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第81話 おっさん、憑依する

 クランマスターのラオット達の隠れ家に俺達は急いだ。

 イシュトンも現場に到着していた。

 俺が連絡しておいたのだ。


「隠れ家の周りに親子以外の人間は居ないようです」

「下調べしたのか。そいつは手間が省けた」


 隠れ家は猟師小屋で、こんな辺鄙な所にいるとは絶対に思わない所だった。

 俺は扉をメイスで粉々に粉砕した。


 驚きに固まるリオットとラオットの親子。


「死ね」


 リオットに連撃。

 リオットは剣を抜いてメイスを受け止めようとした。


 俺の一撃目がリオットの剣を砕き、二撃目がドロップ品を粉砕。

 三撃目をかわし、四撃目を短剣で受けた。

 砕ける短剣。


 リオットは慌ててもう一本の短剣を抜こうとしてもたついた。

 手がしびれているようだ。


 リオットが床に転がってメイスをさける。

 しぶとい奴だな。

 俺はメイスでリオットに止めを刺そうと振りかぶった。

 なんとリオットは俺に抱きついてきた。

 こなくそ。

 頭に肘を落とす。

 リオットの腕の力が抜けた。


 俺は床ごとリオットを破壊した。

 血が飛び散る。

 終わったな。



 リオットは死んだ。

 ラオットはイシュトンが仕留めたようだ。

 頭に矢が突き刺さっている。


「お疲れ様でした」

「おう、疲れたぜ。ここまでくるのに、だいぶ掛かった」


「俺への懸賞金もこれでチャラになるんだよな」


 マーロウがそう言って安心した様子を見せた。


「血まみれやん。はよう拭きいな」

「おう、ひとっ風呂浴びたいな」


「確かに血なまぐさいわね」

「血臭、背徳臭」


「よし、みんなで入るか。マーロウとイシュトンは帰った帰った」

「では私はこれで。今回は楽に仕事が出来ました。またご用命があれば呼んで下さい」

「ムニの旦那、ありがとう。俺が生き残れたのは旦那のおかげかも知れない」


「早く帰れよ!」

「お邪魔みたいなので帰るよ」


 邪魔者は去った。

 湯舟を三つ出してお湯を張る。

 お湯は何かの時の為にアイテムボックスに備蓄してある。

 湯舟もだ。


 お湯をだいぶ浪費してしまったが、また溜めればいい。

 裸体の三人を見る。

 アルマは相変わらずの巨乳だ。

 エリナとモニカは美乳だな。


 アシスタントは燐光があるので裸体が輝いて見える。

 最初はアルマと同じ湯舟に浸かる。

 血糊が髪の毛にべったりついていたので、アルマにシャンプーしてもらう。

 狭い湯舟で動くとまあ色々だ。


 頭を洗ってもらった後はエリナの湯舟に入り背中を流してもらう。

 そして、モニカの湯舟に入り、肩までお湯に浸かった。


 俺は心ゆくまで三人の湯舟を梯子した。


「はぁ、極楽、極楽」


 さっぱりした頭で考える。

 ダンジョンの管理はもう良いだろう。

 ドロップ品の現代製品は俺が補充する必要はない。

 どういう仕組みなのかは分からないが、魔力を糧に生まれている。


 きっと俺のスキルと同じ仕組みだろう。

 バランス調整はみっちりやってある。


 マーロウも子供達の元に帰ったし、仇も討った。


 もう、この世界でやり残した事はないな。


 地球に帰るとするか、まさか工事中のあれは終わっているだろう。


「みんな聞いてくれ。俺は地球に帰る。地球でもアシスタントは呼び出せると思うから、落ち着いたら呼ぶよ」

「しばしのお別れやね」

「早く呼んでね」

「絶対約束」


「ああ、約束するよ。じゃあな、次元移動(ディメンションムーブ)


 俺は軽いめまいを感じた。

 体中が痛い。

 どんな状況だ。

 俺は地べたに寝ているらしい。

 近くには剣を持った男。

 男は剣を振りかぶると俺に打ち込んできた。


 俺は近くに転がっている剣を掴むと上半身を起こしてガードした。

 打ち込んだ剣を受け止めたが、剣の柄がぬるぬると滑る。

 見ると血がべっとりついていた。

 どうやら俺の流した血らしい。


「ジャック、頑張って」


 観客の一人である女が応援している。

 ジャックって誰だ。

 そんなことより目の前の男をどうにかしないと。

 俺は起き上がって受け止めていた剣を弾いた。

 たたらを踏む男。

 チャンスだ俺は剣を男の額に叩きつけた。

 グシャっと音がして俺は戦いに勝った。

 いったい何だっていうのか。


「管理者、どうなっている」

『ごめん、あなたの因果律を修復中なのよ。その影響でジャックに憑依してしまったわ』


「見の知らずの他人に憑依してしまったのか?」

『その通りよ』


 なんてこった。


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