64、傷付け、傷付けられた者。
作品タイトル:宅録ぼっちのおれがあの天才美少女のゴーストライターになるなんて。
作品URL:https://book1.adouzi.eu.org/n2457fh/
作者名:石田灯葉
レビュー日時:2019年 06月08日 22時43分
レビュータイトル:傷付け、傷付けられた者。
■□■□本文■□■□
宅録。
昔はMTRやシーケンサー、サンプラーなどを駆使して行っていた意外と金がかかる作業である。
それが今やパソコンで安価に行えるレコーディング作業となった。
ところで自分の大事なもの、宝物を傷付けられた時、人はどうするのか?
考えられることは2つ。
外に打って出るか、内に籠るかだろう。
本作の主人公が選んだのは後者。自分の世界に籠ることだった。
着てはもらえぬセーターを編むように、発表する当てのない楽曲を一人、作り続ける日々だった。
こんな時、主人公小沼の前に現れた天才美少女シンガーソングライター。彼女こそ傷付けられた宝物、そのものだったのだ。
「小沼くんの曲、私に一つだけくれないかな?」
傷付けた者、傷付けられた者同士が肩を寄せ合って現実に立ち向かう。
その姿はさながら巨大な敵に挑む勇者達。
そして迎えるクライマックス。
一世一代の大舞台。
負け犬で終わるのか。
それとも……
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青春!
眩しいほどに青春してます!
文化祭の華と言えばそう!
バンドですね!
普段は目立たない男の子でも!
一世一代の大舞台!
一気に評価は大逆転!
まあそんな話じゃないんですけどね!
Be Takuto!




