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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
1349/1360

1248 同一規格2人目

体調不良のため少しの間お休みします。

次は5月27日に投稿すべきであったものの、残り半分(3,500時程度)を補完するところから開始いたします。

⇒5月31日 ひとまず1248話の残り部分だけ追加いたしました、これより少し進行が遅れるかと存じます。

「ぜぇっ、ぜぇっ……ど、どうですか金髪天使よ、この神界人間が昨夜チラッと見た印を持つ者であると思います、まぁ確認もしましたから間違いなく……ほら起きなさいっ、泡を吹いていないで自分で立つのですこの雌豚がっ!」


「まぁまぁ、気絶してしまっている者をいくら叩いても無駄だと思いますよ、なので一旦降ろして寝かせて、私にその印を確認させて下さい」


「あぁ、そうでしたね、私だけが見ていても何もわかることがないですね……っと、こんな感じです、確かに『印』があって、何か『小』で『1番』らしいのですが……意味がわかりますか?」


「わまりますわかります、こちらのほら、最初に用意した神界人間と同じ『印』ですからね」


「ホントだ……それでっ、とにかくこれを全員集めれば良いと、そういうことなんですねっ!」


「そういうことです、私はこの『印』が何なのかを探っていきますので、銀髪天使よ、あなたは現場でこう、何というか発見のための手立てをお願いします」


「ならば今日、すっごく良いイベントがあるじゃないですかっ、それを利用しない手はありませんね、というか利用しましょう!」


「イベントというのは一体……あぁ、擬似的に雨を降らせる日でしたね今日は、グラウンドで栽培させている野菜などが枯れてしまわないように……それをどう活用するというのですか?」


「それはもちろん濡れ透けですよっ、おそらくずぶ濡れになった神界人間が濡れ透けして、そのぐらいであればこの『印』も、意識していれば見つかるんじゃないかと、そう思うんですねこれがっ」


「なるほどその手がありますか……わかりました、実行に移すに当たって、この4人を連れて行って手伝わせて下さい、もちろん作業として」



 そういえばそんな話が出ていたなと、銀髪天使が居る状態では食事にありつけない俺はその場に突っ立ったまま考えていた。


 確かに『印付き』の神界人間を探す場合、本日のそのイベントで濡れ透けになってしまった者をどんどん見ていくのが効率的なように思える。


 もっとも、そう都合良く透けてくれるのかという疑問はあるのだが……まぁ、普段は全く見えない状態にあるわけで、それが少しでも見えそうな状態になるのであればその方が良い。


 それに金髪天使と銀髪天使の会話の感じから察するに、おそらく俺が想像しているよりも強い程度の濡れ透けになるものと予想される。


 そこで銀髪天使には勝手に捜索させておいて、俺達は俺達で、俺がハゲのおっさんクリーチャーとして4人を連れているかの如く振舞いつつ、必死になって『印』の有無を判別していくのだ。


 これで1人でも発見することが出来れば万々歳か、もちろん尻に印がある神界人間は見つけるのが困難であろうが、おっぱいの方であればといったところである……



「よっしゃ、そういうことで私はもう会場の方へ行っています、おいそこのハゲ! とっととそこの神界人間を4人、ハイパー濡れ透け衣装に着替えさせなさいっ、午後の飴の時間に間に合わなくなるじゃないのこの愚図が! 死ねゴミクズ!」


「・・・・・・・・・・」


「ホント気持ち悪い、わかったらとっととしなさい、殺すわよマジで、じゃあ私は先に行っているから」


「・・・・・・・・・・」



 これまでもハゲのおっさんクリーチャーとして、共に行動する中で唯一俺の正体に気付いていないこの銀髪天使からの罵倒は散々受けてきた。


 だが今回に関してはリアルに何をしたら良いのかまるでわからない、ただただ棒立ちして銀髪天使が居なくなるのを待って、金髪天使や先輩天使に質問する以外には何も出来なかったのである。


 で、その天使らから聞くところによると、どうやら『雨を降らせる日』というのはかなり頻繁に訪れているらしい……まぁ、普通に考えてそうでなくてはならないのだが。


 そしてその雨を降らせる日には、せっかくなので神界人間の収容者をほぼ全て外に連れ出しておき、しかもその際にはハイパー濡れ透け衣装などという、犯罪スレスレどころか普通に犯罪になりそうなほどエッチな衣装を着せるのだという……


