表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
301/614

第三百一話

 おっぱい! (挨拶)

 鎧武者が起き上がる。

 エンターテイメントはある程度通じると。

 舐めプするのも申し訳ないのでキメさせてもらうかな。

 鎧武者が突撃してくる。

 もうそれしかないっすよね!

 なので古流柔術みたいにサイドにまわって首根っこを押さえつけながら自分の回転に鎧武者を巻き込む。

 倒れたら寝技地獄、起き上がったらスパコーンってぶん投げる。

 二択を選ばせるのって格闘エンタメの基本だよね。

 起き上がった方が安全だと判断したのか起き上がってきた。

 だけど様子がおかしい。

 なぜか兜を俺に密着しようとして……。

 マズッ!!!

 兜から弾丸が発射された。

 頭部にバルカン搭載してたんかワレェッ!!!

 ちょ、危なッ!!!

 俺は弾幕が迫ってくる前に後頭部に手刀を放った。

 メキメキメキメキっと音がする。

 装甲なんて関係ない。

 俺の全力の一撃が首をへし折る。

 さらに俺は両手で兜をつかみ……。


「オラァアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


 頭部をねじ切った。

 最後のは焦ったわ。

 リモート会場が沈黙した。

 そして一瞬の間を置いて観客が歓声を上げた。


「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」


 拍手と床を踏み鳴らす音が聞こえる。

 でもさー……焦るな童貞なのよね。

 だってまだ動いてるもの。

 さーてどうしようかなって思ってるわけだ。

 ルールが殺すまでかどうかが問題だよね。

 殺せって言われても従う気ねえけどな。

 さあどうするか。

 気神国とバトルドームの民度を値踏みする番だ。

 鎧武者がなんとか起き上がって膝をついた。

 すると大音量で怒号が飛んできた。


「それまでだ! シャル!!!」


 仁王立ちする筋肉ダルマのおっさんがいた。

 顔までダルマっぽい。

 その額には巨大な角が生えていた。


「もう勝負はついた! 恥を知れ!!! 強制排出!!!」


 その瞬間、操縦席のポッドが排出された。

 がしゃんっとポッドが床に落ちる。

 扉を開くとヨロヨロとフルフェイスの戦闘服を着たパイロットが出てきた。

 筋肉ダルマが続けた。


「シャルよ。わかるな。勝者はすべてを手に入れ敗者はすべてを失う」


「で、ですが! 私はまだ! まだ負けてません!」


「この愚か者め!!! 腹を斬れ!!!」


 俺を素通りして話が進んでいく。

 なんかムカついてきたぞ。

 外部スピーカーぽちっとな。


「おい、おっさん! 俺を無視して進めんな。おい、あんた。シャルって言ったか。あんた俺のところに来い。勝者はすべて総取りだったよな! おっさんも文句ねえよな!!!」


 するとおっさんがニヤァッと底意地の悪い笑みを浮かべた。

 あ、はめられた。


「そうじゃな! シャルの身柄は渡そう! さあ、皆の衆! 帝国の勇者に賛辞を!!!」


「うおおおおおおおおおおおッ!」


 割れんばかりの賛辞の声と拍手が俺に浴びせられた。

 これ罠ぁッ!?

 ぴえーん! ゾークより性格悪いよ~!!!

 ゾークだったらこんな罠作らないのに!!!


「婿殿……勝手に決めたな。責任は取れよ」


「あー、うん、うちの騎士団で預かる」


「そうじゃなくて……もしや……気がついてないのか!?」


「なにがよ?」


 シャルがヘルメットを脱いだ。

 黒髪の鬼。……ただし女の子。

 クレア、レン、嫁ちゃんのお説教コース決定。

 俺は下に降りる。


「あー……レオ・カミシロだ。しばらく貴官を当方で預かることになった」


「……よろしくお願いします」


 鬼神国……超絶性格悪し。

 しかたないので人型戦闘機に載せて控え室に連れて行く。

 控え室ではメリッサがゲラゲラ笑ってた。


「ギャハハハハ! さすがハーレムキング! 戦いに行ったと思ったら女連れて来たよ!!!」


 メリッサは笑いすぎて涙が出てる。


「俺だってイレギュラーだよ!!!」


 その点エディは優秀だ。

 もう俺の騎士団に連絡取ってくれた。


「レイブンさんたちが迎えに来るって」


「頼んますわ。メリッサここ頼んでいい?」


「いいよいいよ。ヒヒヒヒッ!!! もう最高!!!」


 足をバタバタさせてる。

 自分の彼氏なのにこれよ。

 すぐにレイブンたちが来た。

 シャルを渡してレイブンたちとサリアのところに行く。

 サリアは俺の後ろにいる。

 刺されそうになったら取り押さえられるようにレイブンたちが脇を固めていた。

 文句の一つも言ってやろう。

 サリアは俺を待っていた。

 あの胡散臭い顔で出迎える。


「はっはっは! 早速洗礼を浴びましたねー!」


「知ってたんかい!!!」


「そりゃ私も鬼神国出身ですから! ああいう野蛮なのが嫌でバトルドームの商人になったわけですし!」


「初対面いきなり攻撃してきた君もたいがいだけどね!!!」


「片手で首絞めて持ち上げるレオさんも中々ですが」


「やめて! 俺は平和を愛する一般人よ!」


 わかりやすいからやっただけである。後悔してない。

 すると俺の後ろにいたシャルがつぶやいた。


「サリア様……その……あまりからかわない方が……」


「うん? 様?」


「レオさん、わたくし実はバトルドームに転職する前、鬼神国の第三王子などやってましたので~」


 はいまた話が入り組んだ。


「王子様ぁッ!」


「廃嫡されましたけどね~」


 サリアはヘラヘラ笑う。

 相変わらず胡散臭い。

 王族ぅ? 根っからの商人のにおいしかしねえのだが!

【悪徳】がつく方。


「おっと、メリッサさんの試合が始まりましたよ~♪」


「ねえ、いまごまかしたでしょ? ねえ?」


「はっはっは~!」


 メリッサの試合は一方的だった。

 もうね、初撃で胴体真っ二つ。

 パイロットは普通に生存。

 こっちは男の人。


「おっちゃん! この人さ、子分にしていい?」


 筋肉ダルマに聞くとすぐに許可が出た。

 鬼の兄ちゃんは2メートル近い身長の若いマッチョ。

 控え室に連れてくる。


「うちの騎士団に配属ね。あ、俺は婚約者いるんでお触り禁止な」


「他のやつはいいんかい!」


「自由恋愛ならいいよー。でもムリヤリだったら」


 ハサミチョキチョキのハンドサイン。

 俺と鬼の兄ちゃんが同時に股間を押さえた。


「メリッサはやるっていったら本気でやるから、絶対にオイタしないでね」


 こくこくと鬼の兄ちゃんがうなずいた。全力で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おっぱい(気さくなあいさつ)
裏切らない限りは人材確保かな?
俺は弾幕が迫ってくる前に高等部に手刀を放った。 中等部と小学部もえぐりとろうぜ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