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第145話 作戦会議ご参加のお知らせ

木星圏の哨戒任務から急遽土星圏へと呼び戻された私達第6独立挺進艦隊。


アムロイ軍の艦隊戦力はファーストアロー作戦で壊滅したため、土星の外周軌道の制宙権は地球連邦軍の握るところとなっている。最外周を回る衛星イアペトゥスには簡易的ではあるけど大規模な宇宙港を有する基地が築かれて、今や地球連邦軍の土星圏における根拠地となっていた。


第6独立挺進艦隊はこの衛星イアペトゥスに向うよう宇宙艦隊司令部から指示があり、木星圏から大急ぎで来た訳だけど、このようにして集められた部隊は第6独立挺進艦隊だけではなかった。私達の他には第1、第3独立挺進艦隊と、何と第869特殊任務群もだったのだ。


一体宇宙艦隊司令部は何をやろうと考えているのだろうか?公表されていないとはいえ、セカンドアロー作戦で連合艦隊が大打撃を受けて作戦が失敗に終わった事はもう公然の秘密となっている。いくら艦隊戦力の補充が必要とはいえ、これは無いと私は思う。


何故ならば、独立挺進艦隊は敵勢力圏内での長距離偵察を行うハンターキラーであり、第869特殊任務群は即応展開部隊だ。言ってみればどっちも非正規戦部隊であり、艦隊戦を主任務とする部隊ではないからだ。


ハンターキラーと海賊。う〜ん、何かとんでもない任務を付与されそうだけど、口に出したら本当にそうなりそうで怖いな。


〜・〜・〜


その後も衛星イアペトゥスに集まる艦艇は徐々に増えて行く中で、私は中隊長のマーベル団長に山中君と共に士官室に呼び出された。


「サクと山中中尉、悪いけど2人にはこれから私と一緒にイアペトゥスの基地に行って貰うわ」


「「イアペトゥス?」」


思わず山中君とハモってしまったけど、どうして、また?


「航空隊の中小隊長はイアペトゥス基地での作戦会議に出席せよとのお達しなのよ」


「作戦会議にたかだか航空隊の小隊長が出る必要があるんですか?」


私が抱いた疑問を代わりに、という訳ではないだろうけど山中君が言ってくれた。


「まあ、そう思うのも無理はないけど、御指名なの。航空隊の大隊長以外中小隊長も出席せよってね」


私と山中君は顔を見合わせてしまう。いやいや、山中君。そこではにかまないでよ。


これはどういう事だろう。単に航空戦力として作戦に参加するなら航空参謀と大隊長で事が済むはず。


「何かしら、うちの航空隊でなければ果たせない役割があるという事でしょうか?」


私は率直に思った疑問をマーベル団長にぶつけてみた。


「今は何とも言えないわね。私も参加しろとしか言われてないもの」


マーベル団長はそう言って肩を竦めた。どうしてアメリカ人がその仕草をやると様になるのだろう。


〜・〜・〜


空母海鳳からイアペトゥス基地での作戦会議に参加する者達は、艦載されている2機のランチに分乗して向かう事となった。


中小隊長不在の間は各小隊の1番員が小隊長代理として対応する。


「じゃあパティ、少しの間だけど頼むね?」


「うん、任せて、って大袈裟だよ。ちょっとの間でしょ?」


「大丈夫、大丈夫。パティには私とエリカが付いてるから」


「という事でみやげ話宜しくね、サク」


みやげ話ねぇ。どんな話になる事やら。


「朝倉中尉、そろそろ行くよ」


山中君に呼ばれてブラックチューリップ小隊のみんなに後事を託すと、私はマーベル団長らと共に機上の人となったのであった。




いつも『朝倉家の戦争』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話にご期待ください。


デーモン「意識を人間にのっとられたのねアモン」

不動明「のっとったといってもらおうか。おれはデーモンのからだを、デーモンの超能力を、きさまらをほろぼすために手にいれたのだ!」


永井豪『デビルマン』より

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