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レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされた俺は大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ。なんとしても元の世界に俺は帰る~  作者: 喰寝丸太
第2章 ダンジョンマスターざまぁ編

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第68話 おっさん、村を解放する

 盗賊に占拠された村にこそっと近づいた。

 分かったのは盗賊が、ただの盗賊じゃないって事だ。

 冒険者の身なりをしている人間が多い。


 主体はクラン・ラベレンなのだろう。

 これは当たりだな。


 ここのヒューロはクラン・ラベレンの幹部で間違いはない。


 村を奪回する作戦?

 作戦なんかは要らない。

 今の俺はレベルが519もある。

 レベル100超えがSランクの要件の世界でだ。


 何のためにアルマ達を呼んだかと言えば、アフターケアの為だ。

 女性が居た方が何かと良い時もある。


「おら! 正義のSランク様が盗賊を討伐しに来てやったぞ!」


 俺は村の前で声を上げた。


「はははっ、馬鹿が来やがったぜ」

「正面から来るとはな。ふははは」

「油断するな。防御のドロップ品を山と身に着けているかも知れない」


「おい、野郎ども。ハリネズミにしてやれ」


 矢がこれでもかと撃ち込まれた。

 俺は魔力壁というスキルを持っている。

 このスキル、レベルが上がるほど硬くなる。

 レベル100が限界の世界で519の硬さはミスリルにも匹敵するだろう。


 とにかく俺に矢は一本も刺さらなかった。


「ちくしょう。どうなっている? 刺さらねぇぞ」

「いったいいくつのドロップ品を用意したんだ」

「いや、繰り返し使える防御のアイテムに違いない」

「お宝じゃねぇか。みんな、囲んで袋にするぞ」


 やつらは接近戦を挑む事にしたようだ。

 俺はやつらが村から出るまで待った。

 そしてメイスをアイテムボックスから出すと、奴らを叩き始めた。

 奴らはスキルなんか使って打ちかかって来たが、魔力壁を破るような猛者はいない。


 雑魚は瞬く間に片付いた。


「おう! おう!! よくもやってくれたな。ここまでやられたら生きて帰す訳にはいかない」


 親玉らしき奴が現れた。

 人相書きにあったヒューロと一致する。

 こいつがヒューロで間違いない。


「くたばれよ」


 俺はメイスでヒューロ―の横っ面を叩いた。

 ゴムタイヤを叩いたような感覚がある。

 防御のドロップ品だな。


 一度や二度防いでも関係ない。

 俺は往復ビンタするみたいにメイスで何度も殴った。


「ちょっと待った。仲間にならないか。お前ならクラン・ラベレンの幹部になれる。ぶべっ」

「なんか言ったか? 悪党の声は聞こえない事になっている」


「ぐがっ」


 くたばったか?

 幹部だけあってしぶとかったな。


 手下達が逃げ出す。

 俺は追うような事はしない。

 指名手配したり奴らを捕まえるのは俺の仕事じゃない。


 俺が助けた男が村に入って来た。


「アイシャ、アイシャはどこだ?」

「アイシャなら奴らに連れて行かれて戻って来ない」

「アイシャ!!」


「どこかに連れて行かれた村人が沢山いるようだな」


 俺は村人を捕まえて聞いた。


「お願いだ。村人を助け出してくれ」

「俺に言えるのは、無理だという事だ。すぐ近くならともかく、他所の都市に連れて行かれたのなら、助け出すのは容易ではない。諦めろ」

「そんな」


「少し薄情やないの」


 アルマにそう言われた。


「下手な希望は無い方が良い。何人かは今にでも村を飛び出して、家族を探しに行きそうだ。闇雲に探したのでは埒が明かない。これで良いんだ。俺達が骨を折れば良い」

「探しに行くんやね」

「ああ、放ってはおけないからな」

「それでこそ。うちが惚れた男や」


 盗賊の残した書類を漁ったが、さらわれた村人の行方を示す手掛かりはない。

 ヒューロもそこまで間抜けではなかった。

 俺の勘ではクラン・ラベレンが噛んでいるような気がする。

 他の幹部を尋問する事にしよう。

 そいつらもヒューロみたいに悪事を働いていれば良いな。

 それなら話が早い。


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