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蒼星のセレス  作者: おうぎまちこ
海の章

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第12話 空と炎と森と




「面白い髪色をした者達が、二人もいるとは。これは面白い者に出くわせたのじゃ」


 そう言いながら、セレスとサルファの前に、人影が近づいた。

 セレスがその人物に目をやる。

 緑色の波打つ髪が特徴的な少女だった。鳶色の瞳に、同じ色のドレスを着ている。

 彼女は、セレスとサルファをじろじろと見ていた。


「そこの空色の髪をした女子、特に面白そうじゃ」


(……じゃ?)


 不思議な話し方をする少女だと思った。しかも、セレスを見てくつくつと笑っている。

 サルファ王子がセレスの後ろに、さっと隠れた。

 彼は、緑色の髪をした少女を見ながら震えていた。


(サルファ王子様、どうなさったのでしょうか?)


「ほお、馬鹿王子は、女子の後ろに隠れて、なんと情けない……」


 そう言いながら、彼女がため息をついた。

 少女に、サルファ王子は噛みつく様に叫んだ。

 

「う、うるさいぞ、お前! 公爵家の娘だか、なんだか知らないが、僕を愚弄するなよ!」


セレスには彼の様子が、金色の髪をした犬が髪を逆立てているように見えた。

 彼の叫びを彼女は適当にあしらっている。


(……公爵家の娘?)


 少しセレスは引っ掛かりを覚えたる。

 緑色の髪の少女が、セレスに話しかけてくる。


「ほおほお、よくみて見れば、そなたは侯爵家の娘ではないか? 副騎士団長のアズライト様の妹君か。なぜにこのような場所にいるのじゃ?」


「それは――」


 セレスが彼女に何か答えようとするよりも先に、彼女が先に続きを話す。


「噂は本当なのか? ほんに、此度の戦は子ども頼みのようじゃ」


 そう言って、少女は笑っている。

 ちょっと不気味だなと、セレスは思ってしまった。


「子ども頼みとは――?」


「オルビス・クラシオン王国。最強と名高いイリョス・ソラーレが、剣の神器を息子に譲ったらしいな。なんじゃったか? 名前は知らぬが、紅い一族の、今年十七になる男頼みらしいからな……」


「剣の……紅い……」


 その話を聞いた時に、セレスの脳裏に繰り返し見る夢が閃いた。


(紅い髪の……)


 考える途中に、緑色の少女は話を続けた。

 サルファは、まだセレスの後ろで怯えている。


「だが、それは我々の国も同様じゃ」


 その言葉に、セレスは反応した。


「我々も、アズライト様がいるが、まだ年若い。こちらの国も子ども頼みと言うではないか? カルセドニー侯爵家の一人娘、セレス・カルセドニー。それと――」


 セレスは自身の名前があがったことに、どきりとした。

 少女がさらに続けた。


「――我らが第二王子のスピネル・スフェラ・フローライト様と」


 その名前に、セレスは、はっとなった。

 緑色の髪をした少女は笑みを浮かべたままだ。


 セレスの後ろにいるサルファの雰囲気が変わったのが、彼女には分かった。

 




 いつもお読みいただきありがとうございます。

 今日も更新が遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした。

 少し私生活が忙しく、3/16((月))から3日ほどお休みさせていただく可能性があります。早かったら、もう少し早く投稿いたします。

 どうぞご理解いただけましたら幸いです。

 お時間おありの方は、ブクマ・☆評価等していただけたら幸いです。

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