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学園説明会

投稿するのが遅れてすいません。

学園の設定に手間取りました。お陰でかなりとんでもない学園になっちゃいました………


誤字脱字があるかも。

「ほれ、お茶じゃよ。三人共ゆっくりしておくれ」


ダーブル学園長に案内されてやってきたのは学園長室だった。ダーブル学園長は俺達をソファに座らした後、全員分の紅茶を淹れてもてなしてくれた。


「さて、それじゃあ説明を始めようかの」


出された紅茶を飲んで一息ついた後、ダーブル学園長は俺達に話し始めた。


「先ず聞いておきたいが、君達はこの学園についてどれ位知っておるんじゃ?」


「うーんと、優秀な人材を育成する事を目的としていて、他国から留学生がくる程には有名な学園、って感じです」


「僕もそれぐらいです」


「俺もそうですね」


学園についてはルーデウス王からしか聞いていない為、俺達三人の知識は大体似通っている。


「ふむ。概要はそんな感じじゃの。………一応聞いておくが、この学園の成り立ちとかは知りたいか?」


「いや」


「まったく」


「興味ないです」


「じゃろうな」


俺達三人の見事に息のあった返答に、ダーブル学園長は予想通りと頷いた。


「それじゃあ現実的な話をしようかの。この学園、『ルーデウス魔法学園』についてじゃ。………まあ、魔法学園とは言ってるが実際には他にも色々と教えておるがの」


どうやら魔法学園とは過去の名残りみたいだ。最初は魔法に関してを教えてたらしいが、時代が進むにつれて他の事も教える様になったとか。


「まずは在学期間じゃ。一応、この学園の在学期間は予科を三年、本科を三年の計六年間となっておる」


「………一応?」


学園長の説明を聞いて、翔吾が疑問の声を上げた。どうやら含みのある言い方が気になったらしい。


疑問を向けられた学園長はうむ、と頷いてからさっきの説明の補足を入れた。


「君達の知っている通り、この学園は他国からも知名度が高い。卒業が社会的なステータスとなっているぐらいじゃからな。………その分、評価が厳しくてのう。大概、というより殆どの生徒が留年しとるんじゃ」


「「「………」」」


何故だろうか。留年という単語がとても恐ろしい物に聞こえる自分がいる。隣を見ると雄一と翔吾もヒクついていた。………と言うより、在学生の殆どが留年って教育機関として大丈夫なのだろうか。いや、幾ら魔法があっても基本的に文化レベルが中世ぐらいだから仕方ないのかもしれないけど。


その点を聞いてみた所、この学園程じゃ無いしろ他の教育機関も似た様な感じだと言う。平民と貴族ではどうしても事前知識が違うし、座学だけじゃなくて実技もあるからだそうだ。と言うか、この実技が曲者なんだと。大概の生徒は知識は皆覚えるらしいんだけど、要求されるレベルの実技が身につかないので留年するらしい。要求されるレベルが上がる分、学年が上がるにつれて留年するのが増えるそうだ。………鬼畜じゃねそれ?どんだけハードル高いんだよそれ。そして何気に他にも教育機関があったのがびっくりだわ。


「君達の言いたい事も分かるが、これ程に厳しいからこそ、社会的ステータスになるんじゃよ」


「おっしゃる通りで………」


学園長の言葉につい納得してしまう。平民貴族関係無くこの学園の卒業生には箔が付くのだ。普通、それには裏打ちされた実績がないと成り立たない。この学園の場合、卒業したという事が何よりの実績となるのだろう。………それより気になるのが、俺達が普通の人間でもこの学園に放り込まれたのかと言う事だ。もしそうなら、俺はルーデウス王の正気を疑う。


「ついでに言うと、入学出来るのは十才から十八才まで。クラスは年齢分けされておらん。留年は何度しても問題無いが、二十五才までに卒業出来なければ強制退学となる」


「実力主義って事ですか………」


「そういう事じゃな」


どうやらこの学園、中々にえげつないシステムを採用している様だ。話を聞いた限りだと、十才で入学した奴が有利に聞こえるが、それは十八才の人間も受ける試験をパスしたという事であり、才能があるという事に他ならない。そして、才能がある人間には多くのチャンスを与えよう、というのがこの学園の方針らしい。逆に、十八才になってまで学園に入学したのなら、其れ相応の覚悟があるという事に取られる。一応、一回は留年出来るみたいだが。………あ、飛び級もあるにはあるらしい。滅多に無いみたいだけど。少なくとも、ここ二十年は存在しないそうだけど。


「………俺達大丈夫か?」


「ちょっと不安になってきたかも………」


「何故この学園に放り込んだルーデウス王………」


厳しくなりそうな学園生活に頬を引きつらせる俺達。学園長は留年するのが当たり前みたいに言ってるけど、俺達は日本の高校生だ。あまり留年というものに良い気はしない。………いや、する気は無いけどね?


