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登場神物紹介・その2

パーティメンバー及び、第二章までに登場した新キャラの紹介。

ツクヨミ/月読  装備:闇の御衣

 「影の薄い主役」タグが外れない主人公。第二章で明らかになった力は、

・生き物に触れる事で、過去の記憶を読み取る

・姿を隠すと、ツクヨミと会っていた時の記憶が消える

 というもの。なお後者の能力はツクヨミと同等かそれ以上の神力を持つ神であれば無効化できる。

 具体例を挙げるとスサノオ、アマテラス、イザナギ、イザナミの四柱。

 書物によって性別も違ったり、生まれた箇所も記述が異なったりと、とにかく謎の多い神である。


スサノオ/須佐之男  武器:十拳剣とつかつるぎ

 ヤマタノオロチ退治以前の所業がことごとく酷いのは、もともと疫病神だったからな模様。第二章にて、

・生き物の魂魄こんぱくを物質に変化させる

 という能力を身に着けていた事が発覚。ヤマタノオロチ退治の時にクシナダヒメを櫛に変えるシーンが唐突に出てくるが、そのエピソードを補完した形となる。

 まあ本作ではそこまで描く予定はないけどね!(笑)


タヂカラオ/手力男  武器:素手

 力の神。脳筋らしく素手で殴ったり、そこらにある大岩を投げて戦ったりする。

 力比べ、運動、喧嘩が得意だが、軍事的な才能は無い。そっちはタケミカヅチの領分らしい。

 太陽神アマテラスを「ヒメサマ」と呼んで慕い、彼女の護衛役を果たせなかったリベンジのためにスサノオの旅に同行する。


ウズメ/宇受売  武器:筆架叉ひっかさ

 日本最古の踊り子にして、神楽かぐらのルーツとなった芸能の神。彼女の舞には大概の悪神を虜にする力がある。

 本作ではムードメーカーにして、ギャグとお色気担当の女神となっている。

 実際の古事記の記述でも、何故か事あるごとに全裸になっているし、風変わりなバラドル(死語?)めいた神であるのは間違いなさそうである。

 前例がないのに舞踊をどこで身に着けたんだろうと疑問だったので、当時の世相から考えて韓国からくにから渡来系の技術や知識を積極的に受け入れている、という設定が生えました。


オオゲツヒメ/大気都比売

 食物を司る女神。四国の阿波国あわのくにのルーツとされる。体内に「田畑」があり、そこで育てた作物を取り出す事で、食物を生み出しているように見えるらしい。

 古事記においてはスサノオに斬り殺され、死体から蚕・稲・小豆・粟・麦・大豆などが生まれ、五穀の起源になったとされている。

 「神の死体から何かが生まれる」という逸話は世界各地にあり、オオゲツヒメのようなケースは「ハイヌウェレ型神話」と呼ばれる。

 いわゆる「母なる大地を農耕という形で傷つける」暗喩であるそうな。

 本作では明らかに古事記の記述と異なる展開になっているが……?

 気になる方は是非、最後までお付き合い下さいませ。


ウケモチ/保食

 ツクヨミがオオゲツヒメに遣わした、闇を司る小さな神。

 オオゲツヒメの食物を生み出す力を人々の目から隠すための役割を果たす。

 ちなみに彼の名は「日本書紀」にて、ツクヨミに斬り殺される食物神として記されている。



《 高天原タカマガハラの神々 》


オモイカネ/思金

 人間の知識を司る神であり、高天原タカマガハラの『智』の象徴である。神々の記憶を無数に集める神力を持ち、そこから己の頭脳を以て最適解を瞬時に導き出す事ができる。多分これが一番早いと思います。

 「天岩戸事件」において、その解決策を練るべく陣頭指揮を執り、様々な準備を神々に命じている。

 本作においてもその敏腕ぶりは遺憾なく発揮されているが、理詰めの正論は得意でも、感情を汲み取るのは苦手らしい。

 なおウズメと交流が深いという描写があるが、恐らく会話内容はあんまり噛み合ってないと推測される。


コヤネ/児屋

 祝詞のりとを得意とする、浄化の専門家の神。

 彼は「大祓詞おおはらえのことば」を唱えてスサノオの罪を清めた事で有名であり、かの中臣鎌足の祖神とされる。

 つまり平安時代に隆盛を誇った藤原氏は、元々は拝み屋の一族だったのである。

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