第22話 闘技大会・その肆
オラァ!!(土下座)
【始まりの街・西部 闘技場】
あれからキキと試合を観戦していたんだが……
「エム対ラムの双子対決は熱かったね!」
「確かに、あれは凄かったな!」
「……同意する。」
「姉としてエムが進出していったのも!」
他にも色々あったけどな。
「……あ、もうすぐキミの出番じゃないかい?」
「へ?……そうじゃねえか!?すまん、行ってくるな!」
「……早く行って」
いつの間にかスレイも来たんだよな……もう行っちまったけど。さて、しっかりと見ておいて分析しないとな!
◆ ◇ ◆
《さあさあ!第一回戦も最終戦!大トリを飾るのは……ジェームズ選手対スレイ選手!》
《ジェームズ選手は、偽名での登録!なぜ、名前を隠すのか、そこに隠したいものがあるのか!?その理由は誰一人として知らない!》
《対して、スレイ選手!知名度は誰にも劣らない!派手な装備と騎士剣!この装備の強さ、そして本人の強さはいか程に!?『騎士様』ことスレイだー!!》
こうして解説がされている間に両者は位置につく。
《両者共に準備ができましたので……試合開始!!》
先に動いたのはジェームズだ。スキルを発動したその瞬間、その姿が……消えた。……なんてことはない。彼は(隠密)(偽装)の二つを発動させたのだ。
それに対するスレイの反応は……
「“地裂撃”!!」
全体攻撃だ。ただ、全体攻撃を使うのは暗に姿が見えていないことを表してしまう。では、何故?答えは単純だ。スレイは見えているのだ。そして、相手は見えていないと慢心し……油断を生む。そしてその結果……隙が生じるのだ。
そして、ジェームズが近づいたとき、その隙に……
「“斬撃”」
一撃を挿し込むのである。
スレイ、そのプレイヤーの特異な能力というのは、変化に反応する目と、異常なほどの身体能力からくる、五感の鋭さである。
◆ ◇ ◆
「お疲れ様ー」
「ただいまー!」
「……お疲れ様。」
「見てて鮮やかだったね!」
「お?分かるか?分かっちゃうか?」
そりゃ、いつもと少し違う感じて動いてたからな。
《第二回戦、第三回戦は現実時間で今日の午後一時から始まりまーす!昼食などを摂る人はこの休憩時間中がおすすめですよ!決勝戦は現実時間の午後八時から始まります!》
ってことなら、お昼ごはんを作って食べてくるか。
◆ ◇ ◆
【始まりの街・西部 闘技場】
お昼ごはんは上々な出来だったな!ゲーム内時間は……十二時ぐらいか。ゲーム内は基本八倍の速さで時間が進んでるんだっけな。だったら、少し時間を潰してくるか。
露店に行くか……あっ!?レベル上限なのに転職を忘れてる!?
転職しに行かねば!
◆ ◇ ◆
【始まりの街 主神殿】
あの創造神の話を信じると、この神殿も主神を祀っている訳ではないんだよな……。今度、簡単に神像でも作るか?本人……本神?に許可を取ってだけどな。
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・レア度順
一次職……(○(各属性)魔法士)
特殊一次職……(魔術士)(付与士)
二次職……(魔法師)(旅士)(首領)(鍛冶師)(騎士)(僧侶)(法術師)(薬師)(隠密師)
特殊二次職……(義賊)(忍者)(狂戦士)(聖騎士)(付与師)
固有職……【聖女】【勇者】【神聖騎士】【魔王】〜省略〜《希望の勇者》《強欲の魔王》{??}{??}
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どうしてこうなってる……?聖、女?【勇者】や【魔王】って共存していいのか?……まあ、十中八九{美徳}と{大罪}のせいだと思うし、{??}なんて不穏な奴が二つもあるし……。(聖騎士)なんてのは、(僧侶)と(騎士)があると就くことができるらしいな……。こんな、複合職もあるのか……。でも次の試合は未知の相手ではあるからな……、万全を尽くすために一度生産職は就かないことにして……。固有職がいいか……?一度これで暴れてみたいしなー……。めっちゃ悩む!
十分後……
よし!普通じゃ絶対にできないようなのに就いてみたい!だったら【勇者】と【魔王】は確定で、何かに特化はさせたくないから{大罪}と{美徳}の名を冠してる職業は却下だな!どうせなら{??}二つにも就いてみたい!ってことでこれで決定だ!
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職業(暗殺者)(隠者)(戦士)(法術士)のLvを確認……30、上限に到達。
……職業に(武芸者)を確認。
(暗殺者)(隠者)(戦士)(法術士)の職業スキル(暗殺者の極意)(隠者の心得)(戦士の心得)(法術の心得)を【武芸者】の職業スキル【武芸の嗜み】に格納……成功。
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ERROR!ERROR!
【勇者】と【魔王】は同一個体に存在できません!
上位存在からの干渉を確認!!対処不可!!
上位存在により【勇者】【魔王】を強制付与されました。
頑張ってるみたいだし僕からサービスしちゃうよ!
たまには遊びに来てほしいかな……? by創造神
……続いて{??}{??}が上位存在により強制解錠されました。{美徳}{大罪}を【勇者】【魔王】により適合……失敗。
【勇者】と【魔王】が反発し合うため{正義}により中和……イレギュラー化!
{正義}の中和による、特殊統合進化![善悪の超越者]に進化しました。
[善悪の超越者]による適合……失敗。
追加で{正義}による適合を試行……成功。
職業……{大罪}{美徳}の転職に成功しました。
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頼んでいたものと別の物になって職業に就いてしまったんだが……。称号もヤバいし……。
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称号:階位■■:運命の異端者:
効果:運命強化(究)運命特攻(究)■■強化(究)■■強化(究)スキル:■■:使用条件一部達成 世界からの個体認識 ■■■■■
etc……
説明:世界に正式に異端として認められたものに付与される称号。この称号は真なる自由と責任を齎す。
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称号:階位■■:超越:
効果:上位権限の取得 運命改変(究)運命干渉(究)全取得経験値上昇(究)世界からの個体認識 スキル:■■:使用条件一部緩和 ■■■■(究)
etc……
説明:この世界において、超越とは、最も重要とも言えるモノの一つである。冒険者でありながら超越した貴殿は■■と成り、■■■へと立ち向かう資格があるだろう。
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でも、これはこれで面白い!……ん?やばい!もうすぐ本戦が再開する!急いで戻らないと!
更新が遅れ、誠に申し訳ございません……(土下寝)
三人称視点も入れてみたんですがどうっすかね……




