045話 空中都市の秘密 その2 あの時
お久しぶりです。
更新が遅くなってすいません。前話に続き空中都市編二話です。大体空中都市編のストーりは頭の中ですができています。
今回はいわゆる伏線張りです。ユフィが抜けたパーティー会場で何があったか。勇者パーティー目線でお届けします。
勇者パーティの一人、野村京子はユフィを発見した現場、森の中にいた。ほかのメンバーはそれぞれ散開している。
パーティを襲撃した魔族は私たちを負かせるほどの実力があったにも関わらず、ユフィを飛ばした後はダラダラと私たちをあしらい、しばらくして突然退散した。つまりユフィを飛ばしたあと、時間稼ぎをしていたのだ。それもユフィにかまっていられないように自分に気を引きながら。
あの日、ユフィが飛ばされ、会場に悲鳴がこだました。
魔族の登場、それはかつての童話の中の話を再現させるもので、魔族と人間との長い戦争の発端になりかねないもの。
あるものは自らを守るためにお金を差し出し自分の身を守らせ、あるものはただ逃げまどい出口に詰めより、またあるものはただ、愕然と立ち尽くすだけだった。
だが、一部のものは自ら剣をとり、魔族と対峙した。
敵わないとわかる・・・魔族から発せられる魔力は禍々しく、放たれる魔法を一発でも受けようならば死の覚悟が必要だと本能的にわかる。
私たち勇者パーティーの面々でさえ、余裕はなく緊張し、真剣そのものである。
魔族とのにらみ合い、魔族のスキのなさ、そして動いて現れる自分のスキのせいで私たちは動けなかった。
この静寂を破ったのはユフィの姉弟、ソフィーとアランだった。
二人はお互いに背中を預け、姉ソフィーは高速呪文詠唱で次々と火球を魔族に投げつける。弟アランは姉の待機時間が訪れるのとどうじに攻撃を交代し、私たちでさえよけきれそうもないとてつもなく速い剣舞で、魔族相手を相手する。
その後もアランを援護するようにソフィーの追加攻撃に補助魔法、姉弟とは神がかった連携プレイである。
私たちも指をくわえてみていたわけではない。
魔族の侵入は一人ではなかった。
出入口二か所からの侵入、これが一番この会場を混乱させた原因だ。これによりパーティー会場からの出入りはできなくなり、一か所は私たち勇者パーティーで、もう一か所の出入口は教員やその他生徒の混合パーティーで対処した。だが、魔族は強く、辛うじて致命傷を受けないようにするのがやっと。それは魔族と戦っているもの全てに言えた。
混合パーティー至ってはほとんど一撃でのスイッチ、けが人も溜まってきている。
もはや死者を覚悟しなければならないか、そう思った矢先、鐘がなった。
三人の魔族は鐘の音を合図に退散し始めた。まるで誰かと待ち合わせしていたように。
あの日魔族は明らかに私たちを会場に閉じ込め、時間稼ぎをしていた。私達は今、何のために時間稼ぎをしていたのか、それを探るために、ユフィが発見させた地点を訪れることで、少しでもヒントがつかめないか、それが今回の私達の目的だ。




