潮時
残暑は続くけど夏は間も無く終わる。花火大会は家族で楽しく過ごせたし、その後にイルと打ち上げ花火の感想を伝え合えてさらに楽しかった。
イルに頼まれた玩具は音が出る巻き戻しと紙風船にしてみた。少しはみ出した分はこっそり私のお小遣いを追加。そこに父に上手く買ってもらった飴を足した。
渡した翌日に会っても特に何も言われなくて、数日経過してから感想を述べられた。
「大人しいのが暴れ妹達の躾なのかピーピー吹いて使っているらしいです。紙風船は終わり、洗濯開始、みたいに」
「大人しいのは次女さんでしたっけ」
「そうです。あいつは陰湿なんですよ。怒らせた翌朝に俺の鼻の穴に花がさしてあったり、食事担当だからって漬物をなしにしたり」
「鼻に花。ふふっ。イルさんはなんて怒るんですか?」
「正座って言うて口で言え、喋ろって。逆に兄ちゃんはいつになったら謝るのって怒られて親父と母ちゃんにも俺が怒られてあいつは軽く怒られます」
「兄ちゃんと呼ばれているんですね」
「ええ。母ちゃんがかなり働く分リルが家守りだし下の三人がやかましくて苦労しているから飴は次女に全部やりました。長女と二人で分けろって」
「きっと喜びます。喜びました?」
「嬉しそうでしたけど多分二人とも譲るから俺は下二人に姉ちゃん達は優しくていつも我慢するからたまにはどうぞって言えって言うつもりです。末っ子は小さすぎるからまだそこまでしなくてええかな」
こういう話を聞くとイルはまるで父親だな。でもそのイルも両親に叱られている。
しっかり者なのは親がしっかり者で妹が五人いて可愛い妹達を心配して世話焼きをするからなのだろう。
「優しくて譲るのはイルさんもですよね」
「俺は一つは確保して死守。全部は譲りません。前はそうではなかったけど半分にしなさいってガミガミ怒られるので気をつけています。優しさもお人好しさも大切だけど自分の事も大切にしないと周りの大切な人がが時々傷つくって。難しい話です」
「半分ですか」
「母の言う半分って物の話ではないんです。父に軽く言われました。俺は別に飴一つくらい食わなくてもわーきゃー騒ぐ妹を見る方が得した気分になります。兄ちゃんありがとうって笑って背中に飛びついてきたり」
声色が変化したのでどういう表情をしているのか気になって私はイルの方を覗いた。
彼は片足を立てて教科書を読みながら膝に肘を乗せて頬杖をついて難しい表情である。
「俺は毎回そうでも妹達は三回に一回くらいは飴を食べたいかもしれないから俺が譲ってばかりだと長女も次女も譲らないとってなってしまいます。そう言われてそうか、と反省です」
「優しいお姉さん達なんですね」
「三人になって一緒に食おうぜ、が正解だったのかなぁとか。小さい頃、兄ちゃんはリルばっかり。いつもリルリルってルカに言われたから今は上二人が両親や俺に対して下三人ばっかりって思っているかも」
はあ、と小さなため息が聞こえてきた。今日、私はイルの妹の名前を初めて知った。彼はこれまで口にしなかった。
彼の名前を聞くのは彼が我が家の門を叩けるように私がした時と思っているけど知りたくなってくる。ポチが懐いたどこの誰かあやふやな友人イルさん。
いざという時に彼を守ったり逃がす嘘が必要なくなったら私は彼の名前を尋ねると約束をしている。ルカが長女でリルが次女だから長男イルだと違和感がないな。私がつけた偽名なのに。
「別に差別していなくて単に小さいからおぶってたとかそんななんですけどね。つまり今度はロカばっかりって言われるのか? いやロカも含めてルルもレイも私も私もってうるさいから言わないか。我慢するのはルカやリルだよな……」
今日のイルは独り言をして考えたい日みたい。しばらくブツブツ言い始めた。今日で一気に妹達の名前が全員登場。
ルカ、リル、ルル、レイ、ロカ。下二人はルなし。ラリルレロが付く名前だからイルの本名もその仲間かな。長女はラではないから長男にラがつくとか?
