生まれ故郷へ
「I understand that one's life is dangerous and
Why do you fight?
( 自分の命が危ないとわかっていて
何故、お前は戦う?)」
「 I murdered a lot of people.
As for all people, the thought was various, too
I held the same thought.
( 私は人を沢山殺しました。
その人達は皆考えも色々でしたが同じ想いを抱いていました。)」
「Is it the same thought?
(同じ想い?)」
「Peace and the happy world
I imagine all and fight.
It has parted to two
It is present Japan.
(平和と幸せな世を
みんな想い描いて、戦っています。
それが二つに別れてしまった。それが今の日本です。)」
「・・・」
「I murder a person and do not intend to clean it
I will be the criminal who committed murder.
But,
Murder him to the thought of the life that I have suppressed, and a palm is not precocious.
I grant their thought
It is my compensation.
(人を殺して、それを美化するつもりは無い
私は殺人を犯した罪人でしょう。
ですが、
殺してしまった命の想いまで殺せやしません。
彼らの想いを叶える
それが、私の償い。)」
「OK? …
I make the alliance. It is the intention from the beginning.
(わかった…
同盟は組む。初めからそのつもりだ。)」
「I do not take part in war of Japan.
But you do not die
( 日本の戦争には加担しない。
だが、お前は死ぬな)」
「You're very kind.
I do not intend to die,
When the person dies is a thing not to understand.
(ありがとうございます。
死ぬつもりはありませんが、
人はいつ死ぬかわからないモノです。)」
ニコッと笑った千夜
その後、同盟を組む運びとなり、調印を結んだ。連合国の政には、千夜は参加する様にと追加された・・・。
キューパーは、千夜を通訳として必ず参加せよと新たに条件を追加。日本側としても、千夜に死なせる事はしない。と、その条件をのんだ。
同盟国として、お互い助け合い、どちらかの国の戦には出陣する。
日本の文化を尊重し、無理に異国の文化を取り入れない。強要は、しない貿易をする。
日本に一切攻撃をしない事を約束し、調印となった。全ては動画に撮り、証拠を残した。
これで、日本は連合国の仲間入りを果たす事になった・・・。
三日後、横浜での同盟も済んだ。
だから、慶喜は千夜に水戸藩に行くか尋ねた。
「挨拶?総ちゃんと?」
首を傾げる千夜。何故、水戸藩に行くのか分かってない様子・・。
「沖田と祝言あげるんでしょ?両親だって君に会いたがっている。嫌なら無理にとは言わない。」
「わかった。行く。」
「・・・いいの?」
「本当なら行きたくない。でも、祝言の報告だけじゃない。水戸藩は、このままだと朝敵になる。————だからでしょ?ケイキ・・・」
「朝敵って、何で、水戸徳川家なのに!」
沖田は声を荒げた。
「天狗党も水戸だよ。尊王までも手にかけるかもしれない。危険人物達をほっとけない。
だったら。徳川家だろうと、朝敵にしてしまえば、将軍になる家元が減る。結局、世継ぎが大事なんだよ。」
「その通りだ。俺も何度か訴えてるが慶篤はまだ水戸藩主になったばかりでな・・・」
慶喜だけでは手に負えないから協力を得たいと思った。そこに、転がり込んだ祝言の話し。
だったら千夜も連れて行けないかと考えたのだ
「できれば、別の話ならよかったんだけどね~。」
「悪い。でも両親が会いたがってたのは、本当だ。」
「わかった。」
「明日、出来れば発ちたい。」
深く頷いた二人
そして、訪れた水戸藩・・・
母である、吉子女王。
12代将軍・徳川家慶の正室の妹であり、宮家出身の彼女の動向は井伊直弼をはじめとする南紀派の幕府首脳には恐れられていたらしい・・・
突然抱きしめられ、千夜は、戸惑う。母を見ても、覚えていないのだから。
はい、この人が母親ですよ。って言われても、千夜にとったら歴史上の人物である。
「あの・・・」
どうしていいかわからない。
「母上、椿が困っております故に・・・」
慶喜が口に出してやっと離れてくれた。
よかった。と口にしてくれるが本当に思い出せない・・・
「椿っ!」
現れた男性の姿
「・・・鶴ちゃん・・」
兄である慶篤、幼名が鶴千代麿。
10代目水戸藩主である。
誰?と横に居る沖田に、自分の兄だと伝えた。
そして父は、史実では既に他界していた筈だが
床に伏せっていた。
そっと、横に座り手を取ろうとしたが、千夜を見てから手は背に回る。油断したのが悪かった。お尻を撫で上げる斉昭・・・
思い出した。この方、セクハラ発言が多かった事を・・
「・・・父上、いくらなんでも、再会出来たのにやめてください。」
静かな慶喜の声・・・
「それぐらい元気があるなら、まだまだ、死にませんよ。」
お尻を触られて怯む千夜では無い。
ハッハハっと笑った布団に寝ている斉昭。流石に母上に叱られていた。
沖田を紹介し、祝言を挙げる約束をしているとも話した。
そして、千夜が刀を持ち、新選組に居ることも
幕府と朝廷を一緒にし、新たな日本を創ろうとしている事もだ。
下関戦争の動画を見せ、異国と同盟を結んだ動画も見せた。
尊王攘夷である水戸
家族である彼らに隠す事は無いと、平成の世まで生きた事も話した。
「異国と同盟・・・開国・・・」
信じられないと言った様子の斉昭
「藩政を正常化して頂きたい。諸生党を、止めてください。」
諸政党とは水戸藩の保守・門閥派。
「しかし・・・天狗党を野放しには出来ない。」
「今、手を引かねば、水戸徳川家は朝敵に成り下がります。
天狗党は、既に幕府と朝敵により敵と思われています。同じ藩の中で殺し合いをすべきではありません。
天狗党は、私とケイキに任せ、幕政を整えていただけませんか?」
うーんと、慶篤は唸る、
「天狗党は既に水戸より京に入ってきています。
京に入ったならば、京都守護職が動きます。
新選組とて、幕臣にはなりましたが、京の治安を守る義務がある!
水戸の藩政を整えるのが先です。
除奸反正を書かねば、動いてはくれませんか?」
それは、諸政党を潰す討伐せよという事。
「今、藩政を正常化すれば、死なずに済む人間がいるのです。どうか、お考え頂きたい。」
頭を下げる千夜。
千夜の姿勢に
「わかった。」と、斉昭・・・
「父上!」
慶篤が声を出した。
「天皇の決定だろうが、水戸は藩政を正す。
慶篤、自分の妹が成した事を認めてやれ。
よく、会いに来てくれた。
よく、知らせてくれた。
水戸藩は朝敵になどならない。」
安心しろと頭を撫でられた。




