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第43話 練習艦隊⑦森井中尉(美人)

現在、哨戒任務中の巡洋艦愛鷹。その艦内で私達士官候補生は戦闘配備のまま待機中である。練習艦隊とはいえ愛鷹は歴とした巡洋艦た。哨戒任務とはいえ、訓練でも演習でもない本物の戦闘配備中の軍艦内に士官候補生の出る幕はない。


すると、私達が待機している士官室に愛鷹船務長の森井由紀中尉が入室して来た。


「みんな、どう?待機中変わった事は無い?」


戦闘配備中の艦内では基本的に持ち場を離れる事は出来ない。正規の乗組員ではない私達士官候補生は、愛鷹が戦闘配備中はこうして待機するしかない訳で。何もしない状態が長く続くと退屈でキツいもの。まあ、長時間何もしないで過ごす訓練と思えばいいのかもしれないけど。そんな私達を心配して森井中尉は様子を見に来てくれたのだと思う。


船務長の森井由紀中尉は、とても可愛く、そして、そして、凄い美人さんだ。身長は160㎝くらい。肩までの栗色の髪、大きく優しげな瞳、スッと伸びた鼻梁、薄くもなく厚くもない形の良い唇。知的で、凛としていて、スタイル抜群。23歳と若くして巡洋艦の船務長を務めているのだから、美人且つ優秀であり、男子の候補生は元より、女子の候補生からも憧れの眼差しで見られている女性士官だ。


戦闘配備という名の退屈地獄に美人の女性士官が現れ、しかも気安く声など掛けてくれたものだから、男子候補生達は大盛り上がり。その様は、さながら餌の時間に現れた飼育係のお姉さんに群がるワンコ達のようだ。自称魔眼持ちのエリカには男子候補生達のお尻に千切れんばかりに振られた尻尾が見えたらしい。


「森井中尉、何かやる事は有りませんか?」

「船務長、戦闘配備はいつまで続くのでしょうか?」

「森井中尉、好きです。」


ちょっと待て。何かどさくさに紛れて場違いな事言った奴がいる。流石に森井中尉め引き気味だ。


男子候補生達は森井中尉に夢中になっているから気付いていないだろうけど、彼等を見る女子候補生達の視線は冷たく、何か穢らわしいものを見るかのようだ。


「お前達、戦闘配備中だぞ!」

「森井中尉に失礼だろう。」


そのような中でも、1組、2組の学生隊長である北條君と山中君は浮かれた男子候補生達の鎮静に動く。


そんな北條君を1組の副隊長である花月さんは「他の女に靡かないで宜しい、合格」といった感じで、満足気に見ていた。因みにこの二人がお互い好き合っているのは同期生の間では公然の秘密だったりする。


そして、更にそんな二人に白けた視線を向ける真樹さん、恐いですよ。





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