47話 空中都市の秘密 その3 ロストテクノロジー
短いです。
「ここはラ○ュタか。」
ユフィが倒れていたという、廃墟に来ていた。
日本から召喚されて、何年かたったが、このような遺跡を見るのは初めてだった。
廃墟の中心にある宗教の集会場らしき場所の天井は色あせてボロボロであったが、雲に並ぶ町の絵同士が戦う絵が描かれていた。
そこにはツノの生えた魔族vs人間の対戦の歴史。
そして次々と落ちていく島々の絵。
「かつて、世界には空中都市が無数に浮かんでいた。しかし、ある時を境に次々に空中都市が落ちていった。なぜ落ちていったのか、一説には魔族が何かを仕掛けたという説もある。私が知っているのはこれくらいです。もっともちょっと調べればわかることなんですが...」
勇者の翔太はクリスの話を聞きながら、考えていた。
「空中都市か、浮遊していた島が急に落ちたのは気にはなるな。でも大方燃料切れとかだろう。」
「そうですね、空中都市で使われていたのは魔石と言われる地下資源物で、今ではほとんど使われていません。」
クリスは翔太の話に補足した。
「魔石ねぇ、石炭みたいなものなのかな。」
「石炭というものは存じ上げませんが、魔石を削って整形し、ホルダーにはめ込むのが、現在の使用法です。」
乾電池みたいなものかな。と翔太は考えた。
「空中都市時代の使用法は今のところ不明で、失われた技術の一つです。翔太さんも魔王討伐が終わったら研究してみてはいかがですか。日本という国の「がっこう」という教育機関出身であると京子さんから聞きましたよ。」
少し学校の意味を取り間違えているような気がしたが、翔太は指摘をしなかった。
この世界では教育というのは一般的には行わず、商人や貴族は家庭教師を雇って子供に教育する。学校など特別な教育施設で学ぶことはごく限られた人だけができる特別なことで、そう言った施設に通うことができるだけで、この世界ではエリートであることを知っていたからだ。
「あまり魔石の研究には興味ないかな。勇者の使命を果たしたら、沢山給金もらってのんびり引退生活したいからね。」
二人が話している間、京子は黙々とユフィによって(勇者一行はユフィが原因と知らない)破壊された森の原因を探していた
「クリスちゃん、本当にここに伝説の兵器があるの。あと、私ばかり働いてるじゃない。少しは翔太も手伝って。」
京子の文句に翔太は「ハイハイ」と言いながら残骸をひっくり返し始める。
「この遺跡は状態が良く、防護フィールドが一部まだ生きていた珍しい遺跡だったにです。防護フィールドは強度が高く、伝説の兵器の魔力キャノン砲並みの兵器が使われなければ、破壊はほぼ不可能のはずなのです。」
「たしかにそんな超兵器をこのまま放置するわけにはいかないな。」
京子の「口じゃなくて手を動かしなさい。」という文句を聞きながら、3人はひたすら瓦礫をひっくり返していった。




