515、空から落ちた天使は傷つこうとも立ち上がる。
作品タイトル:悪役令嬢エレクトラ・プレアデスは病んだ執事の籠の中、微睡みに落ちる。
作品URL:https://book1.adouzi.eu.org/n7755gz/
作者名:ξ˚⊿˚)ξ <ただのぎょー(Gyo¥0-)
レビュー日時:2021年 05月31日 02時21分
レビュータイトル:空から落ちた天使は傷つこうとも立ち上がる。
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英語圏には『pick up lines』という数多の言葉がある。
いわゆる口説き文句だ。
その中の一つに『ねえ、怪我してるの?』と切り出すパターンがある。
返事は『はい』だろうと『いいえ』だろうとその後はほぼ同じだ。
『だって君は天国から落ちてきた天使なんだもんね』と続くわけなのだから。
ここで重要なのは、そのような天使は自立できるのかということだ。
地上に落とされ傷つき、そして周囲は敵だらけ。
そんな、か弱い天使を守ってくれる存在は……
いる。
先ほどの問答からも分かる通り、天使に向かって声をかける側の存在がきちんといるのだ。
だから安心して読んで欲しい。
天使のような少女を守る者、それが例え病んだ悪魔のような執事であろうとも。
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このレビューを書いている時にシドニィ・シェルダンの『天使の自立』が頭に浮かんだ。
でも内容は思い出せない。
どんな話だったか。
でもエレクトラを見て、空から落ちてきた天使としか思えなかった。
だからこんなレビューになった。
なまこさんの作品は時々思い出して読みたくなる魔力がある。