 だが、そう言って金髪天使が用意してきたのは普通の白いパンツと、それから白いTシャツのようなものであった。


 つまりこれを着て水を掛けられれば……ということになるのだが、まぁ、ありがちでベタで特にエッチでもない、素っ裸になってしまうわけでも何でもないただの濡れ透けイベントではないか。


 少しばかり期待ハズレではあったのだが、ひとまずサイズ通り、セラには小さいパンツとシャツを、中サイズのものはミラとマリエルに、そして明らかに巨乳向けに作られたTシャツとパンツはジェシカに手渡し、その場でジックリと監視しながら着替えさせる。


 なお、引き込んだ『印』を有する収容者に関しては、それが濡れ透けした状態でウロウロしていると、特におっぱいに印のある者は紛らわしいということで、ここに残ってそれの確認などを金髪天使がすることとした。


 つまり実働部隊はあの銀髪天使と、それから俺を含めた5人ということになるのだが……ひとまずとっとと外に出て、どのような状態になっているのかを確認しておくこととしよう……



「じゃあ、とりあえず行って来るから、てか俺も外ではズブ濡れになるんだよな、クリーチャーなのに風邪とか引いたら怪しまれそうだ」


「大丈夫ですよご主人様、馬鹿だと風邪への耐性が100になるというステータス効果が……あ、お尻叩きます? どうぞ……あっひぃぃぃっ!」


「ほら遊んでないで行きますよ勇者様、何だか外の方が騒がしいような気がしますので、もうかなりの人数が集まってしまっているんじゃないかと」


「おう、じゃあえっと……まぁ良い、このまま外に出て、なるべく逸れないように、かつ全方位を確認することが出来るように立ち回るんだ、わかったな?」


『うぇ~いっ!』



 ということで作戦の開始となったのだが、外へ、グラウンドのような場所へ出てみると、それはもう物凄い数の神界人間が、4人と同じ格好をしてそこに集められているではないか。


 目立つ、つまりハイパー濡れ透け衣装を装備していないのは俺のようなハゲのおっさんクリーチャーと、現在は日傘として、そしてこの後は普通の傘として使用するらしいものを差した天使である。


 神界人間の中には既にクリーチャーや天使などに絡まれたらしく、その濡れ透け衣装さえも半分脱がされてお仕置きされている者が見受けられた。


 もちろんハゲに何やらされている者は本気の悲鳴を上げて抵抗しているのに対して、女性の天使に何やらされている者は大喜びで鞭打たれたりと、なかなか落差がある様子。


 で、4人プラスハゲのおっさんという状況の俺達なのだが、やはりこんなにも近くに人間が居るハゲが何もしないわけにはいかないであろう。


 とりあえずセラをつかまえそれなりのことをして……と思ったのだが、すぐにスッと逃げられてしまったではないか。


 どうやら誰かから見える場所ではどうのこうの、ということらしいが、そんなものじゃ俺の知ったことではない。


 そう思いながらセラを抱き抱えてやるものの、どうにも体が動かない、果たして大切な仲間を、このような理由でハゲ共の前に晒してしまって良いものなのかと、そう謎の声が俺に訴えるのだ。



「ちょっと何すんのよ勇者様こんな所で、めっちゃ見られているじゃないの」


「しょうがないだろうよ、俺もこのハゲの姿で何もしないわけにはいかないんだから」


「まぁ、それならしょうがないけど、抱えているだけにしてよね、あまり目立つことはしないでよね」


「声が大きい、あんまり喋るとそれこそ見られて……なんかちょっと怪しまれてんな、お前のせいだぞこのっ」


「あでっ、そんなにハードにぶたないでよ音が大きいから……っと、そろそろ何か始まるみたい」


「……うむ、上空の結界が……開いてんのかアレ? 結界に穴が空いてんぞドーム球場みたいに」


「もしかしてですけど、あそこからなら簡単に侵入出来るんじゃないですか? 何の苦労もなく、一気に複数が突入することも……」


「あぁ、そのようだな、良いモノを見せて貰ったぜ……で、その結界に空いた穴の上に雲みたいなのがやって来て……降り出したようだな、なかなかのゲリラ豪雨だぞ」


「冷たいっ、こんなんじゃあっという間に濡れ透けになって……そうだ、それが目的だったんだわ、勇者様早く降ろして、ちょっと捜しに行って来るからその何というかを」


「おう、全員別々の方向を見て、とにかくそういった感じのものが透けて見えるようになった奴をマークするんだ」


『うぇ~いっ』



 そこからは念のため、その辺に居るハゲのおっさんクリーチャーと同等の動きを見せつつ仲間と共に調査を開始する。


 上がポッカリと開いたらしい結界の、さらにその上から通過して降り注ぐ豪雨は、すぐに俺達をずぶ濡れのスケスケにしていったのであった……



 ※※※



「どうだ? 見渡していてそれっぽい奴は見つかりそうか?」




「ちょっと厳しいわね、何だか皆動き回りすぎなのよ、ほら、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、もうどれがどれだかわからないわ」




