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第131話 アホートニク作戦①

宇宙艦隊司令部からは護衛任務を付与されたものの、具体的な命令は出されていない我等が第6独立挺進艦隊。


艦隊司令のガチンスキー大佐は抜け目なくそれまで従来任務の継続を宇宙艦隊司令部に約束させていたそう。


という事で、私達はウーメリンちゃん達を保護するまで継続していた長距離偵察任務を再開する事となった。


しかし、そこは宇宙艦隊司令部からも木星駐留艦隊司令部からも遥かに遠い土星周辺宙域の事。第6独立挺進艦隊(こちら)が何したって地球圏(あちら)はすぐに知りようがない。


エリカ曰く「宇宙ではあなたの悲鳴は誰にも聞こえない」らしい。


ガチンスキー大佐はこの隙に本来大佐が長距離偵察任務でやろうとしていた作戦を実施しようとしているようだった。



そうした訳で、第6独立挺進艦隊は土星周辺宙域のとある小惑星帯を拠点としてアムロイ軍の監視を続ける事約3週間。遂に私達はアムロイ軍の通商破壊任務群の基地と出撃経路を把握したのだ。


艦隊司令部はこの情報を基にしてアムロイ軍の通商破壊任務群を攻撃する作戦を発動した。ガチンスキー大佐は艦隊司令の権限をフル活用して当該作戦を「アホートニク作戦」と命名したのであった。


「アホートニク作戦」の概要は、土星宙域外縁の衛星ヒペリオンに建設されたアムロイ軍の艦隊基地から出撃して通商破壊に向かうアムロイ艦隊を待ち伏せして叩く、という単純なもの。ただ、こちらの戦力は巡洋艦1隻、駆逐艦6隻に空母1隻と2個戦闘航空大隊のみなので、敵に全力で打撃を与えてさっさと逃げ、こちらの足取りを掴ませないようにしなければならない。


私はアムロイ軍の通商破壊任務群とは第309護衛艦隊の頃に何度も干戈を交えて多くの仲間を失っている。言わば因縁の相手と言える。


だがしかし、今度は私が狩る側になるんだ。


「要はハンターを狩る訳だね」


空母海鳳艦内の会議室で「アホートニク作戦」のブリーフィングを受けて、航空格納庫へ向かう途中、真樹がそんな感想を口にした。


「つまり、ハンターのハンターだからHunter×Hunモゴモゴ」


私は咄嗟にエリカの口を手で塞いでしまった。何故だろう?


「サク、何すんのよ、もう!」


「ごめん、何か不味いと思って」


いつも『朝倉家の戦争』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話「アホートニク作戦②」にご期待ください。


「人生には息抜きというものが必要だぞ」

「あんたたちは、息抜きのあいまに人生やってるんだろう!!」


『究極超人あ〜る』2巻より



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