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魔術・魔法詠唱詩集  作者: 半信半疑
25/64

【亡者の叫び】

電気操縦→コントロール→制御不能→暴走→叫び声→亡者

起動条件―死に際の叫び声を聞いた経験があること。

【亡者の叫び】


 空はかげり、地はうめく。

 腐敗する血肉、朽ちていく果実。

 亡者が知るのは、癒えぬ苦しみ。

 奈落の底に沈む、悲痛な声を聞け。





〇魔術・魔法の種類

・闇属性、精神攻撃型。



〇詩における規則性

・締めを命令形。



〇言葉の記号性

・「亡者」は、死んでなお冥途を彷徨う魂。深い闇を抱えている者。※解釈及び解説の六つめを参照。

・「空」は、生前の精神。

・「地」は、生前の肉体。

・「腐敗する肉体」は、亡者の肉体。

・「朽ちていく果実」は、亡者の精神。

・「奈落の底」は、救いのない場所。底知れない深い場所。

・「悲痛」は、悲しすぎて心が痛いこと。



〇解釈及び解説

・死者の叫び声を聞かせて、対象の精神を直接攻撃する魔法。

・エフェクトは、まっ黒なローブを着た亡者が、目を覆いながら叫び声をあげる感じ。亡者のイメージは、ハリーでポッターのディメンターを想像してほしい。

・対抗魔法は【えくすぺくとぱとろーなむ】! <嘘だけど。

・いつもなら読点で改行するけれど、今回は続けてみた。そっちの方がおどろおどろしい感じがするかと思って。

・死者に関する魔法だから四行にしたわけじゃ、ないんだからね!

・「亡者」は、仏語で、死んだ人のこと。また、死んでなお成仏できずに冥途を彷徨っている魂。今回の魔法ではちょっと捉え方を変えて、「苦しみや悲しみを抱えた魂」の意味で。

・一行目は不穏な描写。魔法行使前の雰囲気づくり。生前の人が死にゆく過程。

・二行目は亡者の描写。肉体が死に、精神はそれを追う。だが、死ねない。

・三行目は魔法の効果。「癒えない」より「癒えぬ」の方が古語的でいい。韻をふめないし、言いづらいけれど。

・四行目は命令形。「奈落の底」は修正が入った結果。修正前は「汚泥の中」。ちょっと汚いイメージがあったので、それを回避するために。

・関係ないけれど、「奈落の底」でスパイダーマを連想した人は、滝つぼに転落しそうなシーンを見たことがある人。<蜘蛛の糸らぁ!

・あと、犬夜叉の某キャラとは何の関係もない。


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