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レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされた俺は大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ。なんとしても元の世界に俺は帰る~  作者: 喰寝丸太
第2章 ダンジョンマスターざまぁ編

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第54話 おっさん、スライム・ダンジョンを改善する

 スライム・ダンジョンは人気のないダンジョンだ。

 なぜかというとスライムが魔石を出さないからだ。

 つまり実入りが少ない。


 たまに出るドロップ品だけでは大した稼ぎにならない。

 そのうえ武器が酸で腐食されるから、費用がかさむ。

 ただし、スライムは弱いので初心者にはうってつけだ。


 価値はあるのでダンジョンの討伐が禁止されている。


 俺はサクッとダンジョンコアに辿り着いた。

 まあ弱いモンスターのダンジョンだからな。


 ダンジョンコアに手を置くとダンジョンが俺の支配下になる。

 アンデッド・ダンジョンの情報も入ってきた。

 ダンジョンコア同士でネットワークがあるのだな。


 実験は大成功だが、このまま帰るのも癪だ。

 このダンジョンを今より人気にしてやろう。


 ドロップ品の改善だな。

 主婦層に大人気のダンジョンにしたい。

 そこで、主婦を惹きつけるドロップ品として、紙おむつ、ベビーパウダー、粉ミルク、哺乳瓶を設定した。

 スライムに対する武器として凝固剤、火炎瓶、100円ライターを設定した。


 こんな物でどうだろう。

 ダンジョンが変わった事を最寄りのギルドに報告にいかないとな。


「スライム・ダンジョンの情報を持って来た」

「はい、承ります。どのような情報でしょうか」

「ドロップ品の傾向が変わった。赤ん坊に使う品と、スライムに対する武器だ」

「さっそくギルドの調査員を向かわせます」


 俺はアンデッド・ダンジョンのダンジョンコアに手を置きスライム・ダンジョンの様子を観察した。

 ギルドの調査員はどいつかな。


 他の冒険者はみんな駆け出しの装備なのに、熟練の装備を着けた奴らが入って来た。

 たぶんこいつらだろう。


「ドロップ品が変わったっていう情報だったな。ドロップ品が出るまで粘るのはめんどくさい」

「めんどくさがっても終わらないぞ。ちっちゃと片付けよう」

「そうだな」


 調査員はスライムをメイスで叩き始めた。

 20匹ほど倒しドロップ品が出る。


「こいつは何だ」

「赤ん坊の絵が描いてあるから、赤ん坊用の品だな」

「入口の説明書きではこいつは粉ミルクだな」

「舐めてみるか。なんと言うかあまり美味くないが、ミルクっぽい味だ」

「大人は大丈夫のようだが、赤ん坊にはどうだろうな。赤ん坊に毒見させるのは気が引けるな」

「スラム辺りで大金を積めばやる奴はいるだろう」


 そしてまた何十匹を倒し、ドロップ品が出たようだ。


「こいつは何だ。ガラスに似ているが綺麗だな」

「説明によればライターだ。貸してみろ」


 ライターを受け取った男は恐る恐るボタンを押した。

 カチっという音がして火が点く。


「これは当たりのドロップ品だな。火つけの魔道具は高いからな。これだけでも良い稼ぎになる」

「違いない。ちょっとやる気が出て来たな。こんど非番の日にスライム・ダンジョンで小遣い稼ぎしてもいいかもな」


 調査員には好評のようだ。

 そして、次のドロップ品は。


「こいつは紙おむつか。おむつなんて洗えばいいのに使い捨てにするなんてな」

「育児の苦労を知らないからそういう事を言う。毎日おむつの洗濯をやってみろ、うんざりするから。捨てるだけなら簡単だ」

「そんなもんかね」


 そして討伐は続き。


「紙おむつのドロップ率が多いな」

「おっ、新しいのが出た。この形は哺乳瓶だな。よく考えられた形だ」

「乳首の形か。何だか娼館に行きたくなったぜ」


「お前、最低だな。赤ん坊にとっては神聖な食事なんだぞ。色事を想像するなよ」

「悪い悪い」


 そして、火炎瓶がドロップされた。


「こいつはまた変な臭いだな」

「説明書きだとこの瓶から出た布に、火を点けて投げるんだそうだ」

「やってみろよ」


「よし、そらっ」


 ライターで火を付けられた火炎瓶が地面に当たり、一面に炎が広がる。


「威力はまあまあだ。他のモンスターにも使えるだろう。だが、逆さにすると燃料が漏れだす。輸送に難ありだな」

「スライム・ダンジョンのドロップ品としては上出来だ」


「凝固剤というのが出たぞ」

「スライムに掛けて使うんだったな」


 凝固剤がスライムに掛けられる。

 水分を取られスライムは死んだ。


「使えるが。効果が出るまでが遅いな。叩いた方が早い」

「そうだな。ハズレのドロップ品だろう」


 討伐は進み。


「おっ、これはベビーパウダーだな」

「汗によるかぶれを予防できるらしい」

「これって鎧を着ている奴にも、使えるんじゃないか」

「皮膚の弱い奴とかに大人気になるかもな」

「そこそこ、当たりのドロップ品なのかもな」


 調査員は半日ほど討伐して山ほど戦利品を持って帰った。

 凝固剤はボツと。

 ライターは何種類か用意しよう。

 概ね好評で終わったな。


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