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第109話 宇宙空母海鳳

アステロイドベルト地帯のクヌート基地。小惑星を改造したこの宙域における地球連邦軍最大の軍事基地であり、同宙域防衛の要だ。


そのクヌート基地を中心としたクヌート宙域には大小数多くの宇宙船が停泊し、或いは航行、遊弋している。それはアステロイドベルト駐留艦隊の艦船であり、輸送船団や護衛艦隊であるけど、独立戦闘航空団はここで新たに編成される艦隊に向かっている。


第三独立戦闘航空団の私達が目指しているのは空母海鳳。この空母は以前に私とパティが乗り込んでいた第309護衛艦隊の空母太鳳を更に大型化した護衛空母である。中型空母の太鳳よりも格納庫が大きいので、六式艦戦よりも大きいFAーv3で編成されている6個の独立戦闘航空団(全機72機+予備機6機)も易々と収納出来る。


通常、護衛空母というと戦時に数多く建造する必要から船体構造は簡易化され、搭載されるエンジンなどその性能も正規空母に劣るもの。足の遅い輸送船団の護衛には適していても、機動部隊として運用するには性能的に無理がある。しかし、私達の母艦となる空母海鳳には正規空母と同じエンジンが搭載されているので、謂わば準正規空母という感じらしい。


大型の準正規空母に打撃力が増強された戦闘攻撃機による戦闘航空部隊が2個大隊。そして共に艦隊を編成するのは旗艦である巡洋艦1隻に駆逐艦が6隻。この戦力で船団護衛という訳でもなさそうだし、土星まで行かせて偉い人達は私達に何をさせようというのだろうか?


と、XFAーv3を操縦しながらそんな事考えていると、ビクトルが空母海鳳に接近したと教えてくれた。なので、こちらから海鳳の管制官に着艦許可を貰わなくてはならない。


「ブラックチューリップリーダーから海鳳管制、小隊の着艦を許可願います」


「こちら海鳳管制、ブラックチューリップ小隊の着艦を許可します。右舷の第1航空甲板を使用して下さい」


ん?この管制官を声、なんか聞き覚えのある声だ。いや、まさか。でも、有り得ない訳じゃ無い。


少し逡巡したけど、私は思い切って言ってみる事に。


「こちらブラックチューリップリーダー朝倉中尉。第1航空甲板使用の件は了解だよ、ひとみ」


「えっ!?」


私の返信してに海鳳の管制官から動揺した様子が伝わってきた。


「その声って、サク?話は後でね」


流石はひとみ、私の奇襲にもすぐ態勢を立て直したね。


ともあれ、これから私達の母艦となる空母海鳳には管制官に横須賀士官学校の同期生にして親友の一人雨宮ひとみがいる。


新艦隊がどんな思惑の下でどんな任務に就くのか分からないし、少し不安にも思っているけど、ここにも懐かしくも頼もしい仲間がいた。


空母海鳳に無事着艦した私達ブラックチューリップ小隊。その後も他隊が続々と着艦する。


斯くして空母1隻、巡洋艦1隻、駆逐艦6隻からなる新艦隊の編成が完了した。これによって晴れて(?)私達の部隊名から"独立"が外れ、6個の独立戦闘航空団は2個戦闘航空大隊に再編された。


団長から中隊長へと職名が変わったマーベル団長。なんでも団長という呼称が気に入っているとかで、部下の私達には引き続き"マーベル団長"と呼ぶように言ってる。内輪ならいいよね。

いつも『朝倉家の戦争』をお読み頂きまして、誠に有難う御座います。宜しければブクマ登録、評価、感想など宜しくお願いします。


それでは次話も過激にファイヤー!

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