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第135話 トオルハンマー防衛戦①

その後、STHー1が完成し、STHー2、STHー3の建設も順調に進んだ。


地球圏や木星からの建設資材到着が順調に滞りなく行われている。第6独立挺進艦隊がアムロイ軍の通商破壊部隊を叩いた事もSTH群の順調な建設には影響を与えているのだと私は思っている。そう思うと、完成したSTHー1の勇姿を見るにつけ、私は自分達の成果に誇らしさを感ぜずにはいられなかった。


だけど、とも私は思う。3基のSTHが展開しつつあるこの宙域は土星を占拠するアムロイから見れば目と鼻の先、とまでは言えないけど、とても無視は出来ない距離にあたる宙域になる。STHの威力や有効射程距離がどんなものか私は知らないけど、STHといえども3基でこの戦局を左右させる事が出来るとは思っていない。しかし、アムロイ軍としては自分達の庭先に自分達を脅かす(可能性のある)強威力で巨大で目立つ兵器がどどーん!とこれ見よがしに置かれたならば、果たしてどういった対応を取るだろうか?


(これって、もしかして囮、とか?)


なんて事を考えてしまったりする。


でも、私がそう考えるくらいだから、当然他の人達だってそう考える訳で。もしSTH群が囮なのだとしたら、土星奪還作戦はどのようになるのだろう?私も含めて、みんな戦局の展開に不安を抱えていた。


「ねぇひとみ、実際のところ土星奪還作戦ってどんな感じになるのかな?」


例によって非番に食堂で駄弁っていると、エリカがひとみに何気無さを装って尋ねた。


「エリカ、あのねぇ、いくら私がブリッジ勤務だからって何でも知っている訳じゃないのよ?知っている事だけで」


確かにひとみも史恵もブリッジ勤務で艦長達と接する機会が多いから、私達航空隊員よりも情報を多く知り得る立場にある。だから私達も二人に何かと訊いてしまうのだけど、これってあまり良くない事だよね?


「ごめん、ひとみ。あれやこれや訊かれても困るよね」


「そんな事も無いけど、ただ最近は上も口が固くなってるのよ」


そう言って申し訳なさそうにするひとみに、私も申し訳無く思う。



そうしてSTHー1に続いてSTHー2、STHー3も外観が整った。そして、いよいよSTHー1の稼働試験に入ろうか、というその時、遂にアムロイ軍に活発な動きが見られるようになった。その矛先は言うまでもなくSTH群だ。



活発化したアムロイ軍の動きはアムロイ軍の哨戒圏内深く入り込んで行動する第6独立挺進艦隊にも直接の影響を与える。偵察のためSTH群に接近するアムロイ軍艦艇の増加が顕著となったのだ。


そして、こちらは現在STHー1の護衛任務に就いているとはいえ、元々の主任務は見敵必戦、一撃離脱がモットーのハンターキラー。


そうした訳で、ここ数日間というもの、断続的に敵偵察部隊との戦闘が起こっている。


と言っても、敵はこちらに発見されたとわかるや直ちに逃げに転じる。私達がハンターキラーであるとはいえ、現在の任務がSTHー1の護衛だから、そうした敵部隊を追撃は出来ない。そのため接近する敵偵察部隊を発見し、追いかけ、逃げられ、発見し、追いかけ、逃げられる、の繰り返し。結果として私達は神経も体力もガリガリと削られるような戦いを強いられていた。


いつも『朝倉家の戦争』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話「トオルハンマー防衛戦②」をお楽しみに!


ゲルトルート・バルクホルン

「ネウロイはお前の成長を待ちはしない。後悔したくなければ、ただ強くなることだ!」


ストライクウィッチーズ より

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