「イルさんはうんと優しいお兄さんですね。こんなに悩んで」
「いや別に普通です。大して何もしてないです。あと俺は親ではないから思ったようにして間違えたら親に怒られておこう的な。元服してもまだまだ子どもです子ども。あれこれあちこちで痛感します」
「もしかして嫌な目に遭う話ですか?」
「俺は長男だけどあちこちで下っ端なので相談しまくり人生です。だから今の状況は時々苦しくなります。君は大丈夫ですか?」
話題が急に私との事になったので虚を突かれた。
「あの、はい。私は……。いえ、たまに。誠実でありたいように感じるイルさんを我儘に付き合わせているなって……」
「喜んで欲しくて、笑ったかわゆい顔がみたいからそうだと思って花火とかしたけど気を引いた分だけ傷つける事になるから酷い事をしているのかなって。本当の優しさってなんでしょうか。分からなくて誰かに意見を聞きたいですけど……」
「私と同じで止められるから話したくないという事ですか?」
「親父や母ちゃんにちょこちょこどうしたって聞かれるから学校とか屯所にしょうもないのがいるって言うて誤魔化していたけど親はしっかり見ているから師匠に話がいきました」
「それで師匠さんに相談したのですか?」
「まだ。難しい年頃だから親に話したくないなら私に話せと。誰かのせいにしたくないから自分で決めたいと言うたら誰かに話しながら意見が決まる事もあるとか親身になってくれました」
「イルさんの苦しさが減るならそうして下さい」
「話すか話さないか絶賛悩み中です。八歳からかなりの時間世話になっているし先生には大勢の門下生がいるから誤魔化しは通用しませんし。俺はそんなに後ろ暗くない話だけど君はどうなのかなって思いました」
そうっと覗いたらかなりイルは険しい表情をしていた。額に手を当てて今にも深い深いため息を吐きそうな勢い。
「私は……。私が私に対しては自業自得です。イルさんの気持ちを考えるとたまに辛くなります……」
私は本当に嘘つきだな。友人だから、結納まではわりと常識的だからと安心して会えることもにも花火にも単に浮かれていた。
密会の時点で誠実なイルには苦しい。私をキッパリ切らない自分はズルい卑怯者たから辛い。判断材料は前にもらったのに本人に言われるまで気がつきもしなかった。
「会った時の心底嬉しそうな顔や別れる時の泣きそうな顔や縁談相手の話をする時の絶望的な顔とかグルグルします。君の気持ちが限界になって親に話す時は俺も一緒に謝ります。迷惑をかけるけど師匠に頼むつもりです」
「えっ? あの」
「一緒に嘘つきになろうと言うたから一緒に背負います。八月ももう終わりです。三ヶ月後にはもうこうして会えません。何にも約束出来ないのは良くないなと。口約束でもないのとあるのでは全然違うと思うんです」
「それって……」
「今は相手の男と文通だけだけどこれからは違うから相手に対して罪悪感が酷くなる気がするから心配です」
「……」
シエルに対して罪悪感なんてほとんど感じていない。むしろ彼は邪魔者で私に興味を失くせとか会いたくないと拒否の気持ちばかり。
(これが私とイルさんの差……。私は何も変われてない……)
少し私に気があるからイルはシエルと私が会うのは嫌だけど会って話して交流して相手を確かめて上手く行くならその方が良いとイルはそう言っている。
一方、私はイルを切なそうに眺める彼と縁結びが出来るかもしれないかわゆい女学生を見るたびに近寄るな、勇気を出すなと念じている。
「俺はほら、中途半端野郎です。別に恋人でもなくて何も約束していないから別に。自分の意思ですし。でもこの先は俺もわりとしんどくなりそう的な。結納前までは違うなと」
これは既にもうしんどいという本心の吐露だ。親に指摘されてはぐらかして師匠に心配されれば悩むだろう。
私との時間が増える程私を傷つけるならそれは優しさではない。誠実でもない。彼はそう悩んでいる。
彼の気持ちも少し大きくなってくれたのかもしれない。そうなるとより我が家やシエルに不誠実だから嫌。彼は正しく真っ直ぐありたい正直者だから……。
「戦場兵官の話。わりと学校で聞いています。物でも難しいのに目に見えない物だとさらに分かりません。俺が君に譲れる人生の半分って何かな、なんて……」
今日はもう帰ります、とイルはそう告げて私がお別れの言葉を告げる前に荷物を持って走り去ってしまった。
(イルさんは私に優しくすると傷つくって事……。私は単に浮かれていた。シエルさんへの罪悪感なんて全然ないのにイルさんは違う……)
これは私が酷い話だ。彼が私を恋人扱いしたり恋だと言わないのは多分これ。同情心の方が強いのだろう。
でもそれだけではないからあれだけ嫌だと私に提示した戦場兵官でお金を稼いで我が家で働くような道についても考えてくれている。
(譲ろうとしてくれているの? あれ程嫌そうだったのに? それなら私がイルさんに譲れる人生の半分って何? 元々捨てるべきなのは私の方なのに私は悩みもせずに……)
飴一つで周りを傷つけるから私やイルの行動は周りを巻き込みまくる。
分かっていた事だけど私は軽く時間稼ぎをしたと現実逃避。でも彼は向き合い続けてくれていたって事だ。
(私の罪悪感が増すからって言ってくれた。私は大丈夫かって。自分が何も譲れないから私を傷つけてゴメン、みたいな顔をしていた……)
彼は優しいから周囲の人達の気持ちを沢山想像して傷ついている。
(学校や屯所にしょうもないのがいる。嫌な目に遭う。全然聞いていない話。私が聞いていない。自分の相談ばかりして)
