第17話
次の更新月曜日です。
宿屋で、自称17歳少女?幼女?が出て来ないと思ったら、美人のお姉さんの登場だ。巨乳だ胸に視線が釘付けになった。
「すみません、姉が迷惑をかけました。お部屋に案内します」
あ、姉!こっちが妹?似てないぞ〜!体付きから違う〜!こんな美人の、妹がいたら怒るのも無理ないか。
「こっちも、悪かった。17には見えないから俺と同じ子供だと思って褒めたんだ」
「よく間違われるの。リル姉病気になって大きくなれなくなったの。チヂミ病、在庫の薬であの年齢で進行は止まってるわ」
世界は広いなぁ変な病気もあるもんだ。森に行ったら、珍しい薬をまた、取ってくるか。
「珍しい薬草でもいるんだろうな」
「伸びのし草って言う、珍しい薬草がないと薬を調合できないんです。だけど見つからなくて10年以上姿が変わらないんです」
「傷付けたかな。ごめん」
「着きました。ここです202号室です。リル姉には伝えときますね」
中に入ると広い、銀貨3枚だけある。これだけ広い部屋とベットに独り寝。…虚しい。
「済まない早速だが、薬は本当にあるのか?」
黙って付いてきたお兄さんが急に喋り出した。もう少し落ち着いてくれ。
「薬を出す前に契約だ。俺は騙されるのは好きじゃないからな」
俺の事を内緒にする。これを守って貰わないと困る。後は薬草の数による取引だ。この間もらった値段で問題ない。これくらいか?
「わかった契約だ。どんな事でも飲む!早く持って行きたい!頼む!」
おお、このお兄さんあっと言う間にこっちの有利なまま契約魔法使ったよ。どんな事でも飲むって契約!バカ?
「おい!アルバート何やってる!お前バカだろ!」
一緒にいたお兄さんも呆れてる。無茶な契約したからなぁ。
「理由を聞かせてもらえないか?悪い事に使うと思えないが知りたい」
何も知らずには金額が大きすぎるからな、一応事情を聞いておくか。
「婚約者である姫を助けるためだ。彼女の母親である王妃様と妹である第二王女が二人とも同じ病になり君が持ってる薬草がないと助からない」
「ギルドに王家から国全部に依頼を出してるんだろう?俺は頼まれたら薬草売ってたな。また後から欲しいとしか言われてないが」
怪しい誰か薬草を掠め取ったか?直ぐ暴露るだろ。
「何だって!ギルドにはまだ薬草は見つかってないと言われてたんだぞ!」
「俺はギルドに売ったぞ」
間違いなく売ったぞ。王家の依頼を誤魔化したとはすごいな。
「そうか!それでか!ライフリーの領主ギルドの薬草かすめて、王女に結婚を申し込んだ!何て悪辣なやつだ!」
話を聞くとギルドから掠め取った薬草を、自分が探したと嘘を吐いて王女に薬草が欲しいなら結婚をしないと譲れないと言ったらしい。最悪だな、ギルドを騙し王家を謀る何てバカなのか命知らずかの、俺からすればすぐばれて処刑されたいアホだとしか思えない。
「訳が分かった。はい、薬草これだろ?」
俺はバックから薬草を取り出し、5束お兄さんに渡した。喜んだお兄さんは宿から飛び出して行ってしまった。
「重ね重ねすまない!後で薬の代金も払わせてもらうから心配しないでくれ」
残ったお兄さんに頭を思いっきり下げられた。契約内容言ってないんだが中途半端なまま契約して大丈夫か?このお兄さんに俺の事だけ内緒にするよう言ってもらうしかないな。気が動転して名前も言わずに行ったお兄さん本当に大丈夫か?ちょっと心配になった俺だった。




