【亡者の叫び】
電気操縦→コントロール→制御不能→暴走→叫び声→亡者
起動条件―死に際の叫び声を聞いた経験があること。
【亡者の叫び】
空は翳り、地は呻く。
腐敗する血肉、朽ちていく果実。
亡者が知るのは、癒えぬ苦しみ。
奈落の底に沈む、悲痛な声を聞け。
〇魔術・魔法の種類
・闇属性、精神攻撃型。
〇詩における規則性
・締めを命令形。
〇言葉の記号性
・「亡者」は、死んでなお冥途を彷徨う魂。深い闇を抱えている者。※解釈及び解説の六つめを参照。
・「空」は、生前の精神。
・「地」は、生前の肉体。
・「腐敗する肉体」は、亡者の肉体。
・「朽ちていく果実」は、亡者の精神。
・「奈落の底」は、救いのない場所。底知れない深い場所。
・「悲痛」は、悲しすぎて心が痛いこと。
〇解釈及び解説
・死者の叫び声を聞かせて、対象の精神を直接攻撃する魔法。
・エフェクトは、まっ黒なローブを着た亡者が、目を覆いながら叫び声をあげる感じ。亡者のイメージは、ハリーでポッターのディメンターを想像してほしい。
・対抗魔法は【えくすぺくとぱとろーなむ】! <嘘だけど。
・いつもなら読点で改行するけれど、今回は続けてみた。そっちの方がおどろおどろしい感じがするかと思って。
・死者に関する魔法だから四行にしたわけじゃ、ないんだからね!
・「亡者」は、仏語で、死んだ人のこと。また、死んでなお成仏できずに冥途を彷徨っている魂。今回の魔法ではちょっと捉え方を変えて、「苦しみや悲しみを抱えた魂」の意味で。
・一行目は不穏な描写。魔法行使前の雰囲気づくり。生前の人が死にゆく過程。
・二行目は亡者の描写。肉体が死に、精神はそれを追う。だが、死ねない。
・三行目は魔法の効果。「癒えない」より「癒えぬ」の方が古語的でいい。韻をふめないし、言いづらいけれど。
・四行目は命令形。「奈落の底」は修正が入った結果。修正前は「汚泥の中」。ちょっと汚いイメージがあったので、それを回避するために。
・関係ないけれど、「奈落の底」でスパイダーマを連想した人は、滝つぼに転落しそうなシーンを見たことがある人。<蜘蛛の糸らぁ!
・あと、犬夜叉の某キャラとは何の関係もない。




