025話
いつも通りの連続投稿です。
パーティー
誕生日パーティーやクリスマスパーティーなど色々あるが、それは騒いで楽しんでジュース(たまにアルコールが入っているときもある)をのみ料理を食べながらみんなで何かを祝うものだ。
前世ではそうだった。だがこの世界では違う。
勿論何かを祝うこともあるが、主には社交の場なのだ。
前世でパーティーといわれているものはこの世界では宴と呼ばれている。
決してこの世界のパーティーは楽しいものではない。
私はパーティー当日まで一歩も家の外に出なかった。
体の調子が悪いというわけではない。先日買った魔方陣と魔法回路の本に夢中になったからだ。
辞書よりも厚い大判の本は、私が忘れかけていた前世での知識を思い出す大きな材料になった。
そしてその前世での知識と読ん本に書いてある知識の融合技は私を一気に高みへと押し上げた。
そして元々いろんなものを魔改造していただけあり、私は自分のチャイナ服にすこし手をくわえた。
チャイナ服は繊維のみをコントロールするので汚れても簡単に汚れなどを落とすことができる。
繊維を消せば汚れはその場に落ちるのだ。
だが、これはポケットの中身も落としてしまうことになる。
昨日のシャワー前に経験したことだ。
いまならわかる。このチャイナ服の仕組みが。
このチャイナ服は繊維すべてに制御魔法と魔法回路が施されている。それも無数に繊維一つ一つにだ。
それはコアにより制御され、コアからの魔力で新しい繊維を生み出す。
繊維は気体にも液体にも固体にも自由に変化できる。
繊維は受けた攻撃を瞬時に解析し、その対策術式を構築発動する。
解析には魔法回路が使われ、繊維のネットワーク並列処理が併用されてる。
コアは最初に適合した人間、つまり私だ。
なんていうか滅茶苦茶だなこのチャイナ服、二兆円なのも納得がいく。
私はチャイナ服に二つの改造をした。
一つ目は虚数空間への繊維保存だ。
虚数空間は魔方陣の本の転移魔方陣をヒントに考えた。
虚数空間は通常空間と違い、普通は認識できない異空間なので、リンクを絶つことはできない。
さらに私が管理する異空間にはすべて暗号化をかけており、干渉も不可能だ。
これにより、異空間から繊維を追加転送ということができる。
副産物として繊維のネットワーク並列処理速度が上がる。
二つ目にマジックバック機能の追加だ。
マジックバックはこの世界に普通に存在している。その性質はそれほど高くなく、ただ物の容積を圧縮することで小さくしているだけだ。つまり重さは変わらないし、限界もある。
私はポケットの中身を異空間にした。これにより重さもなくなり、かつ異空間なので制限がない。
しかも私以外の人がポケットに入れてもものをつかむことができない。スリ対策も完璧だ。
私は満足だった。これぞ男のロマン、忘れかけていたこの感情。
ただ、繊維の生産には魔力を使う。私は魔力の枯渇で動けなかった。
結局やったのは異空間を一つ作ったことだけだ。
だがこれはこの世界ではそれほど難しいことではない。
大きな倉庫などは魔方陣を使い異空間にアクセスしてものを保存するという手法がある。
ここで注目すべきはソフトウェアという物理的でないものなのだ。
この世界は魔法回路というハードウェアしかない。
そこにユフィはソフトウェアという概念と知識を持ち込んだのだ。
今回のチャイナ服の改造はコアを経由したソフトのインストールだけで終わっている。
読んでいただきありがとうございます。
チート化しないなんで嘘だ。
十分チートだと思う。
けどそれが思いついたストーリーなので仕方がない。




