表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼星のセレス  作者: おうぎまちこ
海の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/41

第25話 空と闇は半月と対峙する

 何日も投稿できずに大変申し訳ございませんでした!!

 四月に入って忙しさが激化しています。しばらくスローペースの投稿が続くかとは思いますが、最低週1~2回は投稿します。どうぞお付き合いいただけましたら幸いです。




 アズライトと剣の守護者が対峙していた頃――。


 「セレス、来たよ」


 スピネルにしては珍しい緊張感のある声だった。

 セレス達の前に、一人の少年が現れた。彼は銀の髪に紅い瞳をしており、ローブを纏っている。


(スピネルと同じ紅い瞳……)


 漠然とセレスはそう思った。

 だが、そんなことを考えている場合ではなかったとすぐに悟る。

 

 岩の壁が、突然、彼女の眼前から少し離れた場所で隆起した。

 スピネルがすぐに、魔術で相殺する。

 近くの地形が一瞬で変わってしまう程の威力を持った術。

 まだ少年のようだが、繰り出す魔術は上級魔術で、魔術師としては手練れであることが分かる。



「オルビスの魔術師のようだね……彼も守護者ではないけれど、神器の加護を受けているみたいだ」


 オルビスには神器を護る一族が存在し、彼らも守護者ほどではないが加護を受けているという話は聞いていた。


(こんなに強い魔術師まで、隣の国にはいるんですね……)


 セレスは、スピネルに抱き寄せられる。

 二人の上空に黒い竜の形をした闇が現れる。


「ここまでしか、多分術は使えない」


 スピネルにそう言われ、セレスの中で不安が高まった。

 彼は彼女の身の安全を優先すると話していたから、この術でオルビスの銀の髪をした魔術師を倒せなければ、兄の近くから離脱しないといけないかもしれない。


(お兄様……)


 スピネルが魔術を放つ。

 黒い竜が牙を向き、銀の魔術師に襲い掛かる。

 対する魔術師からは、紅い火の鳥が飛来し、竜の攻撃を受け止めた。


 遠くに見える兄アズライトが、剣の守護者に薙がれた。その後、兄が大剣を構え直す姿が見える。


(お兄様……!)


 このままだと、あの夢のように、あの紅い化け物に兄が殺されてしまう――。


 焦りがセレスを支配し始める。


 魔術が拮抗する中、彼女は兄に向って叫んだ。



「お兄様! 帰ってきてください! 絶対に、私のところに……!」



 セレスの声が届いたかは分からない。

 彼女の瞳からは涙が溢れた。


 その時、兄に対峙する剣の守護者の動きが鈍るのが視界に映った。

 

 そしてアズライトが大剣を頭に掲げ、剣の守護者にそのまま振り下ろす。


 そのまま、紅い髪をした化け物は地面に倒れた。



「お兄様が……勝ったの?」



 銀の髪の魔術師が、化け物だった男の名を呼んでいるのが聞こえた。



「ソル――!!」


 

 自分と兄が兄妹であるように、彼らも同じ国の中で、何がしか縁のある者同士だったのかもしれない。 



 想像とは違う未来が訪れたのだろうか?


 未来を変えることが出来たのだろうか?


 本来なら喜んで良い状況のはずなのに、なぜか安心することのできない、この言いようのない思いはなんだろうか――?


 

 兄の元に行きたいが、まだ銀の魔術師はそこにいて、そちらに向かうことが出来ない。


 セレスがもどかしさも感じていると――。



 突然、地面に倒れている剣の守護者が金の光に包まれ始めたのが、遠目で見えた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