023話
半分は姉、ソフィーのお話です。
いつも道理の連続投稿です。
本編を待っていた方、お待たせしました。
では、続きをどうぞ
掲示板を見る。
F級から順番にランク分けされ、C級まで依頼書掲示されている。
B級以上の掲示板は何も掲示されていない。
私はとりあえずF級の掲示板をみる。
初心者はやはり一番下のランクの依頼を受けるのが定番だ。
B級魔法使いがF級依頼を受けないのが常識なのだが、ユフィは知らない。
だがユフィの考えるおこずかい稼ぎならば、それくらいの依頼がぴったりだ。
急にソフィーの魔力を感じた。
風読みにだんだん慣れてきているのが実感できる。
「ソフィーお姉さま、こんなところで会うなんて奇遇ですね。」
姉は心底驚いている。
ソフィーは妹であるユフィがギルドにいるのを見つけて後ろから驚かそうとしてたのだ。
だがユフィは振り返りもせず、話しかけてきた。
驚くのは当然だろう。
私は振り返る。
「き、奇遇ね。ところでここで何をしているの。」
「すこし下町を楽しもうと思ったのですがお金がなく、お父様におこずかいをもらうのも気が引けたので、おこずかい稼ぎにキルドで依頼を受けようと。」
「それくらいなら私が出しましょう。」
姉はそう言って銀貨を二枚くれた。日本円換算二万円くらい。
「ありがとうございます。ところでお姉さまはどうしてここへ。」
「今日はランクアップの依頼が受けれる日なの。この機会を見逃すわけにはいかないわ。」
「そうですか、頑張ってください。」
「うん、ありがとう。あと、ランクバッチは普段つけるものではないわ。自分の実力を見せなければならない場の時だけそのバッチをつけなさい。いいわね。」
ランクバッチというのはおそらくこのB級魔法使い認定バッチを指すのだろう。
「わかりました。」
私は姉の忠告を受け入れ、ランクバッチを外す。そしてポケットの中へ。
さて、軍資金もあることだし、下町に遊びに行こう。
ーーーーーーー
姉のソフィーは実はC級魔法使いだったのだが、ユフィはそれを知らない。
ソフィーは焦っていた。
事件の時、ソフィーはユフィが襲われ、一瞬にして串刺しにするその時まで襲撃者の存在を知ることはできなかった。
ユフィとは違い、正式な魔法使いであるソフィーは師匠に連れられてギルド登録をして以降、無数の依頼をこなし、着実に実力をつけた。
師匠から離れた後も、気を抜かずに魔法使いとして恥じぬように上をめざし、ついに一人前の証であるC級魔法使いの称号をもらった。
そのあとも真面目に魔法使いとして先を進む姿はまさに魔法使いの規範だった。
そして自分に自信がついてきたとき、事件が起こったのだ。
妹は後ろから狙われたにも関わらず、敵を一瞬で処理した。
私には無理だ、そう思った。
私は自信を失った。
そして今日、衛兵が家を訪ねてきた。
衛兵は事情聴取に来たのだが、それと同時にB級魔法使いへの推薦状を持ってきた。
この推薦状はB級魔法使いになるために必要なもので、推薦状と特定の昇格依頼をこなすとB級の魔法使いとしての称号をもらえるのだ。
そして今、ユフィとギルドで出会った。
ユフィは驚かそうとした私を、後ろに目が付いているがごとく話しかけていた。
ユフィの胸に輝くB級魔法使い認定バッチをみて私は目を疑った。
だが、考えてみれば当たり前だ。
それが私とユフィの力の差の証だ。
私は先輩のようにランクバッチを普段見せないように言った。
常識的にもそれは間違ってはいない。だが自分のためでもあるのは明らかだった。
ユフィがギルドを去ったあと、私は恥じた。
いつの間にか妹に嫉妬してしまっていたのに気がついたからだ。
私は決意する。
このB級魔法使いに絶対になろうと。
いつまでもユフィの姉として胸を張れるように努力しようと。
私は窓口に向かう。
「すいません、B級魔法使いへの昇格依頼をお願いします。」
読んでいただきありがとうございます。
優秀な妹を持った姉のちょっとしたお話でした。
Q,なぜここにこれを持ってきたの。
A,その時浮かんだストーリーがそれだったのだから仕方がありません。