「確かに、良く考えたら全員同じ格好なんだもんな……っと、俺は静かにしないとならないんだったな……まぁ、厳しいとは思うが引き続き頼む、銀髪天使も必死になって捜しているようだからな、自分が嵌められているとも知らずに」




「何だかちょっとかわいそうになってきましたねあの天使の方、敵ではあるんですがその、まっすぐすぎて憎めないというか何というか」




「まぁ、話せば、というか話して本当に理解してくれればわかってくれるタイプだろうし、もしかしたら勧誘の機会はあるかも知れないな、それよりも……今チラッと『印』を持つ者を見た気がするぞっ、向こうだ」




「そうか、じゃあジェシカが見かけたらしい奴を重点的に……むっ、俺にも見えたぞ、あそこのド貧乳の子だ」






 様々な事情により、結界の上部を開いて雨を降らせる儀式というかイベントというか、それが行われている中で、かなりの人数がそこに引き出されている中で『印』を持っている収容者を探し出すのは困難を極めた。




 当初予想していたよりも遥かにやり辛い、とっ捕まえて『印』の有無を確認することが出来れば良いのだが、そういうわけにもいかずただただ探し回るのみ。




 もちろん一度ターゲットを絞っても、それが人混みの中に消えてしまい、わからなくなってしまうのは時間の問題である。




 それが強大な力を持っていたり、特殊なビジュアルをしたバケモノのような奴であったとしたら捜すのは容易なのだが……まぁ、神界の存在とはいえ普通の人間なのだ。




 とても個々を判別するような力は持ち合わせていないし、多少力があったとしても、それは気になったり、特徴的であると評価したりする程度のものではない。




 ただただそこに人間が沸いていて、その中から該当者を探すという苦行が……今ジェシカのお陰でようやくひとつ先へ進もうとしているのであった。




 俺とジェシカは他の3人と少し別行動を取って、偶然に発見したそのド貧乳の神界人間収容者を見逃さず、そして見失わず、俺と2人で監視しながら、しかし不自然な動きにならぬよう努めながら時間を過ごしていく……






「……雨が止んだな、これでイベントは終了ってことなのか?」




「そうだと思うぞ、周りの『やれやれ』といった感じがまさにそれだ、で、このまま彼女を追いかけるのか?」




「あぁ、このまま付いて行けばあの女がどこに押し込まれているのかわかるからな、場所を調べておいて、金髪天使に報告するなりそこから銀髪天使に実働させるなりしようぜ」




「わかった、では……私をどこかに連行する感じで、後ろから激しく鞭打ちながら歩いてくれ」




「ジェシカお前、やって欲しいだけだろそれ、正直に言え、そしてどこを鞭でシバいて欲しいんだ? オラッ」




「し、尻をビシバシとやって欲しい、ほら、せっかくこんな肌着のような格好なのだから、さぁっ」




「遊んでねぇで真面目にやれっ! このっ、デカケツ雌豚がっ!」




「ぶっひぃぃぃっ! い、いつも調子に乗ってしまって申し訳ございません、二度とこのような戯言を吐けないよう、徹底的に躾けて下さいませ……ハゲのおっさん様……ひぎぃぃぃっ!」




「結局調子に乗ってんじゃねぇかっ! てかほら、行っちゃうぞあの女……しかしアレだな、相当程度には貧乳だが……うむ、胸の辺りに赤く『印』らしきものが見えているからな、間違いではないだろう」




「そういえば主殿が最初に発見した『小』の『1番』の神界人間もド貧乳であったな、同じ貧乳で、祭壇がひとつしかなくて……」




「それはアレだろほら、入れ替えてパスワードみたいにするために、同じ祭壇にフィットするサイズの子を複数用意してあるって話で説明が付くだろうよ」




「そうか、となるとあの神界人間がもし本当に『印』を持っているとして……サイズは『小』で番号が2番以降になるということなのか……」




「……うむ、わかり切っていても『小』であると決め付けるのは申し訳ないがな」




「確かに、これに関しては後でそれとなく謝罪を……」




「ジェシカから無駄に謝罪されると余計ショックだと思うぜ、色々とな、そもそも巨乳と貧乳というのは陰陽の如く人気を二分するものでなくてはならないのに対し、世間一般では巨乳の方が圧倒的な支持を得ているという点において、やはり自身が貧乳であった場合における劣等感の存在がだな……」




