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第151話 暗夜航路

我々の手でこの戦争を終わらせるとコールマン大佐が宣言した「サードアロー作戦」。続いて大佐から大まかな作戦内容が説明された。


これは本当に大まかだったけど、連合艦隊が囮となって敵の注意を引きつけ、その隙を狙って第1機動艦隊、第1、第3、第6独立挺進艦隊からなる任務群が殴り込みをかけて敵の空間近接防御システムを制御するAI指揮艦を航空隊の対艦ミサイルで撃沈させる。そしてダウンした敵の空間近接防御システムがバックアップのサブシステムに移行するまでの間に第869特殊任務群がアムロイ軍の中枢があるアメディオ族の大型移民船に突入して移民船を占拠、政府と軍の首脳を確保するというもの。


「本作戦の成功は敵AI指揮艦を撃沈出来るか否かにかかっている。この後各部隊ごとの詳細説明を行う。作戦開始時間は追って通知するものとする。地球人類の未来は諸君ら委ねられると言っても過言ではない。健闘を祈る」


〜・〜・〜


そして作戦会議が終わると、私達は部隊ごと個別に参謀本部員から詳細な説明を受ける事となった。私は自分達が指定された部屋へと移動しながら一人、本作戦における自分の役割について考える。


アムロイはヤグモ族の技術士官のトキモさんは、アムロイ軍の空間近接防御システムは一面の戦局にしか対応出来ないと言っていた。


「だったら艦隊を二手に分けた二面作戦を採ってもいいはずなのに、何故戦力の消耗がより激しい作戦にしたのだろう?」


「それはね、」


いきなりマーベル団長の声が耳元でしたので驚いた。


「一つには二手に分けられる程の艦隊戦力が既に無いって事。もう一つは敵の空間近接防御システムが一面しか対応出来ないとは言うけど、その一面の範囲については一切言及していない。もしかしてその一面が思っていた以上に広範囲に及んでいるかも?って事」


歩きながらも、考えていた事を口にしてしまったようで、マーベル団長は後ろから私の肩を抱くとそう口にした。


「まだよくわからない作戦だから考えちゃうのはわかるけどね」


私は恥ずかしさから黙ったまま俯いてしまう。


「まぁ、取り敢えず参謀さんの話を聞きましょ?」


「そうです、ね」


マーベル団長の言う通り、まずは詳細を知る事だ。色々と考え込んでしまうのは私の悪い癖だから。


〜・〜・〜


艦隊司令のガチンスキー大佐あたりは既にサードアロー作戦の内容について、おそらく作戦会議に先立って知らされていたと思う。私達下っ端は先程の作戦会議でサードアロー作戦について知り、驚くやら、戸惑うやらしていたのに、ガチンスキー大佐を筆頭に艦隊幹部は至って冷静だった。


おそらく彼等は自分達が作戦の重要なパートを担う事を知っていたに違いない。あの上機嫌そうなガチンスキー大佐の表情を見るにそう思わざるを得ない感じ。


私達がそんなガチンスキー大佐に率いられ、指定された部屋に行くと、そこには独立挺進艦隊のみが集められていた。


独立挺進艦隊は巡洋艦を旗艦とした、駆逐艦6隻と空母1隻からなる小艦隊。なので艦隊戦力としては小さな物と言える。ただ、他の艦隊とは違うその特色は、何と言っても空母の艦載機だ。


正規空母には配備されていない戦闘攻撃機、FAーv3。


FAーv3は正規空母の戦闘機パイロット達からは「妾の子」とか呼ばれているけど、その戦闘力は六式艦戦を大きく上回り、それは実戦で他でも無い私自身と戦友達で証明している。となれば、サードアロー作戦に独立挺進艦隊が抽出されているのはFAーv3が目的か。


参謀本部員のイギリス人中佐が3人の部下と、同じく3人のアムロイ人を伴って入室して来た。


作戦の詳細説明が始まった。

いつも『朝倉家の戦争』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話にご期待ください。


南波六太ムッタ

「俺の敵は だいたい俺です」

『宇宙兄弟』より

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