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第百九十五話

 俺の大公と少佐の正式な就任式の翌日、遊園地に行く。

 貸し切りはさすがにやりすぎじゃねえかなって思ったけど逆に感謝された。

 こんな時期だからと意地とプロ根性で営業を再開したのはいいけど、客の入りは悪い。

 まだそんな時期じゃなかったのである。

 そりゃね、家吹っ飛んだ人多数だもん。

 おまけに無駄遣いしまくる公爵や汚職文官どもも一掃したせいか客の財布の紐は固い。

 それでも親会社は赤字を垂れ流そうとも復興をアピールするつもりのようだ。


【俺たちがやらねえで誰がやるよ!】


 すげえ根性。

 嫁ちゃんは笑顔で「気に入った!」と笑った。

 親会社に金を突っ込む方針である。

 鉄道で行ける距離なんだけど、士官学校の連中全員で突撃するのでバスを借りた。

 いやね、全員リムジン案あったけど圧倒的大多数の反対により否決したのだ。アホか!

 バスの運転手は軍の息のかかった会社の元軍人にしてもらった。

 これはピゲットが提案し、【これが否決された遊園地自体なし】と言われた。

 断る理由もない。

 歴戦の猛者みたいな顔のおっさんの運転で遊園地へ。

 遊園地の駐車場でバスを降りると、なぜか警備で警察官のアマダがやってきた。


「よう、レオ」


「うっす、アマダ」


 すっかりマブダチである。

 アマダは俺たち係なんだって。


「アマダ! はじめましてであります!!!」


「おおー、ワンオーワン! はじめまして!」


「おおー、アマダの兄ちゃん!」


「おー、タチアナもはじめまして!」


「君ら知り合いなん?」


「ルナちゃんとゲームやるときの仲間なのであります!!!」


 あー……エリート怖いわ。

 すでに妖精さん、ワンオーワン、タチアナと顔つなぎ済みだわ。

 行動にそつがない……。


「今日は俺、指揮なんで入り口付近にいるからね~」


「一緒に遊ばないでありますか!?」


「大人はつらいのよ~。俺の分も遊んできて」


 そう言ってアマダは入り口に戻る。

 うむ……俺も20代になればあのように振る舞えるのだろうか?


「婿殿また余計なことを考えてるな」


 嫁ちゃんが来た。


「アマダの真似なんぞせんでいい。こういう小細工は得意な者にまかせよ。婿殿は素のままでいいのじゃ」


「そうっすか?」


「うむ」


 嫁ちゃんがそう言うのならそうなんだろう。

 レンとメリッサ、それにクレアとニーナさんとケビンも来た。


「京子ちゃんは?」


「京子ちゃんならゲームセンターに走って行ったけど。もうしかたないわね」


 クレアさんがため息をついた。

 ここレトロゲームたくさんあるもんね。

 俺もこもり……許されるはずがない。


「旦那様。レストランでシュラスコ食べ放題らしいです!」


 レンは目を輝かせてる。


「遊んでからにしなさい」


「はい!」


 というわけでみんなで遊びに行く。

 男子どもの嫉妬浴は気持ちいいわ!!!

 これが貴様らがドブに捨てた未来だ!!!

 ケビンはお子さま二人のめんどうを見ている。

 いきなりお土産物屋に突撃しようとする二人を止めてくれた。


「し、しいたけのぬいぐるみ欲しいであります!!!」


「えりんぎのぬいぐるみを! えりんぎのー!!!」


「邪魔だから後にしなって!」


 さてまずはジェットコースターを……。

 お子さまもいるしソフトな。


「ウルトラキングコースターHARAKIRIに乗りたいであります!!!」


「いきなりハードなの来るね」


「行くであります!!!」


 コースターに行くと男子どもがいた。


「おうレオ、なんか特別ショーをやるんだって、運営さん張り切ってるよな!」


 するとコースターが通る。

 そこにはコースターに命綱なしでしがみつく戦隊アクターの姿が!


「オギャリオンかっこいいであります!!!」


「い、命かけすぎ!!! だ、誰か止めたげて!!!」


「せ、正義のオギャりを見せてやる!!!」


 た、立つな!!!


「オギャリオンスタンダップ!!!」


 やめろー!!!

 死ぬから!

 誰か止めてー!!!


「うむ……さすがに見てられぬ……止めるぞ」


 嫁ちゃんによって犠牲者は出なかったとさ。

 見てる方が怖かったわ!!!

 運営はりきりすぎッスよ!!!

 なおワンオーワンは戦隊アクターと一緒に写真を撮った。

 タチアナは恥ずかしがって嫌がったので、その場にいたみんなで一緒に写真を撮ってやった。

 おまけに頭につける光る謎カチューシャつけてやったらパンチされた。


「ふみゃー!」


「ふはははははははははー!」


 からかうのはこのくらいにしてやろう。

 なおワンオーワンは謎カチューシャを喜んでつけてた。

 素直でよろしい!

 俺たち男子もつける。

 もちろん真顔でだ。

 女子はそれを見てゲラゲラ笑ってた。

 このくらいゆるくていいのよー。

 コースターに乗る。

 数分で終わり。

 うーむ、普段無茶な操縦してるから物足りない。

 オエッとしたり体がバラバラになりそうなGはない。

 みんな顔が無になってた。


「あー……」


「レオ! なにも言うな!!!」


 その後、船がぐるんぐるんするやつとか乗ったけど、無だった。

 どうしよう……楽しめない体になってしまったんじゃ……。


「うん、ソフトクリーム食うベ」


 腹ぺこキッズにソフトクリームを買ってやる。

 俺は自分でソフトクリームを買った嫁ちゃんたちにジュースを持っていこうとする。


【信長くんジュース チェリーコーク味】


 君……また会ったね……。

 もしかしてヒット商品?

 ってことは謙信くんブリトーも!

 君はないのか……。

 俺だけ信長くんにしてみんなには普通のを買っていく。

 パシれ! レオ!!!

 喜んでくれたのでよしとする。

 みんなで食べてるとワンオーワンがメリーゴーランドを見てるのに気づいた。

 タチアナも見てる。


「乗る?」


「は、恥ずかしいだろ!!!」


 というタチアナに対して天使の方は……。


「はいであります!!!」


 はい素直!

 ということで恥ずかしがるタチアナも強制的に乗せる。

 もちろん俺もだ。

 そしたら嫁たちにケビンにニーナさんまで一緒に乗ってくれた。


「あっはっはっはっはー!!!」


 外で見てるみんなに手を振る。


「うちのバカ殿ったらサービスしちゃって」


「バカ殿面倒見いいよな……」


「タチアナちゃん見ろよ。恥ずかしがりながらも乗ってよかったって顔してるぞ」


「モテるわけだわ……」


「悔しいが……レオにはかなわん! 負けた!」


「勝負にすらなってないわけだが……」


「るせー! お前もだろ!」


 なんて男子の完全敗北宣言は聞き流してっと。

 俺は仲良くしてくれたらそれでいいのよ。

 だから【あっはっはっはっはー!】って喜んでたわけよ。

 だけどさ、ここで空気を読まない連中もいるわけよ。

 はっはっは……。

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― 新着の感想 ―
>チェリーコーク味 知人から今年期間&数量限定で発売された、ペプ○のチェリーフレーバーをお土産でもらって飲んだこと有りますが…個人的にはそんなに悪くなかった印象です。
でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、レオ 悲しいねバナージ(誰だお前)
オギャリン安全意識は昭和じゃねえか 日系だからってそんなのは真似したらいけません!めっ!
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