私は帰路につきながら彼は大手を振って我が家で見張り付きで小一時間私とお喋りや勉強なら元気いっぱいになるのでは、と思った。
(そんなの当たり前……。一緒に背負ってくれるって言ってくれたのに私は何も考えないで甘えていただけ……。身を削る事を何も考えていなかった……)
胸がジクジクする時間を過ごして夕食時間。暗転とはこのことで私の目の前は真っ暗になった。
欲しいのは時間なのに夕食後に父にやはり秋に結納と言われたからだ。
「メル?」
「はい」
「夏バテか? 顔色が悪い」
「それも少しです。あと衝撃的でしたので……」
お見合い話が少々広がって私に縁談がそこそこ来たのでダエワ家としては結納したい。
私の気持ちを汲むので裏では仮結納で表向きは結納。私が希望した時期に本結納に移行。契約書をそのように作ってくれるという話だ。
仮結納は書面半結納と似たような内容にするけど世間的には違う。そういう話をされた。
両親もダエワ家も私の気持ちに寄り添ってくれるのだから私も譲るのは当たり前。これに反論は何も思いつかない。
(そこそこってどこから。文通お申し込みもされたことのない私なのに……)
「放心気味になるとは思わなかった」
「私は文通お申し込みすらされた事がないです。我が家はそれなりの家です。なのに縁談話がそこそこ来たとは驚きです」
「文通お申し込みは登下校の見張りにたまにあったぞ。家や調査内容で気に入らなかったしダエワ家と話が出てからはそれ以下は断っていた。急がないから縁談練習をするにしても元服後と思っていたからな」
「お父さんが少々気まずそうなのは私がお姉さんは恋仲結婚でズルいと口にしたからですか?」
イルと軽く腹を見せて話し合って、それは大切な事だったと思うので私は父に問いかけた。
姉にも聞いて欲しい。私は素直な良い子ではない。姉がとても妬ましいと知って欲しい。
私は私のせいで傷ついて大怪我をしても構わないけどイルのあの辛そうな表情が頭から離れない。
誠実でありたいともがく彼に不誠実を頼む私の恋は独りよがりだ。だから両想いになれない。
「そうだ。元服が近くて意識しだしたのか最近メルは大人びたな。悪かった。多少は選ぶものだし断るにしても一緒に考えさせるべきだった。母さんと話して二人で反省した。すまないメル」
「本当の本気でシエルさんは嫌なのですか? その顔……」
私は母の発言に頷いてから姉を見据えた。多分睨んだ。こんなの八つ当たりだ。
「いるのか? 文通している恋人がいるから嫌だということか? ずっと引っかかっていた。前はシエルさんに会いたいような口振りや手紙を待つ様子があった」
「お父さんと少しそういう話をしたし軽く調べたけど気配がないから違うのかと。メルさんの生活で家を通さないで文通ですと友人の兄弟ですか?」
「出歩くような時間はポチの散歩くらいだと聞いた。人見知り気味かと思ったら挨拶をしたり我が家の宣伝をしたりしていて別の意味で驚いた。やり遂げると言っている佃煮屋も順調そうだしな」
「神社で友人や誰かと息抜きかと思えば一人で勉強をしていたそうですし」
誰か人を使ってつけられたなんて知らなかった。背中に汗がスゥッと伝って体が冷えていく。
(佃煮屋さんに営業する話で助かったし角作戦でもイルさんを隠せた。守れた?)
神社にいた私を見たのなら私について調べた日はイルが職業訓練だった週ではない。
「恋人ではありません。家が合わないから断られると思って相手を騙して文通を始めました。どうしても我慢出来なくて」
「嘘。メルさん意外。私はズルいも意外だったけど。良い子ちゃんだから溜めて爆破ってこと。気がついてあげれば良かった」
八つ当たりしたのにごめんね、という眼差しを姉に向けられて私は戸惑いつつ首を横に振った。
「騙してってどういう事だ。文通はしているけど恋人ではないのだな」
「そのままの意味です。貴方と縁結びが出来そうな他に縁談のない娘ですと嘘をついています」
「へえ。メルさんが私みたい。なんだかんだ姉妹ですね」
「ニライ、お前は少し黙っていなさい」
「散歩をしたいと誘いましました。彼は両親の許可と見張りを用意出来たらお願いしますという返事でした。こちらの家の情報をろくに教えないで許されるのは元服後なのでそれ以降に頼むと現実逃避です」
「騙したって相手が調べられないようにもしたのか。それなりの家だけど商売敵やかなり縁がない家って事か」
「私がこの家の大黒柱になれば問題ない方です。彼は色々背負っています。私はこの家を捨てる覚悟がなくて彼なんてもっとです」
「お前は何をしているんだ。家の情報を得られないのに文通する男も男だが掛け持ちとか保険とか文通くらいならまあする。誘われてコソコソ出掛けない男のようだし」
「文通だけの女性の為に大切なものを全て捨てて相手のために生きようと思いますか? そんな事は誰も思いません」
両親は二人とも箸を置いた。父は右手を額に当てて俯いて小さなため息を吐いた。
「夏前か。以前よりもうんとやる気を出したよな。だから結納は遅くしてくれか。時間稼ぎか。その文通相手にもっと心を寄せて欲しいって事だろう」
「お父さん、お母さん、私とハンさんで柱になるからメルさんを少し自由にするのは無理なのですか? ズルいの気持ちも分かります」
姉が味方してくれるととは思わなかった。
「私はわりと好き勝手です。メルさんなら家に大損みたいな相手ではないと思います。我が家優先になってもらうには、先に進むなら文通以上でないと難しいです」
「確かにメルだけ……。それに最近のやる気は認める。俺も母さんもいるし店の者も……」
あれ。これは許される空気?
