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ネスside
スケルトンを主軸に置くと決めているが、エリア化しパペットを動員するのであれば、生産部隊のクリフと工兵部隊のレインも呼ぶ必要があるな。
「マイヤー、クリフとレインを喚んで来てくれ。」
「すでに使いを出しております。間もなく来ると思われます。」
「いつの間に?」
「お話のなかで建築等の話が出ておりましたのでかれらの部隊をお使いになられるかと思いまして。」
さすが、配下筆頭だな、優秀過ぎる。
「クリフとレインが来る前に、シバ土魔法を使える物はどのぐらい動員出来る?」
「それは、最大動員でしょうか?」
「いや、通常業務に差し障りのない範囲でだ。上級の者もいらない、まだ、外に出すべきではないからな。」
「となれば、レッサーコボルド、コボルド辺りですね。それならば、合計30体は問題ありません。」
「30か、小隊込みでは?」
「25部隊ですかね、5人チームで。」
「では、小隊25、単独で5体は使えるのだな?」
「大丈夫ですが、単独の5体は、レッサーのため能力がかなり低いですがよろしいでしょうか?」
「ああ、構わない。次は、ラニアに聞こう。MP回復出来る魔法士職を10体借りたいが大丈夫か?」
「そのぐらいであれば問題ないと思います。土魔法も使えた方がよろしいでしょうか?」
「そうだな、半数は欲しいな。」
「解りました。」
これで、土魔法の使い手は確保出来たな。
後は、パペット達だが、今、手が空いていたと思うのだが、どうだったかな?
「ネス様、クレイとレインが参りました。」
「わかった、入れてくれ。」
「ハイ。」
足音等は聞こえなかったのだが、どうやって彼らが来たことがわかったんだろうか?
最近、マイヤーのスキルがどうなっているのか気になるな。
メイドとしての当然の事ですとか言われそうだ。
前世で読んだライトノベルなんかのメイドもそんな感じだった気がする。
「クレイ、入ります。」
「レイン、入ります。」
「二人とも空いている席についてくれ。」
「「ハッ」」
「では、全員揃ったので今回の作戦を説明する。まず、今回の作戦の目的は3つだ。1つ目は、男爵領の制圧、2つ目は、第二王子の抹殺、3つ目は、アンデットエリアの設置だ。ここまではよいな。」
皆を見回すと頷いているな、問題無さそうだ。
「まず、第1段階として男爵領及び周辺へのモンスターの侵攻、第2段階として王都の食糧不足、第3段階として第二王子の男爵領入りは別部隊により終了している。また、枝作戦としてラインの設置も終わっている。」
皆、怪訝そうだな、まあ、仕方ないがな、ある程度作戦が進んでから呼ばれてはな。
「と、いっても元々別の予定で行った作戦であり、追加で今回の作戦を思い付いたのだ、大枠でしか決まっていないのでそのつもりで聞いてほしい。」
雰囲気が変わったな。
いい傾向だ。
「先程あげた目標だが、第二王子が男爵領入りをしたことにより同時に行うことが出来るだろう。その作戦指揮だが、アンデットエリア化をはかる前提なので、修羅に総指揮を任せたいがよいか?」
「承タマワリマス。」
「現在男爵領は、モンスターに襲撃させている事は先に説明した通りだ。ソロソロ限界だと思うが、第二王子が入城したので少し戦力は、余裕が出来たことだろう。」
まあ、200位の兵力では、その内磨り減るだろうがな。
「まあ、200程増えても現状の打破は出来ないだろうが、町を放棄してしまえば脱出が可能な兵力でもある。その為に壁を築きたいのだが、物資搬入用の転移陣を設置する拠点を作ろうと思っている。」




