006話
今日も書きます。
毎日更新してますが、一応不定期更新の小説です。
「お姉さま、まほ・・・・」
私には、セリフを最後まで言う勇気はなかった。だって、まさか・・・・姉の師匠が姉を指導している最中だとは思わなかったからだ。
思えばピエールはこれを忠告しようとしたのだ。あの時のセリフの続きなんで簡単に予想が付く。
「どうしたの、ユフィ。」
「いえ、あの、そのですね。・・・実はお姉さまの師匠様がいらっしゃると聞いて、魔法を見ることができるのかも知れないと思い、思わず来てしまいましたの。」
嘘を言うならもっとまともなことを言えよ、私。普通、授業中に突然見学したいなんで言い出す人はいない。
姉の師匠は少し考えてから口を開いた。
「いいわ、邪魔しないなら壁の隅にでもいなさい。・・・ソフィー、続きをはめるわよ。」
自分の年齢もあり、どうやら魔法が見たかっただけだと思ったようだ。本当は魔法を教えてほしいが、そんな厚かましいことは日本人である俺の記憶が邪魔して頼めない。
だが、見学が許可された。ここはおとなしくしておこう。(心の中は強気)
私は言われた通り、壁に背を預けて、そばにあった丸椅子に座る。
姉は細い木の枝を右手にもち、左手は何か力を込めるように開いている。
「ソフィー、集中しなさい。力んでも魔法はつかえません。土属性にも水属性にも気を配りなさい。」
「はい」
容赦ない口調で姉に指導をする。姉はそれに答える。うん、どこかでありそうなシーンだな。
何も生えてない植木鉢と向き合っている。
「ほら、土属性の方の魔力が疎かになってる。両方の属性の魔力がないと成功しないわよ。必要なのはイメージと魔力。どちらが欠けても魔法は使えないのよ。」
必要なのはイメージと魔力。どちらが欠けても魔法は使えない。たぶんこれが足りなかった知識だ。
考えてみれば、イメージだけで火が出るなら、いたるところで火事が起きてるはずだ。まさかこんなに簡単に答えが見つかるとは。
姉は結局その日、ただ植木鉢と睨めっこしているだけで、植木鉢に何の変化もなかった。
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足りないものは何かは分かった。だが私は魔力がどんなものかしらない。
姉ができるなら、私にもできるはずだ。そう信じたい。(前回は裏切られた)
読んでいただきありがとうございます。




