第102話 親友との再会②
エリカと真樹、まさかの二人との再会。しかも、どうやら同じ第3独立戦闘航空団所属らしい。またこの二人と一緒にいられるなんて嬉しい限り。
だけど、流石に二人から抱きつかれたままでは周囲からの視線が痛い。今は朝食時なので、私達はひとまず食事のトレイを持って席に着く事にした。
席に着いてから、私はパティをエリカと真樹に紹介する。
「彼女はパティ・マツモト中尉。私達とは同い年でアメリカの士官学校出のコレスだよ。私とは第309護衛艦隊の航空隊で小隊のペアだったんだ」
続いてエリカと真樹をパティに紹介する。
「この二人は私の横須賀士官学校の同期生で同じ班でもあった立花エリカと国見真樹」
「よろしく」
「「こちらこそよろしく〜」」
エリカとパティは二人とも人見知りしない性格なので、お互いすぐに打ち解けていたけど、真樹とパティは二人とも瞳が大きな黒髪ショートの美人というキャラ被りなので、当初は何やら牽制し合っていた。だけど、今回は史恵の暗躍が無かったので、私の友達同士が揉めるということは無かった。
私達はそのまま、朝食時間も限られているので食べながら話しを続けた。
「私とサクは同じ小隊なんだ。第2小隊でサクが小隊長なんだけど、二人は?」
パティにそう尋ねられた二人は目を丸くして驚いていた。
「えーっ、私達も第2小隊だよ!」
「という事は、私達サクの部下って事か」
まさか、こんな事って。パティが一緒なだけじゃなくて、エリカと真樹も一緒だなんて。
新兵器で編成された新部隊、そして小隊長。右も左もわからない中でペアだったパティがいて、更に同期生のエリカと真樹までもいるなんて、本当に奇跡のよう。
こんな偶然ってあるのだろうか?戦力の中核となるベテランパイロットと違って抽出しやすく、新型機を希望し、士官学校を卒業して実戦経験もある戦闘機のパイロット。こうした条件下で、パティとエリカと真樹、三人の中の一人くらいならあるかもしれないけど。まあ、でも、もう考え過ぎるのはやめて、ただこの巡り合わせの幸運を喜ぼう。
一瞬、野村大尉の顔が思い浮かんだけど、英霊と言えど流石に地球連邦軍の人事にまで介入出来ない、よね?
そんな事を考えていると、不意に左右から頬っぺたを引っ張られた。
「な〜に辛気臭い顔してるのよ。もっと嬉しそうな顔しなさい」
「そうよ、また何か考え込んでるんでしょ?」
私の頬を左右から引っ張るエリカと真樹。二人は更に私の頬を摘んだままブルブルと揺らし始めたので、私は顔を振って二人の手を振り払った。
「何すんのよ、もう!」
「何って、またサクが変な方向に考え込んでいるようだったから修正してあげたんじゃない」
私の抗議にエリカはしれっとそう言うと、そこにパティが喰いついた。
「サクってそういうところあるよね。一人で考え込んじゃうっていうか。前からそうなの?」
パティの問いに真樹が答える。
「そう。まあ、班長だったって事もあったけどね。何かっていうと考え込んだり、心配したりね」
気がつけば、私を除いた三人は私の悪口やら失敗談やらで盛り上がっている。
「ちょっと、本人の前で本人の悪口で盛り上がらないでよ!」
「「「だって、ねえ?」」」
いつの間にか私を出汁にして三人の息がぴったりあっている。これから同じ小隊で戦う三人だから、早くに打ち解けて良いのだけど、何だか釈然としない!
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それでは次話「山中中尉は今」をお楽しみに。
ヂヂリウムのシャワーの中から美女が微笑む。