「あっ、建物の中へ入って行くぞ、見失わないように追いかけねばっ」




「俺の話聞いてる?」






 こちらが語り始めたというのに、全く何も聞いてくれないジェシカさんに引っ張られるようにして建物へ入る。




 ガヤガヤとやかましかった外とは異なり、個々からは本当に黙りこくっていないと、いつ俺の通常の会話を敵に聞かれてしまうのかわからない状況だ。




 よってジェシカとはジェスチャーやアイコンタクト、体に触れる行為などで意思の疎通を図っていくのであるが、これはひとまず上手くいきそうである。




 まずジェシカの方が前を歩いているため、俺はその後ろでいかにもハゲのおっさんクリーチャーであるような気色悪い動きをしつつ、例えば尻を撫でて合図を出すということ。




 右の尻を引っ叩けばもう少し右に寄れ、左ならその逆、そして中央付近を引っ叩かれた際には加速で、両尻を抓ればストップなど、様々な方法で合図を送ることが出来るというものだ。




 ジェシカもそれで喜んでいるというか、露骨に嬉しそうな顔をしているドMの変態であるから、これ以降、この施設内において誰かと移動する際には、この方法に準拠して色々と考えていくこととしよう。




 で、それはさておきとして、濡れ透け状態のまま建物の中を、知り合いというか同房らしいほかの神界人間と雑談しながら歩いて行ったターゲットは……どうやらそのままシャワールームに向かうらしい。




 それであればジェシカも、そして監視役である(ことを装っている)俺も、そのままダイレクトに中へ入り、素っ裸の状態でシャワーを浴びているその胸の『印』を確認することが出来るはず。




 風呂を覗いたということで後でセラに殺されてしまうことであろうが、俺1人の命など、この神界の平和とそれから堂々と女性用シャワールームに入り込むことが出来るという事実に比べたら軽いものだ。




 ジェシカは反対すると思ったし、小さな声でそれとなく『セラ殿に怒られるぞ』ということを伝達してきたのであるが……ここは買収しておくこととしよう。




 まずはジェシカの脇腹をギュッと抓りながら、誰にも聞こえないよう耳元で利益の供与をする準備があることを提示していく……






「……で、少なくともしばらくは2人行動なんだが、何が欲しい?」




「つまりセラ殿に風呂除きの件を言うなと、そういうことなのか?」




「わかっているのならとっとと答えろ、ほら、シャワールームまであと1kmしか……って遠いなおい」




「……そうだな、では後でほら、さっき横を通過したプライベートルームのような所、見ただろう? そこへ入って……そのっ」




「わかった、そこで望むものを与えようではないか、交渉成立だな」




「クッ、悪事に加担してしまうとは、後でキッチリ罰を受けなくてはならないな、主に尻叩きなどで」




「フンッ、そんなこと言っておいて、実際には自分に甘いんだよな基本、だからそうやって……っと、こっちにもシャワールームがあるみたいだ、そこへ入るようだぞ」




「あぁ、では私達も入ることとしよう……あまりジロジロ周りを見るなよ主殿は」




「馬鹿だなぁ、そうしないとほら、他にも『印』を持っている神界人間が居るかもじゃないか、だからガン見するぜ俺は」




「・・・・・・・・・・」






 近くにもうひとつあった、というか館内において目的地まで1kmというのはさすがにおかしかったのだが、とにかくそこでシャワーを浴びるらしいターゲット。




 濡れ透けとなった特性のTシャツを脱ぎ捨てると……そこにはやはり『印』が存在しているではないか。




 少し距離があったため、俺にはその『印』の記載内容がわからなかったのであるが、ジェシカ曰く『小』の『2番』であるとのこと。




 先に見つけていた子は『小』の『1番』であったから、そのまま連番で発見したということになるのだが……可能出ればもう少し大きな数字の子を発見したかったな。




 もちろん2番でも3番でも、他のサイズの1番でも発見には発見であるのだが、とにかくその数字が、最大でいくつまであるのかということを知っておきたいのだ。




 もしやそれぞれが9、どころか99や999まであるというようなことになれば……もうさすがに全て発見するのも、その中から使用されている数字を見つけ出すことも難しいはずである……

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