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レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされた俺は大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ。なんとしても元の世界に俺は帰る~  作者: 喰寝丸太
第2部 第1章 通販大臣でざまぁ

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第28話 おっさん、再会する

 珍しい人間と再会した。


「久しぶり」

「そうじゃな」


 客はアタンだった。


「元気そうだな」

「ああ、変わりない」


「ところで、流砂地帯はどうやって抜けた」

「飛びネズミを飼いならしてのう」


 動物を道先案内人にか。

 アタンは凄腕のテイマーのようだ。


「ここに来たのは何か目的があったんじゃないか」

「そうじゃ、ガラス製品を仕入れたい」

「あんたには魔石の借りもある。欲しいだけ売ってやる」


「それでは100程もらおうかのう」

「提案なんだが、俺達がいるオアシスの専属にならないか」

「それは無理じゃ。理由はじゃな」


 アタンは過去の出来事を話し始めた。


「わしはあるオアシスに拠点を構える大店の主だった。わしは店を切り盛りし、友人がオアシス間のキャラバンを率いていたんじゃ。ある日、いつも安全に行き来できてる交易路に、友人を送り出す事になった。この時、わしは効率を考えてしまった。護衛の数をへらしても良いんじゃないかと。護衛の数を減らしたキャラバンは全滅。わしは挽回できないほどの損害をこうむった」

「それはアタンのせいじゃないだろう。運が悪かっただけだ」


「キャラバンが全滅して店が傾くよりも、友人が死んだ方が何倍も悲しかった。もう店をやったり誰かに仕えたりするつもりはない」

「そうか、気が変わったら教えてくれ」


 数日後。


「じゃあ、達者でな」

「お前さんもな」


 俺はドローンを出して、アタンのキャラバンを見送る。

 充電池の残りが少ない。

 ドローンを引き返そうとした時に、サンドウルフの群れが現れた。


 必死に応戦するアタン。


「モニカ、ナビを頼む。アタンを助けるぞ」

「諾、闇の道標よ、指し示したまえ」


 アタンの無事を祈りながら、駆け付ける。


 モレクが方陣を組んで蹴りを繰り出す。

 よく調教してあるな。

 モレクを倒せないサンドウルフはいらだっているようだ。

 サンドウルフがアタンの乗っているモレクの首に噛みついた。

 モレクから血しぶきが上がる。

 アタンはモレクの上で立ち上がるとジャンプ。

 別のモレクに乗り換えた。


 俺が駆け付ける事も無かったか。

 俺達はサンドウルフをサクッと倒して後始末をした。


「アタン、言いたくはないが、護衛を雇わないのは自殺行為だ」

「分かっとる。これがわしの贖罪なんじゃ」

「あんたのその考えは間違っている。友人の分も長生きするべきなんじゃないのか」

「わしに、もっと生きて贖罪を果たせと言うんじゃな」


「俺は思う。俺を助けた事で多少はプラスにはなったんじゃないか。俺以外にも人助けはしているだろうし」

「じゃが、罪は消えん」

「そうだ。圧倒的に贖罪が足りてない。早く死ぬと贖罪が果たせないぞ。できるだけ長生きして沢山の人を助けた方が良いだろう」

「残酷な男じゃ。わしをお役御免にしてくれんとは」


「オアシスに居る男達を護衛につける。他のオアシスにいる孤児なんかも助けて良いから。長生きしてバンバン贖罪しろよ」

「ああ、そうじゃな。贖罪が足りとらんな。よかろう、オアシスの専属になってやろう」


 アタンに交易を任せる事になった。


「話は分かったわ。彼に任せましょ」


 本部でアズリがそう言った。


「これで、俺の仕事が一つ減ったよ」

「疑問なんだけど、贖罪はもう終わったとか言ってあげないの」

「そうすると生きる目的を失ってしまうんじゃないかと思ってな」


「なるほどね」


「腹が減ったな。モニカ、何が良い」

「牛丼」


「そうだな牛丼が好きだったな。よし、アタンのキャラバンも呼んで牛丼パーティだ」


 本部でキャラバンのメンバー達と牛丼を食う。


「これ、マヨネーズと凄く合う。新しい発見だわ」


 アズリさん、それはもうチェーン店でやっているから。

 アズリに習ってみんなマヨネーズを掛けた。


「美味」

「モニカ、美味いか」


「あんた、不思議な男じゃな。食べた事の無い物を生み出しとる」


 アタンが寄って来てそう言った。


「米ぐらいありそうだが」

「似たようなのはあるが、ここまで美味いのはな。忠告しておくぞ。この豊かさは妬まれる。気を付ける事じゃ」

「分かっているさ。このまま行くと盗賊団や他のオアシスに目を付けられるだろう」

「分かっとるなら良い」


 そろそろ、戦闘の準備もしておかないと。


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