の握り飯で恩返しです。何も知らずに来たらその元貧乏学生さんで衝撃的でした」
ウィオラと親しそうだから教えておこう。私と彼女はもしかしたらまた会うかもしれない。なんとなくそんな気がする。
「そんなことあります?」
「ありました。菊屋で新婦さんに会った一週間後に海辺街で道芸を見たからそういうこともあります」
「……。あの美味しい味噌ですか。ポチポチ模様の犬が看板犬だったというお店の」
「はい。新婦さんと佃煮屋さんで会ったことがあって、ポチは彼女に撫でられたことがあります。彼女はぽたぽた模様と言いました」
「……」
「今日は驚愕の連続です」
浜焼きは後からにするから一緒にどうぞと言われてついて行ったら夕霧花魁がいるところだった。
美女は私を少し離れたところへ残してシエルだけを夕霧花魁の目の前へ連れて行った。
「イーナさん、この方をご存知ですか?」
夕霧花魁はイーナという名前なのか。美女は残してシエルを掌で示した。周りに芸妓というか遊女達——元遊女?——しかいない。
「いきなりなにかしら。カイド様のお連れのソイス様。まあまあ、私に一度しか会いに来てくださらなくて寂しかったです」
四年くらい前に一度、一刻も居なかったはずなのに記憶力凄い!
ん? 印象的な何かがあったとか?
「覚えているんですか⁈」
「はい。私の特技です。お客様を忘れることは滅多にありません。あらあら、もしや新婦が霞だと気がつきました? 彼女の演奏を買いましたよね」
「はい。気がついて衝撃です。ここにしれっとイーナさんがいることにも驚愕です。気になってこちらの方へ話しかけました」
「イーナさん。この方はウィオラに何かしました?」
「してないです! 数年前に少し演奏を買っただけなので俺の顔を見ても彼女は何もです。こちらも言っていないですけど。妻と新郎新婦の振る舞いに並びました」
「この方は乙女の純情というか夢を踏み潰しましたよ。妻にしか触られたくないみたいに振る舞って妻との思い出の曲を聴きたい、妻の話ばかりとは律儀で誠実。そう感心していたのにお金を使い込んで遊び回っていたから怖い奥様が殴り込んできたって」
ウィオラはシエルに落胆したってこと。
「さすがイーナさん。記憶力の塊」
「使い込みは妻のハッタリです! 浮気していないか確認のための」
「ふふっ。初心ちゃんは見抜けず。怖い奥様は何を思ったのか道芸を依頼。この地区で道芸をして、軽く観光をしたから街の雰囲気を知って暮らす候補地にしたそうですよ」
……ウィオラをこの六番地へ呼んだ理由の一つは私ってこと?
「イーナさん。私もその事を思い出したんです。なぜ三区の西側。西地区出身と嘘つきだったからふーんだったけど実際は東地区でした。だったら東側ではないのかなと。あとはいっそ海辺街とか。海があるから南地区へ来たんですし。女学校の空き問題があったとはいえ」
「聞いたらなんて? 私は夏に尋ねたら今の話をされました」
「私もそうです。お客様の奥様に依頼されて道芸をして観光して候補地に入れたって。大河より細くて小さいけどトト川を少し東地区みたいと思ったって。客の妻って何かと聞いたらイーナさんが今話したようなことです」
……待って。記憶を呼び起こすとルーベルの妹達が洗濯していた川はトト川だった気がする。遠いなと思った記憶がある。
それで、佃煮屋で私はウィオラにシエルに近寄るなと思ってトト川を観るのを勧めた!
