第14話 決闘
小説のタイトルを少し変えたけど、どう思う?
意見があったらお願いするのだ!
【始まりの街 中央噴水前】
さっき掲示板を見て、海斗があいつらになんか言ってそうなんだよな……。海斗と今から情報交換するが、文句言ってやる。種族進化―――ハプニングがあり過ぎた―――で色々称号が手に入ったが、いつものことだし気にしないようにしておきたい……けど、重要なのは少し見ておくか。
―――――――――――――――――――――――――――――
称号:初めての種族進化
効果:獲得経験値量上昇(大)職業枠追加
説明:全冒険者の中で最初に種族進化をしたものに与えられる称号。
―――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――
称号:唯一[ヒトを体現せし者]
効果:階位:[唯一]の習得率向上(絶)スキル獲得率向上(超)全技能適性(超)運命■■(絶)運命■■(絶)■■■(絶)etc……
説明:善と悪の二面を持ち、自らの{正義}を貫く姿はまさに『ヒト』を体現しているだろう。『この称号は貴方の為に世界が創った称号です。』
―――――――――――――――――――――――――――――
これは、絶対口外できない奴等だ……。ゲーマー垂涎ものだし……。あと、{大罪}と{美徳}、{正義}も確認しなきゃ……ほとんどわからないと思うけど。
「おいおい嬢ちゃん、こんなところで待ち人か~?」
「そんな奴待ってないで俺らと遊ぼうぜ~」
「一緒に楽しいことしてやるよ!」
なんだ?こいつら……。気持ち悪い。確かに今の俺は可愛いと思うが、街のど真ん中でナンパか?……どうでもいいが、少しお灸を据えてやらないとな。スキルの検証もしたいし、まとめてボコボコにしてやる!!
「あー、うん。決闘でお前らが勝ったらついていってやるよ。」
「……おいおい、嬢ちゃん本気か?」
「ああ、なんかおかしな事言ったか?」
「「「ギャハハハハ!」」」
「こいつ、大馬鹿だぜ!」
「いいぜ、乗ってやる」
決闘、受けてくれるみたいだな。{大罪}の方が対人向きなのかな?こっちを検証するか。
「おい、お前らよってたかって……」
「止めておけ?」
「誰だ……ってスレイ!?」
「ああ。変になにか言わない方がいいぞ。もし、逆鱗に触れたら……まあ、見てたらわかる」
「で?お前らは何を掛ける?」
「ハハッ!どうせ負けねえし、掛けるものなんて要らねえよ!」
「じゃあ……そうだな、お前らの所持品全部でどうだ?」
「ハハハッ!別にいいぜ!」
「なら、そういうことで。立会人になってくれる奴は居るか?」
「なら、俺がやろう」
『……スレイ!?』
「遅いじゃねえか、『騎士様(笑)』」
UIから決闘システムで……挑めたか。
「よろしくな」
「「「ボコボコにしてやるぜ!」」」
《レディー……ファイト!!》
まずは相手の出方から見ていかないとな……?突っ込んできた……?馬鹿じゃないのか?迎撃して……。
「◆……風槍!」
「グハッ!」
……あっけない。弱すぎないか?……いや、俺の補正が凄いのかもな。まあ、都合がいい。さてさて、{大罪}の試運転でもしてみるか。
「……〈怠惰〉」
「ッ!?なんだ!?」
「動けねえ!?」
一段階目の効果は、相手の一度攻撃を与えるまでの強制硬直。この攻撃の本当の効果は……
「今度はなんだ!?体が勝手に!」
行動不能に陥らせた場合、操ることができる。操縦は少しぎこちないか?まあ、効果の確認はできたし、次は……
「〈色欲〉」
効果は任意の状態異常の確実な付与。恐慌のバッドステータスをつけると……
「うわぁぁぁぁ!?」
暴れ始めたな。もっとも、〈怠惰〉の効果で動けてないが。あとは……だめ押しで!
「〈傲慢〉〈憤怒〉」
効果が似ているが、状態異常の敵が周囲にいると〈傲慢〉が防御力で、〈憤怒〉が全攻撃力を上げる。混乱、暴走、恐慌などで更に効果がが上がる、と。面白いな!{大罪}は!使いこなせるともっと化けそうだし、分からない効果も多いからな!この状態だと、後の三つは使えなさそうだから、もう終わらせるか……。じゃあ一気に……
「空白」
この前の光と闇の複合魔法の名前だそうだ。空間魔法と言うらしい。そのうち転移も覚えそうな気がする。
……さて、逃げよう!凄い問い詰められそうだし!この前買ったローブを着けてるし、顔はバレてないはず。このローブを外して人混みに紛れれば!
《You Win!!》
《報酬として、相手プレイヤーの所持h……》
うるさい!隠れながらスレイのところに……。急ぐか!
《スキル(隠密)(偽装)を習得しました。》
やかましいわ!
テンプレな決闘イベントのはず。
もう散々な強さな気もするけど、もっと強化が入るよ!
イベントのためにそろそろアレも整えていかないと……。




