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大首領︰全体チャットにて我が命を伝える。
我が剣、怪人・闇の堕天使に敵首魁の討伐を命じた。
全レギオン員は我が剣のRTAを全力で支援せよ!
最速ルートを解放せよ!
なお、我が命尽きる時、この攻略は失敗するものとする!
大首領から全体チャットが流れた。
使えるらしい。なんとも人間臭い大首領様だ。
いや、ここは敢えて、なんともメタい大首領様と言うべきか。
俺は【飛翔】と共に『街』の端まで移動する。
下ではシシャモが手を振っていた。
「グレンさーん! こちらは僕ががんばりまーす! ボス撃破、お願いしまーす!」
ぎ、ぎ、と『警備部』へと続く隔壁に隙間が作られる。
俺はその隙間をきりもみ回転しつつ抜ける。
「早く、閉めて!」
背後では、また、ぎ、ぎ、と隔壁が閉まっていく。
『警備部』内部を駆け抜ける。
部屋を抜けて、『プライベートルーム』の隔壁が近づく。
ごがんっ! と隔壁に何かがぶつかる音が響く。
「来るドリ! あ、どっちも来るドリ!
ああ、もう、隙間を開けるドリ!
剣が抜けると同時に隔壁を閉じるドリ!
それまでは持ち堪えるドリ!」
ぎ、ぎ、と俺が近づくのに合わせて隔壁が開く。
「隔壁を自ら開くとは、愚かな! 行くぞサファイア!」
「マギハルコン、待って下さい! 他のメンバーが揃うまでは……」
「チャンスは活用する! 躊躇の後に待つのは死だぞ!」
なるほど、隔壁の厚みは3m程度、隙間は1mくらい。
その1m幅にヒーローが密集するのか。
「ゐーんぐっ!〈食らえ! 連発【地獄の河】【ウサギ跳び】!〉」
俺の蠍尻尾から貫通『獄熱毒』『強化毒』付き赤黒熱線が連射される。
「なっ……ぐ……」「マギハルコン! かはっ……」
『マギハルコン』と『マギサファイア』に内部からの激痛を与えて、その頭上を跳び越える。
「うきっ! ハルコン、サファイア!」
隔壁の外に『ゴクウスター』がいる。
「ゐーんぐっ!〈ちぃっ! 【緊急回避】〉」
「肩パッド! 【身外身の術】!」
俺の短距離瞬間移動に対して『ゴクウスター』が選んだのは範囲誘導爆弾攻撃だった。
ミニゴクウスターたちが現れ、俺に向けて駆けてくる。
くそ、ターゲットから外れるだけの距離が稼げなかった。
慌てて【飛翔】で逃げる。
「飛べるのはお前だけじゃない! 【筋斗雲】!」
『ゴクウスター』が雲に乗って飛んで来る。
速い。
『ゴクウスター』が武器を振り上げる。
【雷瞬】で動きを止めつつ近づいて、【一刺し】した。
「うぎっ!」
「ゐーんぐっ!〈ブースターゲット! 【神喰らい】〉」
───神・斉天大聖を喰らいました───
俺は慎重に翼を操作する。
『大部屋』の隔壁は開いている。
ただ【飛翔】は十秒しか保たない。
『大部屋』を走る。
『大部屋』では『マギシルバー』が人員を引きつけていた。
タイムアタック中なので、無視して青の扉に飛び込む。
また【飛翔】して、敵基地へと飛び込んだ。