「結婚指輪をして妻話ばかりしたのに遊びまくりは普通に遊ぶ方よりなんだか嫌です。タチが悪いです。私は当時そう聞きました」
「へえ。私には妻が待っているとか家族が待っているから帰るという方も裏ではそうなのでしょうか。まあ人それぞれですね、で終わりです」
「あの頃は男性が怖くて宴席の様子が嫌だとすぐ退席していた頃です」
「すぐ退席って私が知っている頃もそこそこ自由に退席していました。あれでも我慢か。男性が怖い、は今はあまり分かりませんね」
「ええ。そうですね」
「誤解されたようですが特に困る……。困りません。覚えていないでしょうから」
私達はあの芸や歌を中々忘れないけど向こうからしたら有象無象の人だから分からないだろう。
「イーナさん。ウィオラの味噌汁は美味しかったって言っていましたよね。その味噌屋の人だそうです。イーナさんの席にいたから多分この方は旦那」
「霞は言わなければ多分思い出さないかと。結納祝言で浮かれていますし元々男性の顔をあまり覚えません。かなり記憶力のある私とは違います。でも言えば思い出しそう。顔は分からなくても話題であの時のって」
「なんか教えたくなりません? あやつをイライラさせたいから」
「確かに。こういう夫婦仲に憧れる。感心した、を少しときめいたとか思いそう。イライラさせましょうか」
「結婚指輪をしていなかったと言えば良いですねぇ」
二人はにやにや笑い出した。悪戯というか嫌がらせ⁈
「新郎さんに悪戯ですか⁈ やめて下さい。俺と妻も巻き添えです!」
「奥様と二人で話題に出して誤解を解いたらこの土地へ引っ越してくるきっかけの一つだったと感謝されますよ。縁結びの副神様が微笑んだって、その副神様が言ったから愉快です」
私とシエルはルーベルのお隣さんに桜の君をお引越しさせた理由のひとつってこと。あと私。シエルがキッカケであとは私。
(四年前には既にウィオラさんに縁結びの副神様が微笑んだってこと⁈)
「あらユラ。縁結びの副神様が微笑んだって何かしら」
「はい。驚き話をします。ではどうも。新郎新婦に味噌を買ってくるか場所を教えろと頼んでおきます。今日いる気まぐれ達が気に入ったら一区かも。関係が嘘かは新郎新婦経由にしたら分かるのでさようなら」
「ええ。縁結びの副神様夫婦であの味は欲しくなります。男運が上がるかも」
腕を軽く掴まれて回れ右させられたシエルが背中を押されて私のところへ戻ってきた。
「メルさん、聞こえていました?」
「はい。まさかです。私達も二人に微笑んだみたいです」
「ルーベルさんはずっと堅物潔癖と思われているみたいですが実際は若干メルさんですよね。難癖結婚させられた友人もいるけどメルさんが氷の眼差しをしたから」
「ウィオラさんがそう信じていたら、たかがキス話は嫌かもしれないので隠しましょう。お嬢さんにハレンチふしだらと思われて袖にされたくないから女断ちはウィオラさん相手に大正解です」
(私の氷のような眼差しもウィオラさんへの縁に続いた……。友人が難癖結婚させられそうって話もか。シエルさんが私との縁を次々結んだみたいな話だなぁ)
「具体的な年月や彼の縁談条件がはっきりしたのもメルさんとの縁談があったからです」
「一区かもって菊屋から注文の可能性ですか?」
「あの店なのか出前なのか分からないけど味噌汁は美味くなかったです。まあ約四年前ですけど」
「かめ屋の次は菊屋とはどういうことでしょうか」
「意味不明です。夕霧花魁の記憶力だと夫婦で宴席にいたのは嘘だと知られるから……。俺への誤解が起こらないか気になります。まあ、いいや。メルさんが信じてくれればそれで」
イルと背中を向けて真逆に進んだのに道はまがっているから彼はシエルの命を助けるという道を歩いて私と再会。
私はイルに好みのお嬢さんと縁結びしやすくなる方法を教えた上でウィオラに南三区六番地で道芸をして欲しいと頼んでトト川まで勧めて彼女がイルのお隣さんになるきっかけの一つを作ってから彼と再会。
道は真っ直ぐではなくてうねっているからどこかで交わるかもしれませんって交わり過ぎだと思う。




