おまけ おっさん、電気ゴブリンを駆除する
今度の敵は電気ゴブリン。
進化して電気ウナギならぬ電気ゴブリンになっちまったらしい。
木の盾と棍棒で何とかしろよと言いたいが、最近電気ゴブリンは殴打耐性も身に着けたらしい。
進化早すぎと思わないでもないが、数が集まると上位種が生れるような奴らだからな。
「助手、来いアルマ、エリナ、モニカ」
「はいな」
「お呼びですか」
「闇よりの使徒、華麗に参上」
「電気ゴブリンを倒せだとさ」
「それって、もしかして、電気の球を飛ばして来るんとちゃう」
「まあな。電気の球って人魂みたいにフラフラと飛ぶんだよ。意思を持っているかのようにな。やつら自分達が感電しないものだから、やりたい放題だ」
「近接も遠距離もいけるゴブリンは強敵よね」
「闇こそ最強」
「いや今回は火攻めだ。点火してくれるんだからな」
「うちらは投げる要員ってわけやね。スライム退治が懐かしいわぁ」
「あったわね、そんなことが」
「地獄の扉が再び開き、地獄の炎が蹂躙を開始する」
「そんなわけだ。魔力通販、ガソリン、空き瓶」
よし、ゴブリンを見つけたぞ。
俺達は瓶にガソリンを入れた物を投げた。
ゴブリンに当たると発火。
ゴブリンは火だるまになった。
ナフサとかあったらもっと良いかも知れないが。
小麦粉も行っちゃうか。
小麦粉も投げた。
粉塵爆発が起こる。
ただ、殴打耐性があるので衝撃には強い。
うーん、粉塵爆発は駄目だな。
「何となくだが、そのうち火炎耐性も身に着けそうな気がする」
「暗黒風と浄化の光」
「モニカ、そりゃ何だ」
「聖衣を脱がそうと、暗黒の風が吹き荒れるが、返って脱がなくなった。浄化の光で悪霊の心配がなくなったら、聖衣を脱いだ」
「異世界ではそんな逸話なんだな。俺の所は北風と太陽だ」
ええと、モニカの言いたい事は、電気ゴブリンに攻撃するのは上手くない。
北風だからな。
自発的に電気の放出をやめさせるのか。
うん、電気発生も、魔力か体力か何かを使っているに違いない。
電気ゴブリンにアースを付けりゃいいのか。
金網を掛ければ一発だ。
「魔力通販、金網、耐電グローブ」
よし、作戦開始だ。
金網をゴブリンに掛ける。
雷球を飛ばすが、金網に吸収されて地面に電気が流れた。
上手く行っている。
しばらく観察するとゴブリンは衰弱死した。
やっぱり、必殺技と弱点は紙一重だな。
耐電グローブがあるなら鎖を絡ませても良いのか。
鎖を先を輪してカーボーイがロープを投げるようにする。
首に鎖かが掛かる。
これで後は鎖を地面に打ち込めば。
アースの完成だな。
鎖で首を絞めたら死ぬという突っ込みはなしだ。
首に鎖が掛かると、最大出力で電気を放出し始めるから、窒息死より衰弱死の方が早い。
不思議生物だな。
ダンジョンを作って、それらの品物をドロップ品とする。
最初はおっかなびっくりだった住人も電気ゴブリンを退治し始めた。
「あれっ、なんやちょっと閃きました」
「アルマ、どうした?」
「地球でテレビみとったんやけど、塩水でショートしたってニュースがあったんや」
ああ塩水で退治できるのか。
なんだ。
異世界人気づけよ。
いや、塩は貴重品だから。
ってそりゃ勿体なくて使えんわな。
ドロップ品に塩を追加した。
塩水を電気ゴブリンにぶっかける。
足裏からどんどん電気を逃げて行くのが分かった。
電気ゴブリンの顔色が悪くなるからな。
だけど塩水は諸刃の剣なんだよな。
電気ゴブリンから人間電気が流れやすくなる。
耐電ブーツと耐電スーツも追加しておくか。
しかし、塩水とはな。
もっといい方法もあるかも知れん。
金属の粉を撒くとかな。
耐電ブーツがあれば、可能だ。
電気ゴブリンの足裏は電気を通さない。
塩水は表面を電気が伝わるようだ。
ああ、マキビシで良いのか。
足裏にグサッと刺されば、そこから電気が流れる。
マキビシは釘で作れる。
これと塩水を組み合わせれば最強かも。
マキビシぐらい現地人で考えろよと言いたい。
鉄も金属も貴重ですか。
それじゃ仕方ないな。
マキビシは上手く行った。
マキビシを踏んで、電気を放出する電気ゴブリン。
今度こそこれで良いだろう。
現地人よ励めよ。




