021話
いつもどおりの連続投稿です。
文章量は多くなったがなかなか物語が進まない。
ギルドの場所はすぐに分かった。
明らかに使い込んでいる装備を身につけている人達が一定の人の流れを形成していたからだ。
そう、まるでありの行列のように、街とその外を隔てる門と少し立派な大きな建物との間を。
キルドの中はもうまさしくギルドという感じ。
一角にバーがあり、壁際にはボードにたくさんの依頼書らしきものがランクに分けられて貼ってある。
ギルドの中は騒がしく、酒樽を椅子の代わりにしている人も多い。
窓口にはたくさんの窓口が設置されており、ギルド嬢は忙しそうに書類をまとめたり、受付をしたりしている。
そして様々な人がいる。
全身鎧を着ている人、背中に大きな大剣を背負っている人、魔法使いなど様々だ。
商人や貴族らしき人もいる。おそらく依頼をしに来たのだろう。
よく見ると種族が違う人もいる。
見る限りエルフ、ドワーフなどはわかりやすい。
私は窓口に向かった。
このまま観察するもの面白いが、ここにはお小遣い稼ぎに来ただけだ。このまま何もしないのは本末転倒だろう。
「すいません、ギルド登録をしたいのですが。」
「はい、こちらに必要事項を記入してお持ちください。文字がかけない場合はあちらの窓口へどうぞ・・・次の方。」
紙一枚を渡されて門前払いを食らってしまった。
ちなみ「あちらの窓口」は長蛇の列になっている。文字がかけてよかったと思った。
必要事項
名前(家名・身分名は強制的しない)
性別
種族(人族は不要)
主に使う武器(武器がない場合は不要)
その他特記事項(ない場合は不要)
あの・・・名前と性別以外書くところないのですが。
私は名前の欄に「ユフィ」、性別の欄に「女」と書いた。
そして再び窓口へ。
「すいません、これお願いします。」
「・・・少々お待ちください。」
ギルド嬢は渡された紙を見たあと席をたち、奥へと消えた。
「おいガキ。」
そんな声が聞こえてきた。笑い声も混じっている。
誰かがイタズラに酒でもかけたのかな。
私は背中で聞き流した。
「おい、無視をするな。C級ハンターが声をかけてやってんだぞ。」
私は野次馬がだいすきだ。後ろの騒ぎが気になる。
風読みで後ろの状況を見ようかなと思っていたら、
「すいません、おまたせしました。」
ギルド嬢が帰ってきた。
「失礼ですか、お名前はこちらで合っていますか。」
そう言って渡してきた紙には私のフルネームが書かれていた。
「はい、間違いありません。」
「では確認の為この水晶に触れてください。」
この国では水晶で個人認証をする。前世でいうところの指紋認証みたいなものだ。
水晶は個々の魔法周波を認識し、これは偽装できない。私と姉のような特殊ケースを除いて周波が同一ということもありえないのだ。
「お待たせしました。こちらがギルド証と腕輪です。腕輪はギルドを訪れる際には必ず身につけてお越しください。」
「ありがとうございます。」
「あと、魔法ギルドからの推薦状と王宮からの招待状、国立セントラル王都学校からの入学推薦状をお預かりしています。そしてこちらはギルド発行のB級魔法使い認定バッチです。どうぞお持ちください。」
なんか封筒三通によくわからないバッチまでもらってしまった。
私は封筒をポケットに入れて、バッチを胸につける。
一回こういうのをつけてみたかったんだよな。
「おい、ガキ、さんざん無視してくれたな。いいかげ・・・・。」
ああ、さっきからのガキというのは私のことだったのか。
「すいません、ガキと言われたのが初めてなもので、全く気が付きませんでした、C級ハンターさん。」
私はそう言って依頼書が貼ってある掲示板に向かう。
あのC級ハンターの男は私の胸ばかり見ていた。あいつはロリコンか。
実際には胸についたB級魔法使いのバッチを見ていたのだが、B級魔法使いの希少さもBの称号の意味も全く知らないユフィにはわからないだろうが。
ちなみにいきなりこのような待遇なのは、昨日のあの事件が関わっている。ユフィが瞬殺した盗賊は元B級レンジャーだったのだ。
読んでいただきありがとうございました。
楽しんでいただけたなら、嬉しいです。




