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146、第二王子の資金稼ぎ

王国第二王子 ボヤージ side


クソ、思った以上に集まりが悪い。

このままでは、救援にいくことすら出来ないではないか!!


大手のギルドや商店にも声をかけたが、色好い返事を貰うことは出来なかった。


ワールーの方も成果が上がっていないようだ。

回復魔法や攻撃魔法の使い手が欲しいのだが、そちらにも王命が出ているようだ。


しかし、国王は何故、俺の邪魔をするのだ?

救援を求める民がいるというのに!


仕方ないが、金で雇える者を連れて行くしかない。

高級傭兵や上級冒険者は、難しいだろうが下位のものならなんとかなるだろう。


まずは、資金を用意しないと。


マージョの頼みで色々とスラム等で施しを行ったからな、現金が思った程ないな、貸してくれそうな所は?


ダメだな、貸してくれそうな者は何人か心当たりはあるのだが、国王に借財は止められている。


何度か、国の方に借金の取り立てが言っているので、これ以上借金をしたのがばれると、勘当されてしまう。


仕方がない、手持ちの宝飾品を金に変えるしかないか。

マージョに与えた物は、許可を得る必要があるから勝手に売り払う訳にもいかないな。


貴族達から献上された物が多少あるからこれを売るか。

しかし、そこまでの量はないな。


他に売れそうなものはないか?



そうだ、ここにある魔道書なら、高く売れるだろう。

執務室として与えられた時から一切読んだ事がなく、ほぼ飾りとしか役立っていない。

どのみち魔法は、身体強化系のものしか使えないのだからあっても仕方がない。

売り払っても問題なかろう。


ジェリーとコーマに売却を頼むとするか。


sideout



ジュリーside


売り払って資金にしてくれと小量の宝石や貴金属と大量の本が送られてきたけどどうしよう?


コーマと二人、頭を抱えてしまう。


でも、頭を抱えていても仕方がないわね。


宝石や貴金属は、売っても問題ない物がほとんどだからこっちは問題ないけど、本の類いはちょっと扱いに困るわね。


取り敢えず、売れる物と無理な物とにコーマと手分けして仕分けをしましょう。

まず、書物に王家の紋が入った物がいくつかあるわね、これは当然売ることは出来ない。


王家からの下賜されない限り、手に入らない物を所有することは出来ない。

そんな書物を所有していたら?そう考えれば、通常の市場に流すことは出来ないし、裏市場に流しても足が付きやすすぎる。


さすがにそこまでの冒険はおかせないわね。


領内の開拓史もまずいわね。

領内の情報が漏れてしまうわ。

特産物とか人口なんかの情報はかなり昔の物をみたいだから問題ないでしょうけど、道や町等の位置や距離なんかの情報は国家機密レベルのものよ、多少は変わっているかもしれないけれど、町の位置はそう変わるものではないわ。

こんな情報が帝国に漏れたらまずいわね。


医学書関係の書物が結構あるわね。

歴史的価値はあるかも知れないけれど、大半の情報は、図書館とかで調べることが出来るわ。


それに最近は、ポーションや神殿での治療が主で薬学なんて古いものは、売り払っても問題ないでしょう。


「ねえ、ジェリーこっちの歴史書は、問題ないよね?」


「そうね、この国のみだが物ではないのだし問題ないでしょう。」


「わかったわ、では、集めておきますね。」


「ええ、お願い。」


本当は歴史的価値を考えればよくないと思うのだけれども。

換金することだけを考えれば問題はないでしょう。


え~と、これは、戦術書かしら?

この辺りは、大丈夫かしら、よくわからないけど、他の物に比べれば価値が低い気がする。


各地の料理を紹介した物に、英雄の物語、各国の辞典、神話のものか。

こう言った物は、趣味か飾り用ね。


これは問題ないと。


聖書は、どうしましょう?

保留しておいた方が良さそうね。


あら?これは??

魔道書かしら?


内容は………。

読めないわね。


ま、大丈夫でしょう、そこまで危険な物なら、書庫に仕舞ってあるはずよね。


内容がわからないのは、あれだけど、高く売れそうね。

予想より売れるものが少ないから仕方ないわよね。


sideout




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