おまけ おっさん、歯磨きを普及させる
ええと、歯磨きを普及させろだなんて、虫歯が問題になっているんだな。
歯磨きの歴史を調べる。
うん、塩とか砂とかで磨いていたんだな。
砂は香料を混ぜるか。
他には茄子のヘタとか、木の枝とかあるな。
歯磨きの樹と茄子は持って来るとして、塩と砂は現地調達で良いな。
ただ、歯磨きの習慣を普及させるのが問題だ。
現代日本の歯磨きも持ち込むとして、習慣は難しい。
「助手、来いアルマ、エリナ、モニカ」
「はいな」
「来たわよ」
「到着」
「歯磨き普及のために一芝居打ってくれ」
作戦を説明した。
さあ、作戦開始。
「そこのお嬢さん。俺と良いことしないか」
「うちかいな。おっさんなんてお呼びじゃないわ」
「そう言わず話だけでも」
「何や面白いこと言ってぇな」
「お嬢さんをさらに美人にできる魔法の薬があるんだ」
「それは凄いやん」
「歯磨き粉というんだ。これで口の中を綺麗にするとさっぱりして気持ちいい。接吻する時に爽やかな香りが相手に伝わるぞ」
「やってみたい」
アルマと歯磨きして、熱い接吻を交わした。
村人が、それを羨ましそうに見てる。
「その歯磨き粉ってどこで手に入るんだ」
よし、食いついた。
「作ることもできるぞ。塩や砂に香料を混ぜる。歯ブラシは木の枝を噛んでから使うと良い。高級品が欲しければダンジョンだな」
「なるほど」
若い、男女がダンジョンに入って歯磨き用品を獲得する。
浅い階層のゴブリンが落とす歯磨き用品は、スーパーで100円ちょっとで売っている奴だ。
階層が下になると薬用の高いのになる。
2階層からは液体歯磨きも出る。
キシリトールガムなんてのも出る。
別の村でエリナといちゃつくことにした。
「はぁー」
歯磨きして俺はエリナに息を吐き掛けた。
「良い匂い」
「うっとりするだろう」
「ええ」
「一緒に綺麗な息になってイチャイチャしようぜ」
「ええ、素敵」
エリナと歯磨きしてから、抱き合って接吻を交わす。
舌を入れ合う。
そして、おっとここから先はまた後で。
「そんな男より俺と付き合おうぜ」
「やだっあなた息が臭いじゃない」
「ぐっ」
「ほらほら、息が臭い奴はお呼びじゃないってさ」
「くそ、覚えてろよ」
普及は順調に進んでる。
今日はモニカとだ。
「ちゅ、ぷはぁ」
「闇の香りと味。背徳の口づけ」
モニカは中二だから、色気がないな。
「二人でもっと楽しいことしようぜ」
「危険領域を舐め合いたい」
この言葉に村の男達の顔色が変わった。
危険領域か。
確かにエロいよな。
アルマとエリナとモニカの3人といちゃいちゃすると男達が俺と付き合おうぜと声を掛けてくる。
俺達の息はもう臭くないと言って。
「そんな、黄色い歯やなくて白い歯になってから出直しや」
そういう一言で追い返される。
黄色より白の方が綺麗に見えるという価値観が一緒で良かったよ。
お歯黒とかが至高だったら苦労してた所だ。
黄色い歯が白い歯になるには相当時間が掛かるだろうな。
まあ、下層の歯が白くなる歯磨き粉でも使えば別だが。
そこまで到達する時には俺達はここから去っている。
俺もダンジョンに入ってみた。
出て来たゴブリンを棍棒で打ちのめすと、魔石と歯磨き粉を落とした。
魔石の活用法を考えないとな。
魔石を消費して虫歯を治す魔道具とかどうだ。
さっそく1階層のボスのドロップ品はそれにした。
それを持ち帰った奴がいたので使い方を教える。
年寄りが列をなした。
今までの虫歯の治療法は抜く事だったらしい。
これは画期的だな。
歯が復活するエリクサーも下層のボスのドロップ品に設定しておこう。
ドロップ品の中でキシリトールガムと飴が特に好評だ。
若い男がダンジョンで取ってきては、それを餌に女の子を誘う。
茄子の栽培も流行った。
茄子は美味しいからな。
ヘタは干して煮出して、うがい薬にする。
口臭予防だ。
ヘタの干したのは良い交易品になるらしい。
干していれば長持ちするからな。
塩と砂の歯磨き粉も作られた。
砂の奴は特に原材料が安いので、たくさん作られた。
いずれ広まっていくだろう。
キスするのに匂いが気にならなくなったと村の若い男女は言っていた。
若い者から徐々に広がるだろうな。
エロパワーから攻めるのが吉だな。
原動力は欲求からでないと。




