第126話 宇宙空母赤城
宇宙空母赤城。西暦22XX年に就役した大型宇宙空母である。
地球連邦軍宇宙艦隊の艦隊航空戦力の中核を担うべく設計、建造され、以来数回の改修を受けつつ、現在も第1航空艦隊の旗艦となっている。
その艦体は、全長約900m、4基の強力な反物質エンジンを搭載、艦体に上下に4基の全通式の飛行甲板を備え、8個戦闘航空大隊及び偵察機、多目的機抔300機以上の艦載機を運用する。まさに空母の女王だ。私達の空母海鳳も大型空母に分類されるけど、赤城クラスと比べたら一回り以上小さく感じる。
コロニータロスアルファの宇宙港にその巨大な艦隊を休める空母赤城。
「はぁ〜、これが赤城か。何かやたらでかいね」
宇宙港に接舷している赤城を窓越しに見て感嘆の声を上げる真樹。全く同感。そしてあの艦で両親が出会って結婚したかと思うと感無量。
「あそこでサクの両親が出会って結婚したんだねぇ。そう思うとなんかロマンチックに見えるよ」
「いや、朝倉のご両親が出会ったのはそうだとしても、あの空母を見てロマンチックは無いだろう」
木村君の冷静なツッコミにも同感。エリカには悪いけど、私も赤城自体にロマンは特に感じないかな。
私達がそうやって空母赤城を見ながらワイワイ話していると、不意に背後に人の気配を感じた。さり気なく振り向くと、5〜6人の若い白人男性の士官達が立っていた。階級章は何も中尉のそれ。これは何か嫌な予感がする。
「ねえ君達、俺達空母ホーネットの戦闘機パイロットなんだ。上陸でしょ?いい店知ってるんだ。良かったらこれから一緒に行かないか?」
あー、やっぱり声かけて来たか。そう言えばホーネットも入港してるんだっけ。
こうした展開は実に面倒臭い。断っても食い下がってしつこい。よし、そもそも私が赤城を見たいと言ったせいでもあるから、ここは私がビシッと断ろう。
「済まないが、これから俺達には予定がある。女に粉かけるなら他当たってくれ」
そう思っていた矢先、木村君がずいっと前に出て、何時ものぶっきら棒な口調でそう言い放ったものだ。
「俺達はこちらのお嬢さん達に声かけてるんだ。男は引っ込んでてくれないか?」
「なんだと?」
「やめろよ、お前達。こんな所で揉めるんじゃない!」
睨み合う両者の間に山中君が割って入るけど、あまり効果は無いみたい。
そうした様子を真樹、エリカ、パティの3人は顔を顰めて忌々しげに見ていた。私がマーベル団長に顔を向けると、私の視線に気付いたようで、アメリカ人らしくヤレヤレといった感じで肩を竦めた。
木村君も私達のために断ってくれたのだろうけど、あぁ、もう!何で男って喧嘩っ早いのだろう?
すると、ホーネットパイロットの一人が「お前達どこの部隊だ?」と訊いてきた。その口調には最初の頃の取って付けたような丁寧さは既に無く、これが地なのだろう、上から目線で実に無礼で嫌な感じだ。
私はなった事がないからわからないけど、正規空母のパイロットだからってそんなに偉いのだろうか?
鼻持ちならない連中ではあるけれど、彼等が先に自らの所属を明かしている以上、そこは問われれば答えるのが筋というもの。
「私達は第6独立挺身艦隊所属、空母海鳳のパイロットですけど?」
私がそう明かすと、彼等は互いに顔を見合わせるや蔑むように笑い出した。
「何なの、こいつら。腹立つ!」
本っ当に腹立つ連中!真樹の意見に大賛成だ。
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それでは次話「妾の子?」にご期待ください。
「夜空の星が輝く陰で悪の笑いがこだまする
星から星に泣く人の涙背負って宇宙の始末!
銀河旋風ブライガー! お呼びとあらば即、参上!! 」
『銀河旋風ブライガー』より