「安心せい。王宮勤め騎士相手に模擬戦で勝てるなら問題無いぞい。少なくとも戦闘能力ではな」


どうやら学園長は模擬戦の事を耳にしているらしく、太鼓判を頂いた。まあ自惚れとかじゃなく、俺は元より、翔吾も雄一も世界最高クラスの実力者だ。戦闘能力だったら学園でも群を抜いてるだろう。………戦闘以外の方面でも化け物そうな奴が約一名いるけどな。


「取り敢えず、君達が編入するの代は予科三年じゃ。クラリス嬢とライト君と同じ代じゃな」


ライトってのはルイス侯爵の息子だそうだ。ついでに言うと、本科二年にはルイス侯爵家の御令嬢も在学しているらしい。


雄一の所の御令嬢は予科一年だとか。………その内紹介してもらおう。面白そうだから。


それにしても、クラリスは予科三年なのか。確か爺さんが十二才で入学させたって言ってたから………一度も留年してない事になるな。優秀とは言ってたけど、祖父の欲目無しで優秀だったんだな。


「クラスは一から十まであって、君達は十組じゃ。平民が多く、選民意識の凝り固まった貴族はいない。平民クラスと呼ばれている」


クラスは実力と家柄で分けられているらしい。数字が少なくなるにつれて、家柄が良かったり実力があったりするとの事。………まあ、実力が高くても貴族の相手は無理みたいな人もいるらしく、その場合は大きい数字のクラスに振り分けられるとの事。俺達もその口だな。


ついでに、一・二組に関しては、家柄も良く実力が高い生徒しか入れない、いわゆる特進クラスだそうだ。クラリスとライトって人は一組だそうだ。………本当に優秀なんだなあの娘。


そんな事を思いながら、学園長の説明を聞いていく。


「………大体こんなところかの。行事に関してはその都度説明がされるし、専攻分野も本科になってからじゃから、今は特に話す事も無いかの」


「そう言えば、そんなのあるんでしたっけ。ちなみに、専攻ってどんなのがあるんです?」


「そうじゃのう。騎士科、冒険者科、魔法科、商人科、職人科じゃな。これ等の科が大元となって、そこから派生していく様になっておる。例えば、職人科の鍛治専攻、みたいな感じじゃな」


他にも、錬金、調薬、裁縫などが職人科では挙がり、魔法科だと、火属性や水属性が挙がった。かなりレパートリーは豊富の様だ。


こんなに有って大丈夫なのかと思うが、在学生の殆どが留年(それも何度も)していて、更に毎年三百人余りの入学生がいるので、生徒総数はかなりの人数らしい。お陰で何処かの学科だけが過疎る事は無いんだと。


「………さて、説明も終わった事じゃし、もう一度茶でも淹れようか」


「いえ、流石にそれは悪いですよ………」


「なに、遠慮するでない。その代わり、年寄りの話し相手になってもらうがの」


「はぁ………」


ニヤリと笑ってお茶を淹れにいく学園長。俺はそれを見てふと思った。この人、多分似ているって。


「あ、だったら異世界の茶葉がありますけど飲みますか?」


「ほうほう。興味深い事を言ってくれるな」


やっぱりこの学園長はお茶好きらしい。だったらと、俺は魔窟の中から一つのお茶っ葉を渡した。


「………ふむ。少々変わった茶葉だの」


「緑茶と呼ばれるものです。深い味わいが特徴ですよ」


「面白い。試してみよう」


とは言え、緑茶を淹れる道具など学園長が持っている筈も無く、一式を魔窟から取り出して俺が淹れた。


取り敢えず、翔吾と雄一、ダーブル学園長の分だけ淹れる。


「はい、粗茶ですが」


「お前それ言いたいだけだろ」


「いらん事言うな、とっとと飲め雄一」


余計なツッコミを入れる雄一を軽くあしらい、飲む様に促す。


それに従って全員が湯呑みに口をつけ


「「「苦っ!!?」」」


一斉に吐き出した。


「おー、ここまで見事な反応とは」


「ゲホっ!ヒバリお前何飲ませやがった!?」


「センブリ茶」


「「馬鹿だろお前!!!」」


雄一と翔吾が咽せながら怒鳴る。………あれ?二人とも俺をがっしり捕まえて何してんの?ねえ、何で急須持ってんの?それさっきお湯注いだばかりだからって、直接飲ます気かおい!?おい、ちょ、やめ、………アッツ!!!あー!!!


その後、センブリ茶はスタッフ(俺)が美味しく頂きました。………ダーブル学園長は意外にあの苦味が気に入ったらしく、もう一杯と言われた。


帰る時に、お詫びとして日本茶セットと各種茶葉をあげた。玉露とかね。


何でこんなイタズラをしたのかと言うと、爺さんと同じ笑い方をしたからだ。後で聞いたけど、学園長は爺さんと親友らしい。………類は友を呼ぶって言うよね。


そんなこんなで、学園についての説明会は終了した。

現実でこんな学園あったらやだなぁ。ってか学園と言えるのこれ?自分自身でそう思っちゃてます。

最後の件はノリで入れてみたけど、実際いらないと思う私です。


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