街の中を堂々と並んで付き添い付きデートをしたら気持ちが増すかもとイルに言ってもらえているし希望あり?
「また難しい問題だな。文通程度で短期間。そんな者は切ってシエルさんとしっかり向き合えと言いたい。しかし先程のメルの顔を見たら……」
「その方と縁がないというかダエワ家に良い顔をしてしまっていて。私も娘に断固拒否みたいな顔をされて無理にとは言えないですけど短期間で文通だけですと……」
母も頬に手を当てて深いため息をついた。
「卸先を増やしてくれたし料亭を増やすそうでこの店やツテコネからも奉公人を雇ってもらう話までしてしまっている。これは困ったな」
イルと私はかなり縁がない疑惑。先に正直に話していたら事業提携強化みたいな話は出ていなかったので自業自得である。
家族がこうして考えてくれるなんて思ってもみなかった。
もう会っていると話したらどうなるのだろう。言わなくて大損なのか藪蛇なのか分からない。
「私は家族も家も奉公人達も大切です。自分の気持ちだけを優先しようとは思いません」
「お前一人に奉公人達がついていくと思えないけど努力次第だ。家族総出で奉公人で強化も出来る。必要というか欲しいのは自分が成長したりその文通相手に慕われる時間か。この状況で会わせてやる事は出来ないな」
「メルさんは対面で文通お申し込みしました?」
「はい。お姉さん。そうです」
「かわゆいメルさんに申し込まれてこっそり会わないなんて律儀ですねその方。案外逃すと損な方かもしれないです。しかし業務提携を強化したダエワ家の手前デートは厳しいです」
姉の発言でほんの少しだけホッとした。イルの印象上げだけは成功したかも。父も文通相手を悪くは言わなかったし。
「結納前だしルロン疑惑で嫌悪感のところに話があって、みたいなことならギリギリ。時間稼ぎは可能というか……。可能か?」
「色々背負っているって我が家の事をあなたと一緒に頼むのは難しいのですか? ダエワ家はこちらも天秤に掛けられていましたから交渉次第です」
「最低限そこはないと厳しい。今の状態で娘の気持ちだけですなんて言い返せないしむしろ言えない」
家族がこんなに私の気持ちに寄り添おうとしてくれるとは思わなかった。やはり問題は私とイルの仲になるのか。
「私はその方ではないので分かりません。嬉しく文通しているだけです」
「うーん。メルさん。文通くらいでそうなりますか? 嘘つきだったメルさん。どのように受け渡しをしているのですか?」
姉の指摘に嘘は綻ぶよな、と私は大きく深呼吸をした。潮時なのだろう。こうなるとダエワ家もシエルも関係ない。まずは私とイルの問題だ。
家族の反応が私の想像と違ったから今の私とイルに必要なのは自分達だけの考えではない。
交際や結婚は家族を含めて、というのはこういう意味なのだとようやく理解した。
「嘘です。嘘ばかりです。とても、とても優しい誠実であろうとする人を沢山傷つけています。恋人ではないです。恋人にはなれません。正面から堂々と私の両親と話さないとそれは無理だと。そういう方です……」
家族や彼の親か師匠の前でイルに言おう。同情心が強いのに譲ってはいけないと。イルに我が家の話をした時にこうするべきだった。
彼に余計な悩みを増やして傷も増やして時間を稼いだ分私も離れがたい。
ポタポタと涙が手の甲に落下して吸い込まれていく。私は堰を切ったように全てを話した。
どうやって出会ったのかも、どう考えたかも、文通方法も、悩んだ内容や勝手に会いに行った事も、騙したのに話し合いをしてくれたことも、叱ってくれたことも、彼を悩ませていると今日知ったことも何もかも全部。




