546/549
544、色が見え 音が聞こえる 江戸の街【まんじゅうとひと目千両。】
作品タイトル:まんじゅうとひと目千両。
作品URL:https://book1.adouzi.eu.org/n5163hg/
作者名:秋の桜子
レビュー日時:2021年 10月 13日 10時 57分
レビュータイトル:色が見え 音が聞こえる 江戸の街
■□■□本文■□■□
茶屋の娘として生まれた醜女おしの。
末は天女か花魁かとまで言われる美女はつね。
互いが互いを羨みながらも仲が良さそうな姿は見ていて心温まるものです。
わずか四千文字の短編であるにもかかわらず、さらりと流れていく情景描写。するりと江戸の街に引き込まれてしまいました。
そして、そこで生きる人々の音と熱を感じさせられる絶妙な文章。
情景が頭に浮かぶということはよくありますが、音や熱まで感じられる文章にはなかなか出会えないと思います。
花のお江戸の花魁道中。
ひと目千両、ひと口万両。
お代は見てのお帰りです。
■□■□■□■□■□
桜子さん…やるねぇ。




